札幌の穴場観光スポット!情緒あふれる北海道大学の魅力に迫る

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札幌の穴場観光スポット!情緒あふれる北海道大学の魅力に迫る

北海道大学は札幌市の穴場観光スポットです。大学の構内には北海道大学の前身である札幌農学校の時に建てられた歴史的建造物がたくさんあります。明治時代、北海道開拓に力を注いだ多くの人々のエネルギーや、海外から入ってきた様々な文化を見ることができ、北海道の歴史を感じることができるのです。広さ約6億6000万平方メートルという日本一広大な敷地を誇る北海道大学。敷地を散策しながら北海道の歴史を巡ってみませんか?

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札幌の穴場観光スポット!情緒あふれる北海道大学の魅力に迫る

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1.クラーク博士胸像

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「少年よ大志を抱け」という名言で有名なクラーク博士。マサチューセッツ農科大学の学長をしていた彼はなぜ札幌農学校の初代教頭に就任したのでしょうか?それはアマースト大学で化学の教師をしていた時、日本から来た一人の留学生・同志社大学の創設者である新島襄との出会いがきっかけでした。

この縁で日本政府から要請を受け札幌農学校教頭に就任したのです。札幌農学校の滞在はわずか8ヶ月という短い期間でしたが、札幌農学校の基礎を築いた偉大な人物となっています。北海道大学ではクラーク博士の像がいくつかあって、中でも中央ローンと呼ばれている広い緑地帯にある胸像は知名度が高く、観光雑誌などにもよく掲載されています。

2.古河記念講堂

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クラーク博士の胸像がある中央ローンの先に「古河記念講堂」があります。この建物は明治時代の財閥、古河鉱業の3代目・古河虎之助が寄付した資金によって建てられました。明治時代を感じさせるレトロな造りで、玄関ポーチを中心として左右対称に建築されているルネッサンス風の建物です。ルネッサンス様式の建物としては道内初。北海道大学内でも一際目を引きます。

そんな古河記念講堂は札幌の文化遺産でもあって、1997年9月3日には国登録有形文化財に登録されました。現在は主に北海道大学文学部で使用され、内部は見学できません。しかし外観は見学可能なので、その外観からだけでも当時の趣を感じることができますよ。

3.北海道大学総合博物館

出典: ja.wikipedia.org

北海道大学は明治9年(1876年)に札幌農学校として開校しました。その後東北大学農科大学、北海道帝国大学を経て、昭和22年(1947年)に北海道大学となります。「北海道大学総合博物館(通称 北大博物館)」では北海道大学の歴史をはじめ、学部に関する資料や展示物などを見て学べる観光スポットです。

新渡戸稲造や内村鑑三、有島武郎や大島正建といった札幌農学校にゆかりのある人々との縁を知ることができます。昆虫や魚類などの標本や考古物の遺品なども展示され、全長4mあるデスモスチルスの全身骨格は見ごたえ抜群です。北海道大学の学生でなくても誰でも無料で見学することができますよ。館内にはお土産コーナーやカフェも併設され、北海道大学ならではのグッズやメニューもあります。

4.札幌農学校第二農場

「第二農場」はかつて、札幌農学校の畜産・畜産経営の実習施設でした「札幌農学校模範家畜房(モデルバーン)」とクラーク博士によって名付けられ、これからの北海道農業の見本となるようにと願いが込められています。まさに国内畜産の発祥の地と言えるでしょう。

モデルバーンを中心に収穫室や穀物庫、牧牛舎や種牛舎、乳生場などの建物がこの第二農場に集まっているのです。建物内部には明治時代初期に使用された農機具や歴史的資料が展示されています。1969年には国の重要文化財に指定された他、札幌の文化遺産にも指定されている歴史的建造物です。展示物は4月下旬~11月上旬頃に無料で公開されています。

5.ポプラ並木

ポプラ並木は北海道大学のシンボルとして有名です。「さっぽろ・ふるさと文化百選」や「北区歴史の文化八十八選」にも選定されています。このポプラの木の苗をアメリカから札幌に持ち帰って来たのは、札幌農学校二代目校長、森源三の息子・森廣という人物。それを農学博士・南鷹次郎がアメリカに渡った際、農場の風よけのためにと大量に購入し、札幌農学校の学生たちが協力して植えたのです。

ポプラ並木を歩くと、多くの人の知恵と開拓精神を感じることができるでしょう。訪日外国人向けのサイトでも、札幌の人気スポットとして紹介されています。横にある花木園では5月になると、アイヌ民族が染料として使用するクロユリを見ることが可能です。入り口には新渡戸稲造の胸像がありますよ。

6.旧札幌農学校昆虫学及び養蚕学教室

「旧札幌農学校昆虫学及び養蚕学教室」は、エメラルドグリーンが印象的な寄棟屋根の建物です。札幌農学校当時は最古の建物でした。アメリカ様式のこの建物は、建築家・中條精一郎の設計で建てられました。中條精一郎は一流の建築家。中条が設計した東京都港区にある慶応大学図書館は、国の重要文化財に指定されています。道内では小樽にある旧三井銀行小樽支店も設計するなど、歴史的な建造物を多数残しています。

旧札幌農学校昆虫学及び養蚕学教室は現在、外観を眺めるのみ可能です。この建物も登録有形文化財に指定されています。周辺には旧札幌農学校図書館・読書室・書庫があり、同じく登録有形文化財に指定されていますよ。ここも外観のみ見ることができるので、併せて見学してみてください。

7.中央ローンとサクシュトコトニ川

北海道大学正門を入りまっすぐ進んでいくと、芝生と木々の広場があります。この広場は中央ローンと呼ばれ、北海道大学の学生たちの憩いの場。中央を流れるこの小川をサクシュトコトニ川と言い、「サ・クシュ・コトニ」はアイヌ語で「浜の方を渡る琴似川」という意味です。この川はもともと、建設会社伊藤組土建の創始者・伊藤亀太郎の邸宅(北海道大学植物園の北側にある伊藤邸)にあった泉を水源としています。

今は無き偕楽園の泉を合わせて、北海道大学に流れ込んだ小川です。北海道大学の中央を流れる小川の先には蓮の花が咲く大野池があります。周りにはベンチもあり、散歩に疲れたら自然を見ながら一休みもできますよ。季節によってはカモに出会えます。札幌のおすすめ自然スポットです。

8.エルムの森カフェ

北海道大学正門を入ってすぐのところにある、エルムの森インフォメーションセンターに併設されたカフェです。歴史的建造物の多い北海道大学の中では、都会的でスタイリッシュな建物になっています。高い天井で広々とした造りが開放感たっぷり。ウッドデッキのテラスも広めに作ってあるので、季節を感じながらゆっくりと過ごすことができますよ。

メニューも充実し価格もリーズナブル。おすすめはエビのトマトクリームパスタです。ドリンクも豊富に揃い、ジャスミン茶やキャラメルカプチーノ、氷マンゴ・オーレなど幅広く取り扱っています。ランチとしても休憩としても気軽に足を運べるおしゃれなカフェです。

9.クラーク食堂

「クラーク食堂」は北海道大学の学生たちのお財布に優しい学食です。しかし、魅力なのは安さだけではありません。味も良いことから、近くで勤める社会人や観光客などで連日賑わっているのです。名物は牛トロ丼。あつあつのご飯と牛トロフレークをスプーンでよく混ぜて食べます。口の中でとろける牛トロは絶品ですよ。売り切れる可能性が高い人気メニューでもあります。

また、デザートメニューも充実し、ソフトクリームはマンゴーやバニラ、黒ごまやチョコとよりどり選ぶことが可能です。サラダはサラダバーになっていて、新鮮な北海道産野菜を好きなだけ食べられます。札幌でこんなに安く、美味しいものが味わえるのはかなりお得でしょう。北海道大学の観光の際はぜひ立ち寄ってみてください。

10.レストランロイヤル

北海道大学病院にあるレストラン「ロイヤル」。小さい子供連れでも気兼ねなくゆっくり過ごせるファミリーレストランです。病院とレストランが連携し、一般のお客さんも食べられる病院食を提供しています。北海道産の野菜やお肉などをふんだんに使用した、健康志向なヘルシーメニューが味わえますよ。

和・洋・中揃ったメニューが豊富にあって、平日ランチは日替わりメニューも。特にカレーは種類が多く、シーフードカレーや野菜カレー、カシミールカレーにジャワビーフカレー、北海道名物でもあるスープカレーなどが揃っています。サンデーやソフトクリームなどのスイーツメニューも充実しているので、ちょっと一息つきたい時にも気兼ねなく利用できるレストランです。

11. レストランエルム

「札幌グランドホテル」は札幌市内で最も歴史がある老舗ホテルです。そのホテルの館外レストランとして、北海道大学の敷地内にあるのが「レストランエルム」。大学にいながらも、優雅な時間を過ごしているような気分に浸れる空間となっています。特に窓側の席からは北海道大学を見渡せるのでおすすめです。

それでいて味はリッチ、価格はリーズナブルで満足すること間違いないでしょう。一番人気のメニューは「クラークカレー」です。素揚げした野菜と北海道産の牛肉。そして上品な味のカレールーを掛けて食べると、心まで幸せな気分になりますよ。他には若鶏のグリルやポークステーキ、ファンダショコラなど上品なメニューが勢揃いです。ランチの時間帯は混み合うため、予約することをおすすめします。

12. お土産

北海道大学にはオリジナリティーあふれるお土産がたくさんあります。特に人気のお土産は「札幌農学校北海道ミルククッキー」。札幌の人で知らない人はいないほど札幌の名店「洋菓子きのとや」が手掛けた軽い口当たりのクッキーです。その優しい味わいが評判になっています。

珍しいところでは、日本酒・大吟醸「ポプラ並木」があります。空高くそびえるポプラの木をイメージした瓶に入った日本酒で、口あたりは軽く爽やかな香りで女性にも人気です。梅酒「雪の天使たち」の瓶は北大低温科学研究所監修の雪の結晶をデザインしています。特徴はさっぱりとした酸味と梅の香りです。どれも北海道大学をイメージして作っています。札幌のお土産にもピッタリですよ。

◎まとめ

北海道大学は明治時代の歴史的建造物や広大な自然を楽しめるだけではなく、食事や休憩ができたり、お土産も買うこともできる穴場観光スポットです。北海道開拓時代の歴史を紐解いてみたり、自然あふれる広大な敷地のなかを散策してみたり、思い思いの時間を過ごすことができそうですね。なお、広大な敷地のため、散策を始める前には必ず北海道大学の全体地図を確認してください。疲れたらすぐ休憩を取れるように、レストランやカフェの場所のチェックも必須です!

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