名称:ラス・メドゥラス
住所:Camino Yeres, S/N, Carucedo, 24442
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/803
スペイン北西部レオン県に位置する世界遺産、ラス・メドゥラス。その絶景から自然の神秘かと思いきや何と人間の手によって作られた人工的な景観、古代ローマ帝国の鉱山跡となっています。
この記事ではそんなスペインの世界遺産「ラス・メドゥラス」の魅力と見所をご紹介します!2000年前の古代ローマ人のその技術に脱帽です。その驚愕のローマ人の文化と歴史の旅へ出かけましょう。
目次
【世界遺産】ラス・メドゥラスの観光情報|大絶景と驚愕の技術とは?
ラス・メドゥラスとは?
スペイン北西部レオン県ポンフェラーダに位置するラス・メドゥラスは、ローマ人が鉱山資源採取のために、水を利用した画期的な技術を用いて人工的につくられた山の景観のことです。
当時の文化がうかがえるこの美しい文化的景観が評価され、1997年に世界遺産に文化遺産として登録されました。また、2002年にはスペインの天然記念物にも登録されています。
ラス・メドゥラスの思わず息を飲む壮大な景観は、人間の手で「山崩し」を意味する「ルイナ・モンティウム」という発掘技術により生み出されました。この山崩しの技術は、水の力を利用して山の斜面をそぎ落とし、水道の力で土砂と同時に鉱物を外へ押し出すという独創的なシステムで砂金を採取するという方法です。
そして、彼らは200年以上もこの方法で山を崩し、鉱物資源を採取した結果元々の平坦な大地からユニークで豪快な景観に変化させ、今となっては世界遺産に登録される文化的景観となりました。斬新で画期的な技術と歴史をその景観に垣間見ることができます。
ラス・メドゥラスへのアクセス
日本からスペイン・マドリードへは直行便のほか、オランダのアムステルダム、フランスのパリなどのヨーロッパ主要都市で乗り継ぎをするのが一般的です。ヨーロッパ主要都市で乗り継ぎをして、マドリードまでのフライトは2時間ほどです。
スペインのマドリードからレオン県へは国内線、バス、列車で向かうことができます。旅慣れている方は列車などでゆっくり向かうのもいいですね。
多くの観光客が観光の拠点に選ぶのがポンフェラーダという町です。ポンフェラーダから車で40分程度でラス・メドゥラスへ向かうことができます。
ラス・メドゥラスのおすすめポイント
展望台からの大絶景!
ラス・メドゥラスの入り口となる場所には観光案内所やビジターセンターがあります。こちらでラス・メドゥラスのマップをもらうと歩くのに便利ですし、思い出に残りますよ。ビジタセンターではガイドさんがラス・メドゥラスについて説明してくれるツアーが行われることがあるので、参加したい方もぜひ情報をゲットしてからの観光をおすすめします。
ラス・メドゥラスの入り口付近から、特徴的な赤茶色の山々が見え始めます。ラス・メドゥラスは南北5キロメートル、東西4キロメートルに奇岩が立ち並び、山壁は100メートルを超えるものもあり、その迫力に圧倒されることでしょう。
せっかくなので、絶景が望める見晴らし台まで歩きましょう。見晴らし台へたどり着いた時には、絶景が疲れを吹き飛ばしてくれること間違いないですよ!
洞窟に入ってみよう!
ラス・メドゥラスを歩いていると、その赤茶色の山肌には様々な形、様々な大きさの多くの穴が目に入ってきます。展望台付近には、山崩しに実際に使用されたトンネルがありその中に入ることができるようになっています。映画でしか見たことがないようなまさに洞窟の中といった光景が待っています。興味のある方はぜひ中に入ってみてくださいね。
また、ラス・メドゥラスを歩いていると道に栗が落ちているのを見つけることができるでしょう。ラス・メドゥラスに栗の木が多くあるのは、かつてここで砂金を採取する労働者の食料となるように植えられたものなんだそうです。今ではラス・メドゥラスに暮らす人々が管理する栗林となっています。まさに当時の歴史を肌で感じられる世界遺産ラス・メドゥラスは驚きの連続です。
◎まとめ
いかがでしたか?この記事ではスペインの世界遺産ラス・メドゥラスの見所と魅力についてご紹介しました。まさか、この絶景が2000年も前に人々の知恵と技術、文化によってつくられたとは信じられないですよね!
まさに驚きの連続の世界遺産ラス・メドゥラス。ぜひ、その目で堪能してください。ヨーロッパ世界遺産巡り、スペイン観光の参考にして頂ければ幸いです。