ポーランドの世界遺産！中世都市トルンはハンザ同盟で栄えた美しい街

ポーランドの世界遺産「中世都市トルン」は、ハンザ同盟の交易都市として14世紀に栄えた街です。ユネスコの世界遺産に登録されており、中世の街並みを今に伝える貴重な存在。石造りの古い街並みや美しい教会、コペルニクス博物館やドイツ騎士団城跡など見どころも多く、大勢の観光客が訪れます。

中世都市トルンは第二次世界大戦の戦火を免れたため、当時の建物がほぼそのままの状態で保存されています。ポーランドを旅行する際にはぜひ訪れてほしい世界遺産の街。そんなポーランドの世界遺産「中世都市トルン」の魅力をご紹介します。

中世都市トルンとは？

トルンはトル二とも呼ばれ、1997年に世界文化遺産に登録されています。トルンはポーランドの北部ヴィスワ川沿いにある工業都市で、中世都市の姿をそのまま残す町。旧市街にはゴシック様式の旧市庁舎や聖母マリア教会、聖ヨハネ聖堂、邸宅などが当時の姿のまま残されています。

世界遺産の町トルンを代表する旧市庁舎は、1393年に建てられたもの。ここにはかつて商人たちの住居や織物取引のための織物会館、市議会、裁判所などがありました。北ヨーロッパで最も壮麗な市庁舎と言われていますよ。

また、トルンは天文学者コペルニクスの生まれ故郷として知られ、コペルニクス博物館やドイツ騎士団城跡など多くの見どころ満載。そんな世界遺産の街トルンの魅力をお伝えします。

中世都市トルンへのアクセス

中世都市トルンはポーランド北部、ワルシャワの北西約250kmに位置します。ワルシャワからは列車で約2時間45分、またはバスで3時間〜4時間です。列車は1日9～10便、運行されていますが、本数が少ない為帰りの時間も確認してくださいね。

中世都市トルンおすすめポイント3

聖母マリア被昇天教会

ポーランドは敬謙なキリスト教徒の国で、トルンにも多くの教会があります。その中で観光客がよく訪れるのが、聖ヨハネ大聖堂と聖母マリア被昇天教会。聖母マリアの被昇天教会は、世界遺産のトルン旧市街の広場の北西にあり、13世紀から14世紀にかけて建てられたゴシック様式の建築物。教会内部の十字架のキリスト像や主催壇、27mの高さを持つかまぼこ型の内部天井など、その荘厳な雰囲気には圧倒されます。

聖母マリアを讃える教会なのでマリアの像や画が多いのですが、中でも必見なのは黒いマリアの像。アウシュビッツで囚人の代わりとなって餓死刑に行ったコルベ神父の肖像画も忘れずに見て下さいね。

また聖ヨハネ大聖堂は、重厚で荘厳な雰囲気のする教会です。コペルニクスが洗礼を受けた洗礼盤や胸像などもあり、見どころ満載。ぜひ世界遺産の街トルンのその他の教会もぜひ訪ねてみてください。

ドイツ騎士団城跡

世界遺産のトルン旧市街の東側、ヴィスワ川沿いにドイツ騎士団城跡があります。ドイツ騎士団は13世紀頃からポーランド北部を制覇し、世界遺産のトルンにも城塞を築きました。やがて住民と騎士の対立が起こり、力をつけた市民たちが蜂し、騎士を都市から追放、1454年には城が破壊されました。

ドイツ騎士団を追放したことで町はますます栄え、世界遺産のトルン旧市街地の美しさはヨーロッパ中で知られます。現在、騎士団の城跡は壊された当時の状態で保存されており、観光スポットとなっています。世界遺産のトルン旧市街地を訪れた際にはぜひお立ち寄りください。

コペルニクス博物館

地動説を説いたコペルニクスの生家が、トルン旧市街の一角にあります。現在は博物館として一般に公開されているので、ぜひ足を運んでみてください。

コペルニクスは、1473年にトルンで生まれました。父親は裕福な商人で、ドイツ騎士団をトルンから追い出した市民の一人でした。そのためコペルニクスの生家であるこの博物館では、中世ポーランドの典型的な商人の館の生活を垣間見ることができますよ。書斎には、コペルニクスに関する資料や品々が展示されています。世界遺産の街トルンを訪れた際にはぜひご見学くださいね。

◎まとめ

ポーランドの世界遺産中世都市トルンをご紹介しました。トルンの旧市街は歩行者天国になっているので、気軽に街並みを散策することができますよ。中世の街並みを色濃く残しており、教会やドイツ騎士団の城跡など、興味深い観光スポットが盛りだくさん。

ここを訪れたらトルン発祥のお菓子、ピエルニキもお忘れなく！ヨーロッパでは古くから広く作られているジンジャーブレッドの一種で、パンというよりは生姜をつかったクッキーのような焼き菓子です。街のあちらこちらで売られているので、お土産にもおすすめですよ。

ポーランドの世界遺産！中世都市トルンはハンザ同盟で栄えた美しい街