人民解放軍発祥の地、南昌のおすすめ観光スポット10選

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人民解放軍発祥の地、南昌のおすすめ観光スポット10選

江西省の省都である南昌。贛江下流に広がり、街の東北部には中国最大の淡水湖であるポーヤン湖が控えます。古来より水害に悩まされてきた土地で、観光名所のひとつである縄金塔に刻まれた碑文からも自然災害を鎮めようとしていた過去の歴史がうかがえます。

改革開放の後、急速に工業が発展した土地でもあり、中国人民共和国で最初の飛行機やミサイルが製造されたのもここ南昌なんです。そんな工業都市でありながら2,000年の歴史を有する街ならではの観光スポットもあります。今回はそんな南昌の観光スポットを厳選して10ヶ所紹介します!

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人民解放軍発祥の地、南昌のおすすめ観光スポット10選

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1.滕王閣

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滕王閣は江南三大名楼の一つに数えられていて、王勅の詩「滕王閣」によりその名が中国全土に知れ渡ることとなりました。もともと唐の時代に建設され、その後幾度となく破壊と再生を繰り返したものの重厚感ある佇まいは今もなお健在。

内部は観光者向けの資料館となっているので、南昌周辺の文化歴史を知りたい方はじっくり鑑賞することをおすすめ。河川沿いに位置しているので頂上からの景色は見晴らしが良く、対岸の秋水広場もはっきりと見えます。夜のライトアップされた姿はとっても幻想的で、周囲の景色ともよく馴染んています。南昌観光の定番スポットの滕王閣は旅のプランで外せないスポットですよ!

2.秋水広場

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南昌の市街地に位置している秋水広場。昼間は池の周りを散歩したり運動をしたりする人々をよく見かけますが、ここでの観光客のお目当ては、夜に開催する噴水ショー「音楽噴泉」です。長さ800m、高さ128mというアジアで最もスケールの大きい噴水が、音楽とイルミネーションに合わせてアクロバットに飛び出します。

背後に控える高層ビル群の壁面まで演出に加わる迫力満点のショーは観光客を魅了します。間近で鑑賞していたら水しぶきが体にかかるほど勢い良く高く舞い上がる噴水は圧巻。また、周辺には台湾美食街という台湾料理を楽しめるエリアもあるので、南昌の夜は秋水広場観光でお楽しみください!

3.南昌之星

南昌之星は南昌のランドマークとして観光客にも良く知られている観覧車です。高さは160mもあり、2008年にシンガポールフライヤーが完成するまでは世界最大の座に君臨していて、現在も世界第三位、中国第一位の観覧車。

ゴンドラで上空に上がると、眼下に現れるのは雄大な贛江の景色は、街並みを一望できる絶景スポットとして観光客に人気です。この観覧車は遊園地のアトラクションの一部なので他のアトラクションや釣り堀を楽しむこともできます。

また、周辺には真人CSフィールドというサバイバルゲームができる場所や水族館などもあり、移動時間にとらわれることなく、ぎゅっと詰まった観光ができるエリアです。夜間はライトアップされた観覧車による多様なデザインのイルミネーションが南昌の夜景を一層華やかになります。ぜひ見に行ってみてくださいね!

4.八一広場

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八一広場は、南昌起義を記念し設立された広場で、南昌の街の中心部に位置しています。デザインは北京の天安門広場にもよく似ていて国旗掲揚台なども設置されています。1927年8月1日、共産党初の軍隊が結成され人民解放軍という名で武装蜂起が始まった日として、1977年高さ45.5メートルの長方体をした巨大な記念塔が広場南端に建てられました。

八一広場から街が放射線状に展開しているので、観光中に一度は必ず目にしたり通り過ぎるスポットと言っても過言ではないでしょう。周辺にも観光スポットが集中しているのでいろいろと併せて観光することをおすすめします!

5.梅岭森林公園

南昌郊外の山といえば世界遺産にも登録された廬山が有名ですが、南昌の中心部からおよそ15kmほどのところに「小廬山」と称される森林公園があり、それが梅岭森林公園です。湖のほとりに広がる15k㎡の敷地には、仏教や道教の聖地の一つとしても崇められており、また「涼島」という異名を持つほどこの一帯は涼しく、避暑地としても人気があります。

いくつかの風景区からこの森林公園は構成されていますが、獅子峰風景区は森林の中や貯水池でバードウォッチングを楽しめたり、貯水池にかかるつり橋を渡ることができます。またこの風景区の目的地でもある吼天台という山の頂上や女媧洞という展望台からは、見晴らしの良い景色を堪能することができますよ!

6.縄金塔

唐代の904年に建築された南昌の街の古建築に分類される縄金塔。建設時に古剣と鉄函、金縄がこの地から出土された伝説から縄金塔という名が付いたといわれています。南昌はかつて古来より水や火の自然災害が多い土地。それらを鎮めるための祈りを込めて建てられたということが、「水火既済、座鎮江城」という碑文から読み取ることができます。

7層の8角形から成る木柱とレンガで造られた塔は、清代に再建されているものの趣きを残していて華麗な印象を受けます。塔の上部からは発展が進む南昌の町並みを見渡すことが可能で、高層ビルが林立する光景と縄金塔周辺のレンガ作りの家々との対比に、古きものと新しいものが織り交ざる様子を肌で感じられます。また、歴史的な街並みは観光エリアとしても整備が行なわれていて、お土産屋や飲食店が軒を連ねる観光名所になっているので、観光記念のお土産を買うのにもオススメのスポットです!

7.八大山人記念館

元々は道教寺院だった青雲譜にある八大山人記念館は、南昌の南側およそ6kmのところに位置し、中国で最も早く建てられた画家記念館のうちの一つで1959年に開館しました。池に囲まれ、木々生い茂る自然豊かな環境でもあり、観光客に人気を博しています。

「中国四大画僧」の一人に数えられる八大山人は、明の滅亡を知り失望して道観に隠居を開始しました。市民には書を簡単に与える太っ腹な一方で、清の役人が自らの出世のために作品を請いに来たときは行方をくらましてしまうなど反骨の画家として名を馳せ、この記念館には200を超える彼の書が展示されています。後世にも大きな影響を与えた水墨画は一見の価値がありますよ!

8.江西省博物館

南昌を象徴する贛江沿いの滕王閣付近に建つ江西省博物館は、「自然環境館」、「革命闘争館」、「歴史文化館」の3つのエリアから成っていて、それぞれ端から端まで見ようとするととても1日では回りきれないほどのスペースがあります。なので予め観光プランを練ってから訪れることオススメします。

外観は景徳鎮の磁器をモチーフに取り、幾何学的でコンテンポラリーなデザインに仕上がっています。この博物館では文書類約10万点、蔵書4万冊も保管しており、スケールの大きさを感じさせられます。中でもここでの見どころは、南昌を中心に江西省で出土された各年代の陶磁器。宋、元、明代へと時代が変遷するごとにどのようにデザインも変わっていったか、実際の作品を目の前にして比較ができますよ!

9.江西革命烈士記念堂

1927年から1937年までの革命期の歴史を紹介しているスポットの江西革命烈士記念堂。「烈士」と称された江西省出身の兵士300人あまりの戦いの歴史や遺品が主に展示されています。戦死していった人々の多くは知識人や若者で、25万にも及ぶ個人の写真や記事を参照することができます。それらを通して当時の切迫していた歴史を深く学ぶ機会を得られます。

1953年に開館したこの江西革命烈士記念堂の正面ホールには、毛沢東の「共産主義是不可抗拒的」というスローガンが掲げられています。南昌の街では、中国の革命の歴史に触れる観光も貴重な体験となります。共産党の歴史を深く知ることのできる南昌ならではの観光スポットなので、ぜひ足を延ばしてくださいね!

10.南昌八一起義紀念館

出典: zh.wikipedia.org

元々は江西旅社というホテルとして営業していた南昌八一起義紀念館。1927年8月1日、周恩来たちの指揮により人民解放軍を組織し武装蜂起を開始した後に、南昌を占拠したため総司令部がここに置かれました。その後、共産党側は敗戦し、各地を転々とするようになりますが、8月1日が健軍記念日として今でも解放軍には「八一」と記されています。

この記念館は共産党成立から中華人民共和国成立までの歴史が紹介された記念館でもあり、日中戦争などの歴史もパネルや当時の品を展示して紹介してあります。「全国重点文物保護単位」と国家に認定された貴重な観光スポットへぜひ、訪れてみましょう!

◎まとめ

いかがでしたか?歴史的な建造物から豊かな自然景観まで、バラエティ豊かな観光スポットが存在するのが南昌の魅力です。「中国四大火炉」の一つに数えられる南昌の夏は最高気温40度を越すこともあるほど。夏季の観光は梅岭森林公園などで避暑をするのもひとつの選択肢です。

また、近隣には磁都景徳鎮や廬山を有する九江など、中国を代表する観光地もあるので、南昌を拠点にして各所へ赴く観光プランを立ててみるのも良いかもしれません。今回紹介してきたスポットを参考にして、記憶に強く残る観光にしてくださいね!

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