名称:ドニャーナ国立公園
住所: Parque Nacional de Donana Spain
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/685
スペインといえば、フラメンコを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?フラメンコはスペイン南部のアンダルシア地方が発祥の地と言われています。そんなアンダルシアには、ヨーロッパ最大の自然保護区があります。
その名もドニャーナ国立公園。このドニャーナ国立公園では、絶滅が危惧されているオオヤマネコやイベリアカタシロワシを始めとする絶滅危惧種等の生物が生息する最後の楽園。ヨーロッパを誇る生物多様性の宝庫です。
この記事ではそんな手つかずの自然が保護されたスペイン・アンダルシアの世界遺産ドニャーナ国立公園の見所についてご紹介します。ぜひ、ヨーロッパ・スペインの世界遺産巡りの参考にしてくださいね!
目次
【世界遺産】ドニャーナ国立公園とは?|スペイン最大の国立公園をご紹介
ドニャーナ国立公園とは?
ドニャーナ国立公園はスペイン南部アンダルシア地方のウエルバ県、セビリア県、カディス県の三県にまたがる国立公園です。ドニャーナ国立公園はヨーロッパ最大規模の自然保護区で、1994年に世界遺産に自然遺産として登録されました。
16世紀にスペインの軍人の総司令官であったアロンソ・ペレス・デ・グスマン氏が妻のドーニャ・アナ夫人のために家を建てたと言われていて、それがドニャーナ国立公園の名前の由来となっていると言われています。
この地域は、15世紀頃から貴族たちが狩猟をする場として保護されていたため結果的に手つかずの自然が残され、18世紀以降は牧畜としても利用されて研究者たちが訪れるようになりました。その後、観光による生態系への影響が危惧され、1963年に生物保護区として保護されたのをきっかけに、1969年には国立公園に指定されました。
ドニャーナ国立公園の目玉の動物と言われているのが、絶滅が危惧されているスペインオオヤマネコで、こちらドニャーナ国立公園の地域には200匹生息していると言われています。日本では出会えない凛としたスペインオオヤマネコは必見です!
ドニャーナ国立公園へのアクセス
日本からアンダルシア地方へ向かうには、スペインのマドリードへの直行便が便利です。マドリードから国内線でアンダルシアへ向かうか、日本からイギリス、オランダ、フランス、ドイツなどのヨーロッパ主要都市で乗り継ぎをして、バルセロナへ向かうルートが一般的でしょう。
バルセロナからアンダルシア地方へは国内線を利用するか電車かバスで向かうことができます。荷物が少なめの方や、一番安いルートで向かいたい方、旅慣れている方であれば電車やバスもスペインの景色を楽しめるのでオススメですが、初めてのスペイン旅行や言語に自信のない方は飛行機が無難です。
ドニャーナ国立公園のおすすめポイント
多彩な自然環境と生態系
スペイン最大の国立公園であるドニャーナ国立公園。スペイン南部のアンダルシア地方を流れるグアダルキビル川河口に広がるヨーロッパ最大の湿原が、ドニャーナ国立公園の大半を占めます。
ドニャーナ国立公園は、湿地帯、森林地帯、砂丘地帯などその豊富な地形の種類が特徴です。冬にはなんとおよそ50万羽以上の水鳥が冬を越えにドニャーナ国立公園へやってきます。
絶滅が危惧されている生物の保護と再生にも力を注いでいるドニャーナ国立公園では、日本の国立公園では味わえない大規模で豊富な自然を体感できるでしょう。
動く砂丘「ドゥナス・モレビス」
ドニャーナ国立公園の砂丘は「ドゥナス・モレビス」と呼ばれ、動く砂丘が存在します。風によって動く砂丘は、年間で約6m移動するのだとか。この動く砂丘はヨーロッパでは珍しいもので、ドニャーナ国立公園のドゥナス・モレビスはヨーロッパ最大級のものと言われています。
注意事項
ドニャーナ国立公園では、許可を得た車両以外は入ることができないので、専用車両に乗ってドニャーナ国立公園内を回るツアーをあらかじめ予約する必要があります。広大な面積を持つドニャーナ国立公園へ訪れる際はあらかじめご自身の目的やプランにあったツアーの情報をチェックすることをオススメします。
◎まとめ
いかがでしたか?この記事では、まさにヨーロッパ最後の楽園と言えるドニャーナ国立公園をご紹介しました。元々貴族たちの狩猟の場として人保護された地域は、結果として人の定住を避け、今では世界遺産となりヨーロッパの野生生物の隠れ家となっています。
スペインのアンダルシアにこんな大自然があるなんてと想像以上のスケールの大きさに感動すること間違いないですよ!ぜひアンダルシアの旅の参考にしていただければ幸いです。