名称: レユニオン島の火山峰、圏谷と岩壁郡
住所: Reunion Island
公式・関連サイトURL: http://whc.unesco.org/ja/list/1317
レユニオン島はマダガスカルの東約680㎞、モーリシャス南西180kmに位置している小さな島。島中心部に位置するレユニオン国立公園は、島の面積の約40%を占めています。レユニオン国立公園は、例外的な生物多様性と2つの火山、巨大な壁と3つの断崖に覆われた崖が支配する亜熱帯の熱帯雨林、独特の地形が織り成す自然と多種多様な植生が評価され、2010年にユネスコの世界遺産に登録されました。今回は『レユニオン島の火山峰、圏谷と岩壁郡』をご紹介します。
目次
【世界遺産】レユニオン島の火山と岩壁群とは?火山活動が続く名所をご紹介!
レユニオン島の火山峰、圏谷と岩壁郡とは?
出典: Sebastien Burel/shutterstock
レユニオン国立公園は2つの火山と3つの圏谷から構成されています。すでに死火山となっているピトン・デ・ネージュは、レユニオン島の最高峰(標高約3,070m)で3つの圏谷(マファト、サラジー、シラオス)を生み出したが、活動を停止してからおよそ12,000年が経っています。もうひとつがピトン・ド・ラ・フルネーズで、こちらはピトン・デ・ネージュとは対照的に今なお盛んに活動している活火山で、標高は約2,631m。
マファト圏谷は城壁に囲まれ、峡谷を横切って狭い尾根が盛り込まれた深い渓谷が続きアクセスするのが難しい場所。シラオス圏谷はピトン・デ・ネージュの南西に形成されていて、その最も高い部分には高原がいくつもあり、400本以上の紆余曲折を蛇行すると、見事な眺望ポイントが!レユニオンの最高のドライブが楽しめます。サラジー圏谷の辺りには豪雨が降り、これが断崖を流れ落ちる数え切れない滝を生み出し、絶景を作り上げています。
レユニオン島へのアクセス
ローラン・ギャロス国際空港は、首都サン・ドゥニから10kmほど。レユニオン島サン・ドゥニを本拠地とするエール・オーストラル社、またはエール・フランス社など、週に20以上の直行便が運航しています。日本から行く場合は、島への直行便はなく、パリやバンコック経由便となるので最短でも14時間プラスの時間を要します。
レユニオン島のおすすめスポット3
1. ピトン・ド・ラ・フルネーズ
ピトン・ド・ラ・フルネーズは、過去300年間だけで約160回以上の大小の噴火を繰り返している火山。ハワイのキラウェアやイタリアのエトナ山と同様に、最も危険度の少ない火山であると同時に平均2年に一度は噴火をする世界で最も火山活動の激しい火山の一つです。
2007年4月には900m規模の中央のクレーターが300mも崩壊し、新しい溶岩畑が南東部の沿岸に形成されました。その後も噴火が発生しましたが、それほど強力ではありません。ここのおすすめポイントは、アクセスしやすい活発な火山の1つであり、クレーターの縁にハイキングすることが可能であるということ。 また、火山の上を飛行機やヘリコプターで飛ぶこともでき、クレータの外縁にある視点から景色を楽しむこともできます。
2. サラジー圏谷の滝 ブライダル・ベールとヘルブールの街
レユニオン島の首都サン・ドゥ二から約45kmに位置しているサラジー圏谷は、島の3つの圏谷の中で最大かつ最も緑が多い圏谷。この圏谷には100以上もの壮大な滝や、長く深い峡谷と岩壁が連なりとても美しいです。100以上ある滝の中でも息をのむブライダル・ベールは、そびえ立つ滝から落ちる水がまるで結婚式の女性がかぶるベールよう!多くの観光客がこの滝を訪れ滝の美しさにシャッターを切らずにはいられません。
サラジー圏谷の険しい峡谷を通って、ヘルブールの居心地の良い村で止まってみてください。ヘルブールは「最も美しいフランスの村」賞を取った村。この魅惑的な小さな山の村は、魅惑的なクレオールの家とカラフルな花の庭園など最高級のクレオール文化を村に見る事ができます。マンションフォリオを見学してみましょう。一般公衆に開かれ、クレオール建築と彼らの文化を見る事ができますよ。
3. シラオス圏谷に続く道とシラオスの街
ここに来るには、シートベルトを掛けて深呼吸してください。セントルイスとシラオスの街を結ぶRN5(北に37km)はレユニオン島の最高のドライブスポット。シラオス圏谷に向かう途中で400本以上の紆余曲折とトンネルを蛇行し、見事な眺望ポイントが続く道があります。景観は高度3,071mに上る巨大なピトンデネージュが支配しています。ハラハラドキドキのドライブをお楽しみください。
ぜひ途中シラオスの街に止まってみて下さい。3つの圏谷の中でシラオス地区は最も人口が多く、多数の村が点在。シラオスの街には、ブドウ園があり優れた地元のワインを作っています。また地元のおいしい料理に使用する穀物であるレンズ豆の生産や刺繍でも知られています。
◎まとめ
広大な青々としたインド洋に浮かぶレユニオン島。島の40%を占める国立公園の中心にそびえる2つの火山そして独特の地質学的歴史から生まれた3つの圏谷と岩壁。生物多様性と素晴らしい景色は、300万年前、私たちをスリル満点の旅に導く火山によって偽造されました。そして今なお噴火を続けるピトン・ド・ラ・フルネーズ!活火山ながらあまり危険ではないのでまじかで火山が見れる世界でも他に類をみない場所です。自然が作り出した遺産を見に行きましょう!