世界遺産の数がイタリア、中国に次いで第3位を誇る国スペイン。歴史的建造物が数多く残されているスペインですが、この記事でご紹介するのは「魔法にかけられた街」というあだ名を持つスペインの世界遺産「歴史的城塞都市クエンカ」です。
クエンカは、スペインの中部に位置するラ・マンチャ地方に位置する断崖絶壁の街にある「宙吊りの家」が有名な興味深い世界遺産です。この記事では、世界遺産「歴史的城塞都市クエンカ」の魅力と見所をご紹介します!ぜひ、ヨーロッパ世界遺産巡り、スペイン観光の参考にしてくださいね。
目次
【世界遺産】城塞都市クエンカの観光情報|魔法にかけられた街とは?
歴史的城塞都市クエンカとは?
歴史的城塞都市クエンカは、スペインのカスティーリャ自治州のラ・マンチャはクエンカ県に位置します。スペインの有名作家ミゲル・デ・セルバンデスの作品ドン・キホーテを元にした『ラ・マンチャの男』の舞台でもあります。クエンカ「Cuenca」は「川の盆地」を意味するラテン語「Conca」に由来し、実際にフカル川とウエカル川という二つの川に囲まれています。
その川に挟まれたクエンカは侵食・風化により断崖が形成される地形となりました。9世紀にムスリムによって築かれたのがクエンカの街の起源と言われています。
1996年にクエンカの旧市街を対象とし「歴史的城塞都市クエンカ」として世界遺産に登録されました。世界遺産として指定された旧市街のエリアには多くの歴史的建造物が立ち並んでいます。クエンカ大聖堂、マヨール広場、サン・ミゲル聖堂など、ゴシック様式の建造物としても最古といわれる建築様式が見られます。
これらの建造物が特に宗教的・世俗的でありその景観が手付かずの状態で保存されている点が、高く評価され世界遺産に登録されました。一つ一つの建造物とそれらが合わさって生み出した景観がクエンカの魅力といえるでしょう。
歴史的城塞都市クエンカへのアクセス
日本からスペインへはマドリードに向かう直行便が運航しています。数が少ないので、直行便が取れない場合は日本からオランダのアムステルダム、フランスのパリなどのヨーロッパ主要都市で乗り継ぎをしてマドリードへ向かうのが一般的なフライトのルートといえるでしょう。
マドリードからクエンカまではスペインの高速列車AVEで約1時間で向かう事ができます。クエンカの駅からは市内に向かうバスが出ているので便利です。
城塞都市クエンカのおすすめポイント①宙吊りの家
世界遺産歴史的城塞都市クエンカの一番の見所と言われているのがこちらの「宙吊りの家(casas colgantes)」です。このユニークな世界遺産を一目見ようと世界中から観光客が訪れる人気のスポットとなっています。この宙吊りの家と呼ばれる建物は、14世紀の住居群の一つというから驚きです。
こんなところで暮らすなんて毎日ハラハラドキドキしてしまいそうですよね!宙吊りの家は、現在スペイン抽象美術館となっています。世界的にもとってもユニークな場所にある美術館の一つといえるでしょう。こちらの美術館でしか手に入れられないお土産を手に入れるのもオススメです。
こちらの宙吊りの家がある対面には大きなサン・パブロ橋がかかっています。この橋の対岸には、歴史的城塞都市クエンカの世界遺産として登録されている地域、クエンカの旧市街につながっています。宙吊りの家と旧市街の観光は多くの観光客にとってセットとなっています。
城塞都市クエンカのおすすめポイント②クエンカ旧市街
サン・パブロ橋の設計は、高いところが苦手な方には少しスリリングかもしれません。ただ、橋からは断崖と宙吊りの家を見ることができる絶好のスポットとも言われているのでちょっと怖いと感じる方でもチャレンジしてみる価値は大いにありますよ!
クエンカの旧市街は石畳と美しい歴史的建造物が並び、歩いているだけで気持ちが良いエリアです。
また、クエンカの旧市街やサン・パブロ橋は夜にはライトアップが施され日中とは変わった雰囲気を味わことができます。クエンカ、サン・パブロ橋近くに滞在の方は異なる表情をぜひお楽しみください。クエンカの旧市街には、16世紀以降にクエンカに広まったとされるキリスト教の宗教的な建造物が立ち並びます。
特に旧市街のクエンカ大聖堂と、マヨール広場は人気の観光スポットです。ぜひ、クエンカに訪れた際は、世界遺産に登録された旧市街エリアでゆっくりとスペイン・ラマンチャの街並みをお楽しみください。
◎まとめ
いかがでしたか?この記事ではスペインの世界遺産歴史的城塞都市クエンカの魅力と見所についてご紹介しました!数多いスペインの世界遺産の中でも特にユニークでこの目で見てみたいと思わせる世界遺産ですよね。
ぜひ、歴史的城塞都市クエンカに訪れてみてくださいね!ぜひ、スペイン観光、ヨーロッパ世界遺産巡りの参考にしていただけば幸いです。