日本からのアクセスも抜群！西洋の雰囲気漂う青島の観光スポット15選

中国の山東省青島（チンタオ）は、北京と上海の中間に位置する港町です。日本から直行便で3時間弱とアクセスが良いことから、毎年たくさんの日本人が青島を訪れています。青島の魅力は何といってもその景観！ドイツの租借地であった歴史から、ヨーロッパと中国が混ざりあった独特の雰囲気を醸し出しています。今回は、そんな青島でおすすめの観光スポット15ヶ所をご紹介していきます。

1.小魚山公園

小魚山公園は、青島の小高い丘の上にある小さな公園です。頂上に建つ八角形の「覧潮閣」に登ると、旧市街の中国とは思えない町並みと美しい海岸の眺めを楽しむことができます。青島で一番の見晴らしが良い場所ですよ。緑豊かな園内には他にも東側に展望台があり、そこからの眺めも抜群です。

2.青島ビール博物館

世界的にも有名な青島ビールのビール工場と博物館は、人気の観光スポットの一つです。1903年にドイツとイギリスの商人によって創建された中国初のビール工場。青島ビール博物館を観光すると、その歴史の中に日本も深く関わっていることがわかりますよ。日本人として知っておきたいですね。

無濾過ビールを試飲できるほか体験型の展示もあり、他にも酔っ払い体験の部屋というエリアもあります。ここは床が傾いており、まるで酔っ払っているような感覚を味わえるのです。ユーモアたっぷりの博物館で、ビールの街・青島を楽しみましょう。

3.青島桟橋

青島のシンボルであり誇りでもある青島桟橋。青島桟橋は、清の時代に軍事専用人工埠頭として作られた青島最古の埠頭です。元々は全長200mでしたが後に現在の440mに伸ばされ、半円形の防波堤と中国の伝統的な建物である回瀾閣が増築されました。

青島桟橋を歩くと半円形の青島湾と高層ビル群を見ることができ、夜には素晴らしい夜景が広がります。港湾都市ならではのロマンチックなデートにもオススメ。青島ビールのマークの背景に使われているも納得ですね。いつも観光客と地元の人々で賑わっている人気スポットです。

4.青島天主教会

青島天主教会は、ドイツの租界だった1934年にドイツの設計師によって設計された教会です。中国の教会とは思えない重厚なゴシック様式とロマネスク様式を織り交ぜた建築様式が特徴。正式名称は「聖ミカエル教会」といいます。青島天主教会は小高い丘の上にあるので、遠くからでもよく分かりますよ。

教会前の広場では観光客だけでなく、ウエディング衣装のカップルがいたるところで写真を撮っているなんてことも。教会の内部はヨーロッパの豪華な教会と比べると簡素に思われるかもしれませんが、白を基調とした空間には神聖な空気が流れています。

青島天主教会を観光する時には、お祈りをする人々の邪魔にならないようにしたいですね。
青島の素晴らしい教会をぜひ観光してみて下さい。

5.青島迎賓館

青島迎賓館は信号山公園を背景に、遠方に教会を見下ろす高台に建っています。典型的なドイツ風の建物で、石造りの外観は赤い屋根と黄色い外壁。非常に見応えがありますよ。青島でも人気の観光スポットなので、駐車場にバスがずらりと並ぶこともしばしばあります。

元々はドイツ総督邸として建てられましたが、中国が青島の主権を取り戻してからは青島市長官邸及びゲストハウスとして利用され、なんと毛沢東も宿泊したことがあるのだとか。内装は豪華で、多くの調度品が当時のままの姿で展示されています。青島の歴史を感じることのできる観光スポットですね。

6.花石楼

八大関別荘区内ではフランスやドイツ、アメリカ、ギリシャ、スペイン、日本など20ヶ国以上の建築スタイルを取り入れた建物を見ることができます。その中で最も有名なのが花石楼。花石楼は、かつてロシア人貴族の別荘でした。

解放後は蒋介石の別荘として使われるようになり「蒋公館」と呼ばれたことも。外観は中世ヨーロッパの古城のような趣で、青島迎賓館とは違った見応えのある建物です。地元の人々にとっては、ウェディング写真の撮影スポットになっているそうですよ。

花石楼を彩る調度品はどれも中国風。ここが中国であることを思い出させてくれます。バルコニーからは美しい海を見渡すこともできますよ。さすが別荘地・青島！花石楼を観光した際は、八大関別荘区をのんびり散歩してみてくださいね。

7.青島山砲台

青島山砲台は、第一次世界大戦の時に日本とドイツが戦った場所です。青島山砲台は、1899年に青島を占領したドイツ軍によって建築された軍事要塞でした。今ある砲台は復元されたものですが、巨大な地下施設は修復をされながらも当時のまま残っています。

中には数十もの部屋と部屋を結ぶ迷路のような廊下があり、一般公開もされていますよ。今は見晴らしの良いのどかな公園に整備されています。青島観光のリゾート感とは離れてしまうかもしれませんが、歴史に翻弄された青島の街について知ることができる貴重なスポットです。

8.青島市博物館

観光で訪れる街について知るなら、博物館に足を運ぶのが一番。青島の歴史を知れば、観光がより楽しいものになりますよ。青島市博物館には吹き抜けのホールがあり、2階部分に届きそうなくらい大きな北魏の石仏像がお出迎えします。

地下1階から地上3階までの広いエリアに、新石器時代から近年の書画や工芸品など歴代の名作が展示されおり、青島の文化や歴史に触れることができますよ。2008年には、国家一級博物館に認定されています。

9.小青島

島が琴の形をしていて風が吹くと琴のような音がすることから「琴島」とも呼ばれているという小青島。小青島へは海軍博物館から長い防波堤がつながっているので、そこを渡って行きましょう。小青島は1周するだけなら10分程度の小さな島で、島の中には白い灯台と琴を弾く乙女の像がありますよ。

夜になると灯台は赤光で船を導いています。小青島を観光するなら、遊覧船で船から見たり桟橋から眺めたり、小青島から桟橋を含む青島を見るのもおすすめです。どれも海と緑と建物が生み出す美しい景色。特に観光客には夕日スポットとして人気です。

10.海軍博物館

海軍博物館は、中国三大軍事博物館の一つです。海軍博物館には、中国人民海軍史や海軍服装などの室内展示のほか、野外には武器装備や駆逐艦、潜水艦戦闘機など様々な展示があります。特に観光客に人気なのが潜水艇「長城号」。細い入口に魚雷発射管や潜望鏡と、普段なかなかお目にかかれないものを見ることができます。

11.労山

労山は昔から神仙が住むとされ、道教の聖地として崇められてきた場所です。労山観光といっても登山口によっては全く違う風景を見ることができるんですよ。自然を満喫するなら「北九水エリア」がおすすめ。まるで山水画のような渓谷を清らかな水が流れる、自然美を楽しむことができます。

「太清宮エリア」の太清宮は最も古い道教の道場。太清宮の周辺には古木古寺が多く、見所がたくさんあります。パワースポットを巡りたい方にはオススメですよ。「仰口エリア」は奇岩が多く、中腹までリフトで行くことが可能です。頂上からは海を見渡せます。自分の好みに合わせてお楽しみくださいね。

12.青島葡萄酒博物館

青島といえばビールと思われがちですが、ワインの名産地でもあるんですよ。元々は防空壕であったという青島葡萄酒博物館は、まるで何かのアトラクションのような建物が印象的。蝋人形でワインの製造工程を説明していたりと、子供でも楽しめる施設となってます。

観光客にはうれしい試飲コーナーもありますよ。青島葡萄酒博物館の周辺はワインストリートになっていますので、博物館を観光した後はワインストリートでお土産を買うのもおすすめです。

13.劈柴院

青島は西洋風の街並みで人気の都市ですが、せっかくなので伝統的な中国青島も体験してみたいと思いませんか？劈柴院（ピーチャイユァン）は、ドイツに占領される前のマーケットを復元した場所。現在はレストランや屋台、茶楼や雑貨屋などがひしめく観光スポットになっています。

中には、娯楽演芸を見ながら食事ができるお店もありますよ。夜に行くと提灯の明かりに照らされ、より一層中国らしい雰囲気に包まれます。レストランでゆっくり食事を楽しむのもいいですし、B級グルメの食べ歩きをしても楽しいですよ。

14.青島天幕城

青島天幕城は、ビール博物館の近くにある大型商業施設です。中国各地の有名なレストランやお土産屋さん、青島紡績博物館も入っているので、観光中の食事やショッピングにもってこいですよ。

天井には大きな幕が張られ、夕焼けのような綺麗な空が映し出されていて歩いているだけでも楽しい気分になりますよ。休日には「アニメ漫画フェスティバル」など各種なイベントも行われています。

15.青島台東夜市

昔ながらの街並みが残る台東エリアは、アメリカ系のウォルマートや台湾系のノーマット、中国系の利郡百貨店などが軒を連ねています。昼間でも地元の人で賑わう商店街ですが、夜になると青島台東夜市に変身しさらに賑わいます。北区最大の繁華街と言っても過言ではありませんよ。

夜市には美味しそうな屋台がずらりと並んでいますが、衣類や骨董品、パソコン機器、生花となんでも揃っています。気に入ったものがあったら迷わず値段交渉。現地の方とのコミュニケーションも楽しんじゃいましょう。お土産を探すなら青島台東夜市で決まり！

◎まとめ

青島の観光スポット、知らない場所も魅力的でしたよね？西洋の雰囲気漂う旧市街と高層ビルが立ち並ぶ新市街の街並みが重なりあって、青島独特の風景をつくりだしていますね。

青島には洋風の観光スポット、伝統的な中国の観光スポット、現代に造られた観光スポット、そして海も山もある、本当に見どころの多い都市です。とても、ここですべてをご紹介することはできません。

ぜひ自分で青島の観光スポットを巡ってみて下さい。青島観光が終わる頃には、すっかり青島に魅了されていることでしょう

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