イギリスの美しい世界遺産！グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁

イギリスを構成する4つの地域の一つウェールズにある世界遺産「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」。エドワード1世によって建てられた4つの美しい城で、13世紀に建てられました。城は全て、マスター・ジェイムズというウェールズの建築家によるものですが、それぞれ異なった雰囲気があります。

また周囲の街並みも中世の風情が残り、ウェールズののどかな風景を楽しむことができますよ。イギリス旅行でぜひ訪れてほしい、ウェールズの世界遺産です。

グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁とは？

イングランドの王エドワード1世が、ウェールズに軍事要塞の役割をもたせるため、築いた4つの城。世界遺産「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」には、その4つの城ビューマリス城、カーナーヴォン城、コンウィ城、ハーレックス城が含まれています。

城を建設したマスター・ジェイムズは、エドワード1世の下で30年以上にわたり10ヶ所を建て、スコットランドにも建てた人。要塞としての頑丈さはもちろん、美しさも兼ね備えています。それぞれ海峡に面した場所や小高い丘の上にあるので、景色も抜群。どこも絵になる城ばかりなので、ぜひ周ってみてくださいね。

「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」へのアクセス

ウェールズへは、カーディフから鉄道とバスでアクセスが可能です。カーナーヴォン城は、カーディフから鉄道で約4時間30分。コンウィ城は、カーディフから鉄道で約4時間で、コンウィ（Conwy）駅から徒歩10分です。またレンタカーを利用される方は、リバプールからがおすすめです。

グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁のおすすめポイント3

カーナーヴォン城

世界遺産カーナーヴォン城は、ウェールズ北部のメナイ海峡に面した巨大な城です。しかもここは有名な宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』の舞台のモデルとなった城。見覚えがある方も多いのでないでしょうか。またチャールズ皇太子が戴冠式を行った城としても知られています。

この城はウェールズを征服した、イングランド王エドワード1世によって1283年に建設されました。北ウェールズ支配の中心地として48年もの年月と巨額の資金をかけて作られ、10あるアイアンリングの城の内で最大かつ最強の城。現在、城内にはイギリス陸軍の博物館があり、見学することができます。

中世の雰囲気をそのまま残しているとても美しい城で、特に夕暮れに佇む城の姿は絶景。撮影スポットとしても人気を呼んでいます。周囲はウェールズののどかな田園風景が広がり、観光スポットとしてもおすすめの世界遺産です。

コンウィ城

ウェールズにある世界遺産コンウィ城は、イギリスの城塞の中で最も保存状態がよいと言われています。カナーヴォン城とよく似ていますが、カナーヴォン城が48年かけて作られたのに比べ、コンウィ城はわずか4年半で建設。8つの円塔と外壁が残り、塔の上からは美しいウェールズのコンウィの街並みを望むことができます。

城内は4つの部分に分かれており、見学することが可能。アウター・ウォードには護衛所と馬屋、キッチンや大広間、牢獄などがあり、インナー・ウォードにはエドワード1世とエリノア王妃の住まいがあります。2階には王の間や謁見の間、礼拝堂などがあり、人形なども展示されているので、当時の王宮の暮らしを垣間見ることができます。

またコンウィ城も夕景や夜景の美しさでよく知られています。ウェールズのコンウィの町は、ヨーロッパで最も美しい村の一つとも言われるほどなので、ぜひ観光に訪れてみてください。

ハーレックス城

ハーレックス城は、ウェールズ北西部の都市ハーレフにある壮麗な城。カーディガン湾に面した、豊かな自然に溢れたスノードニア国立公園の中心にあり、街のシンボルになっています。

この城はウェールズ征服の拠点として、カーナーヴォン城より先の1283年から1289年にかけて建てられました。頑丈なカンブリアの岩で造られたこの城は海を見下ろす崖の上に建っていますが、昔は城の下まで海だったそう。15世紀にはウェールズ大公の末裔を名乗るオーウェン・グレンダワー軍がこの城に立てこもり、7年間イングランド軍に包囲されていたという歴史が残されています。世界遺産ハーレックス城もとても美しい城なので、ぜひ観光に訪れてみてくださいね。

◎まとめ

イギリスの世界遺産「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」をご紹介しました。もう一つの城ビューマリス城は、六角形と四角形の均整のとれた美しい二重環状城壁を持ち、観光におすすめ。1295年に建てられ始めましたが、資金不足で1320年に未完成に終わっています。ぜひ4つの城を周ってみてくださいね。

イギリスの美しい世界遺産！グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁