【世界遺産】アミアン大聖堂とは?蘇る中世の極彩色

画像出典:karamysh /shutterstock(シャッターストック)

【世界遺産】アミアン大聖堂とは?蘇る中世の極彩色

「アミアン大聖堂」は、フランス北部ソンム県の中心都市・アミアンにあるフランス最大の大聖堂です。1981年に世界遺産に登録され、多くの世界遺産を擁するフランスの中でも、特に人気の高いスポットとなっています。

「アミアン大聖堂」の特徴は、その美しい内装そして外装。繊細かつ豪華なゴシック様式の建築は非常に見ごたえがあり、みるものの心をとらえます。さらに、夏とクリスマスシーズンにはライトアップが行われ、昼間の静謐さとはうって変わって、極彩色の建物へと変貌を遂げます。

13世紀からアミアンの街を見守り続ける、世界遺産「アミアン大聖堂」についてご紹介していきます。

目次

【世界遺産】アミアン大聖堂とは?蘇る中世の極彩色

目次を閉じる

アミアン大聖堂とは?

出典: arenysam /istockphoto(アイストック・フォト)

「アミアン大聖堂」は、13世紀にフランス北部のソンム県に建立された大聖堂です。わずか68年という、中世の聖堂としては非常に短期間で建造されたために、デザインに統一感があることが特徴。ゴシック様式の典型的なステンドグラスや高い天井、尖塔アーチといったを兼ね備えた、まさにゴシック建築のお手本のような聖堂となっています。

「アミアン大聖堂」は、世界史の教科書にも登場する有名な教会。「アミアンのノートルダム大聖堂」とも呼ばれており、こちらの名前のほうが親しみがあるという方もいらっしゃるでしょう。世界遺産への登録は1981年でした。

全長145メートル、高さ42.3メートルという大きさはフランス最大。「アミアン大聖堂」を前にすると迫力に圧倒されてしまいます。また、堂内の装飾は美術的にも評価が高く、「アミアン大聖堂」の世界遺産としての価値をいっそう高めています。見ているだけでくらくらするような絢爛な装飾は、世界遺産らしい堂々たる迫力を持っています。

「アミアン大聖堂」へのアクセス

パリから鉄道を利用する場合は、パリ・北駅(Gare du Nord駅)から乗車し、アミアン駅で降車、その後徒歩約10分ほど。乗車時間は1時間半ほどになります。駅で当日券も買えますが、事前にインターネットで予約するとよりお得に購入できます。

また、鉄道以外ではパリやアヴィニョンからのバスツアーも利用できます。その場合は、市内の観光案内所やバスのオフィスなどで予約を取るようにしましょう。

アミアン大聖堂のおすすめポイント①:メインエントランスの装飾

出典: VFKA /istockphoto(アイストック・フォト)

世界遺産「アミアン大聖堂」に着いてまず目を奪われるのが、そのメインエントランスの豪奢な装飾です。ドア上部と中央の柱にかたどられているのは、それぞれ聖書の内容を受けたキリスト像。また、エントランス周辺の壁の下のあたりには、キリスト教における善悪や、1年のそれぞれの月における農作業の内容を現したレリーフが見て取れます。これは、教養がなく文字を読めない、アミアンの一般庶民でも理解できるようにと作られたのだそう。

さらに、エントランス上部のバラ窓と、その周辺に立ち並ぶ22人の歴代フランス王の彫像も見どころです。とても美術的価値の高い、迫力あるエントランスとなっています。

アミアン大聖堂のおすすめポイント②:ステンドグラス

出典: VvoeVale /istockphoto(アイストック・フォト)

内部に入っていくと目に飛び込んでくるのは、細かな細工の施されたステンドグラス。白い壁にカラフルさが映え、とても幻想的です。

目を凝らして見てみると、一つ一つの作品に独自のモチーフがあるのが読み取れます。聖書の内容を表したものから、当時の庶民の様子まで、バラエティに富んだ内容となっているのが分かるのではないでしょうか。また、バラ窓も中から見てみると、使われているステンドグラスの美しさをより詳細に見ることができます。

美しいステンドグラスを誇るアミアン大聖堂ですが、実はその多くは失われてしまっているのだとか。それでも、異世界のような高い天井の中で、光を反射してキラキラと輝く様子はやはり圧巻です。

アミアン大聖堂のおすすめポイント③:ライトアップ

出典: digitalimagination /istockphoto(アイストック・フォト)

現在は白っぽい色で残っていることが多い中世の石造キリスト教建築ですが、実はその多くは、本来鮮やかな塗装で彩られていたといいます。アミアン大聖堂もその一つ。現在は本来の色がほとんど残っていませんが、夏とクリスマスシーズンには、なんとライトアップで昔の姿が再現されるのです。

かつての色がよみがえると、心なしか彫刻も生き生きして見える気がしてきます。現在の色合いとはまた違った姿を見ていると、まるで中世にタイムスリップしたかのような感覚になります。ライトアップが行われている期間に訪れるなら、ぜひ日没後の様子まで見届けてください。

◎まとめ

いかがでしたか?フランスの世界遺産・アミアン大聖堂をご紹介してきました。13世紀の息吹を今に伝える、興味深い世界遺産でしたね。パリからの交通の便もよく、アクセスしやすいアミアン大聖堂。フランスに旅行する際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

フランスでおすすめの記事

フランスのアクセスランキング