【世界遺産】サラマンカの旧市街｜ヨーロッパ建築の展覧会とは？

スペイン中西部に位置するサラマンカは、スペイン随一の学生街として知られる地域です。スペインの中でも特に歴史の深い地域としても知られ、スペイン最古の大学であるサラマンカ大学も位置し成立は13世紀にまでさかのぼります。

そんなサラマンカは、なんと街全体が世界遺産。本記事ではそんな魅力がつまった長い歴史と学生街らしいモダンさが共存する、サラマンカの旧市街についてご紹介します。ぜひ、スペインを訪れる際は参考にしてくださいね！

サラマンカの旧市街とは？

サラマンカは、スペインの首都・マドリードから西方に約200kmの場所に位置します。旧市街にロマネスク様式やゴシック様式などヨーロッパ文化の建築物残され、またヨーロッパ最古の大学の一つであるサラマンカ大学が評価され、1988年に「サラマンカの旧市街」として世界遺産に登録されました。

現在は世界中から多くの留学生も集まり、ますますその人気を伸ばしています。中世でも文化や学問の中心として栄えたサラマンカの街並みの魅力は、イスラムやゴシックなど様々な様式が混在している点。さながらヨーロッパ建築の博覧会のような多様さに溢れながらも、不思議な統一感が感じられます。

その独特の色味から「黄金の街」とも呼ばれており、旧市街の全域が世界遺産となっています。

サラマンカの旧市街へのアクセス

サラマンカへの公共交通機関は、主にバスと鉄道（レンフェ）の2通りです。マドリード・バラハス空港到着の場合、空港内のバスターミナルから出ているバスを利用するか、最寄りの鉄道駅であるチャマルティン駅から電車に乗りましょう。

バスは直結のものが出ています。鉄道を利用する場合は、基本的に途中で乗り換えがありますが、面倒な場合は、1日3本の直通高速鉄道を利用しても快適でしょう。

サラマンカの旧市街のおすすめポイント

マヨール広場

スペインにはいくつかの「マヨール広場」と呼ばれる場所がありますが、サラマンカのマヨール広場はその中でも最も美しいと言われています。世界遺産の町の中心に位置する四角い広場で、スペインブルボン朝の初代国王であるフェリペ5世の命によって造られました。

広場の四方を囲む繊細で軽やかなデザインの建物には、カフェやバルなどの店が入っているほか、一部は市庁舎としても利用されているとのこと。また、式典やパレードなども行われることがあります。名実ともに、サラマンカの中心として人々に愛されている場所の一つです。

また夜はライトアップされ、昼間とは違うロマンチックな美しさを見せます。お酒や食事を楽しむ人で早朝までにぎわっており、いつ行っても退屈しないのも魅力です。

カテドラル

長い間サラマンカの宗教的な中心となってきたのが、この街のランドマークでもあるカテドラルです。この教会は、旧大聖堂と新大聖堂の2つの建物が隣り合って建っており、それぞれの個性を対比しながら楽しむことができます。英語のガイドも利用できるので、詳しい説明を聞きながら見学するのもおすすめです。

12世紀から建造を開始した旧大聖堂は、比較的シンプルで静粛な雰囲気を持つ建物です。石の質感を生かした壁には、様々な彫刻や壁画が施されています。動物や架空の生き物のほか、宇宙飛行士などの遊び心あふれるものもあるとのこと。目を凝らして探してみるのも楽しいですね。

一方の新サラマンカ大聖堂は、豪華絢爛で鮮やかな内装が特徴です。聖書や聖人をモチーフにしたいくつもの部屋に分かれており、キリスト教美術の世界に没入することができます。

ショッピング

サラマンカの旧市街には、古い時代の建物を利用しているショップが多くあるのも面白い点です。荘厳な佇まいの建物でも、一歩足を踏み入れれば、そこはサラマンカ市民に愛されるファストファッションの店やモダンなカフェ。

古い建物を改装して長く使うという、ヨーロッパ独特の建築文化を目の当たりにすることができます。中には、もともと教会だった建物を改造した人気洋服店もあります。サラマンカでは、脈々と受け継がれてきた伝統のヨーロッパ建築と、今時らしい長い歴史と現代の文化の共存を体感できる、興味深い経験が待っています。

◎まとめ

いかがでしたか？スペインの世界遺産・サラマンカの旧市街をご紹介してきました。サラマンカの旧市街は手軽に歩いて楽しみながら、その歴史の重みを感じることができる世界遺産です。

スペインに訪れた際にはぜひ、サラマンカの旧市街をぐるりと回ってみてはいかがでしょうか。

【世界遺産】サラマンカの旧市街｜ヨーロッパ建築の展覧会とは？