【世界遺産】カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院とは？

スペインの世界遺産、カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院についてご紹介します。バルセロナにあるカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院は、バルセロナ出身の建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーによって建てられました。カタルーニャ音楽堂はヨーロッパ各地で流行ったアールヌーボー様式で建てられ、サン・パウ病院はカタルーニャ地方のバルセロナで流行ったモデルニスモという建築方法です。

バルセロナを中心としたカタルーニャ地方で19世紀末～20世紀初頭に流行したモデルニスモは、アール・ヌーボーに似た芸術様式で、曲線や曲面を利用した装飾的で華やかなのが特徴です。

以下では内装・外装とも美しく素晴らしい作品の二つの世界遺産の詳細情報を解説します。

バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院とは？

カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院は、1997年に同時に世界遺産に登録されました。この二つを建築したリュイス・ドメネク・イ・ムンタネーは、イスパノ＝アラブ様式の装飾と湾曲したラインとを合わせた、合理的な構造をもつ建築物を造っています。

カタルーニャ音楽堂は、あらゆる音楽のコンサートホールとして使われ、修復もされながら現在では、多数の人々が世界遺産の見学とコンサートを聴きに足を運ぶ名所。サン・パウ病院は、2009年まで診療が行われていましたが老朽化により閉鎖されました。

バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院の世界遺産登録はどちらも基準に合っていることから、その素晴らしさを見たいと世界中の人達が訪れるスポットです。

カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院へのアクセス

カタルーニャ音楽堂は、地下鉄メトロ線の1号線4号線のウルキナオナ駅から徒歩1分とアクセス抜群です。またサン・パウ病院は、地下鉄メトロ5号線サン・パウ・ドス・デ・マッチ駅からすぐの所にあるので、どちらの世界遺産も駅から近いですよ。

カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院のおすすめポイント

カタルーニャ音楽堂

カタルーニャ音楽堂に入ったとたん目に焼き付く彫刻やアーチの門など、どれを見ても美しい色とデザインに圧倒されます。世界遺産でありながら今もなおコンサート会場として利用されているカタルーニャ音楽堂は、芸術的で素晴らしい名所。

この音楽堂は、その当時としては最先端の技術である鉄骨構造で建てられました。鉄骨でありながら、クールに感じさせないようにステンドグラスを使ってデザインされています。客席の後ろから見ると、息を呑む様な繊細な装飾と迫力のある色使いが幻想的。舞台の背景には、半円形のカーブに沿って音楽隊が彫刻と絵によって造られており、豪華さで音楽がさらに美しく聴こえることでしょう。

個人での自由見学ができず、ガイドツアーに参加するかコンサートを見る人しか中に入れないのでご注意を。またカタルーニャ音楽堂には素敵なカフェもあるので、立ち寄ってみてくださいね。ショップも併設されているので、お土産にもおすすめです。

サン・パウ病院

サン・パウ病院は、6つの病院を一つに統合したもので一辺が約400mという広大な敷地の病院。建物すべてが芸術的な造りで、建物内の換気まで計算された見事な建物はここが病院ということを忘れてしまいます。海からの風や太陽の光を利用し、設計することは当時としては斬新でした。

以前は、総合救急科と小児科のあった棟の天井には、波打つ天井に綺麗に張り付けた美しいタイルがあり圧倒されます。「芸術は人を癒す」という信念のもとに建てられたのも納得の造り。内部は展示スペースになっており、サン・パウ病院の歴史が説明されています。

またサン・サルバドール分館は、中には入れませんが外観はお城のようで美しく見ごたえ充分。見学可能となった中庭中央の手術棟教会のような感じにも見えるでしょう。正面部分には、天使像やドラゴン、ライオンなどの彫刻や美しいタイルもあり存分に楽しめますよ。

◎まとめ

バルセロナの世界遺産カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院をご紹介しました。バルセロナというとアントニ・ガウディの建築物が有名ですが、そのガウディにバルセロナ建築学校で教えたリュイス・ドメネク・イ・ムンタネーの作品も見逃せません。バルセロナならではの芸術様式で建てられた世界遺産を、ぜひ見に行ってくださいね。

【世界遺産】カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院とは？