和歌山県太地町は日本の捕鯨発祥の地！鯨を巡るおすすめ観光スポット5選

何かと話題に上がることが多い日本の伝統的文化「捕鯨」ですが、日本には何千年も昔から鯨を捕って暮らしを支える文化がありました。その中でも、組織的な捕鯨を成功させたのは、太地町（たいじちょう）が最初だと言われています。

太地町には鯨を主役にした観光スポットが多く、観光客も訪れます。海外では捕鯨そのものが非難されることもありますが、捕鯨は日本文化のひとつとして色々な歴史を持っています。太地町に来たら鯨と町の歴史を巡る観光に出かけましょう。特におすすめしたい観光スポットをいくつか紹介します。

1.「太地くじら浜公園」

太地町にある「太地くじら浜公園」は、鯨に関係する施設が集まった観光スポットです。公園の入り口には、クジラの形をした風車があり、訪れる人の期待感を刺激します。

このあと紹介しますが、「くじらの博物館」はその代表的な施設で、くじらのショーが楽しめます。他にも捕鯨船や捕鯨に関しての展示もあり、太地町と捕鯨はどんな歴史を歩んできたのか、実際にどうやって捕鯨をしているのか、じっくりと見て回ることができます。

かつて太地町をこよなく愛した画家・石垣栄太郎氏の画業を奥様が後世に伝えようと考えて寄贈した施設太地町立石垣記念館（これも後々紹介します）もありますよ。

2.「太地町立くじらの博物館」

この博物館は鯨と触れ合うことができる太地町自慢の観光スポット。見どころは鯨のショーとイルカのショーです。訓練された鯨やイルカがダイナミックなパフォーマンスを見せてくれます。間近で見る迫力満点のショーをぜひ体験してみてください。

他にも、シロナガスクジラの全身骨格標本もあります。体長26mの標本は迫力が違いますよ。資料館もあり、鯨に関する資料が展示されてあります。

3.「太地町立石垣記念館」

太地町で生まれ、中学時代までを太地町で過ごした石垣栄太郎氏は、その後アメリカに渡りアメリカ画壇で20年間活躍いたしました。そんな石垣栄太郎氏が太地町をこよなく愛していたことから、亡くなった後、妻である石垣綾子さんが私財を投じて建設したのがこの「太地町立石垣記念館」です。

生前は世の恵まれない人々に想いをはせた栄太郎氏の画業を後世に伝えるために、さまざまな展示がされております。油彩、デッサン、などアトリエで使用していた品々を見ることができます。

4.「くじら浜海水浴場」

「くじらに出会える海水浴場」として、一度は訪れておきたいのが太地町の「くじら浜海水浴場」です。こちらも太地くじら浜公園内にあるのですが、期間限定で解放されています。毎年多少差異はありますが、大体7月中旬から8月末頃までオープンしています。もしシーズンに観光に来られる方はぜひ楽しんでいただきたいところです。

1日に2回、15分ずつと少し短い時間ですが、海水浴場に設置された生け簀から小さいクジラが出てきて、一緒に泳ぐことができます。こんな体験は滅多にできることではないので、子供たちと遊びに行けば一生の思い出になるでしょう。体長約3m、体重300キロ近くのハナゴンドウというクジラなので、危険はありません。ただ、海水浴場は少し深いので、浮輪があった方が安全です。

5.「ドルフィン・ベェイス」

クジラと人気を分ける海の生き物といえばイルカ。そんなイルカと一緒に遊びたい、一緒に泳ぎたい、そんな願いを叶えてくれるのが太地町のドルフィン・ベェイスです。

目の前で高くジャンプしたり、さまざまな芸を披露してくれるイルカを鑑賞したり、イルカの背びれにつかまって波間を泳ぐ爽快感も味わうことができます。子供たちは未知の体験に思わず興奮することでしょう。

イルカ自体は人間に対して非常に順応し危害を加えることがありません。ドルフィン・ベェイスのイルカは特にフレンドリーです。仮に泳ぐことができなくても、間近で触れ合うだけで楽しいのですよ。

太地町は、クジラが有名ですが、海の人気者であるイルカもまた身近な存在です。太地町観光に訪れる際は、ぜひ一緒に体験してみましょう。

◎まとめ

太地町にとって鯨は切っても切り離せない存在です。昔から捕鯨を行ってきた町であり、今もクジラと共に生活している人々がいます。町の至る所に鯨関係の観光スポットが多くあるので、鯨が好きな人なら1日中観光巡りをしていても飽きないでしょう。

太地町は人口3,000人近くの小さな町ですが、なかなか観光客で賑わっています。個性豊かな和歌山県内の観光地の中でも、特に個性がある観光地のひとつです。人と鯨がどんな歴史を共に歩んできたのか、太地町へ確かめに行きましょう。

和歌山県太地町は日本の捕鯨発祥の地！鯨を巡るおすすめ観光スポット5選