地表に露出した海嶺!アイスランドの世界遺産シンクヴェトリル国立公園

地表に露出した海嶺!アイスランドの世界遺産シンクヴェトリル国立公園

氷河、温泉や火山、間欠泉、滝などが多く点在し、まさに自然の宝庫ともいえるアイスランド。大自然と地球の活動を目の当たりにできるアイスランドは観光スポットが大変多く、近年急速に人気が高まっています。

また、アイスランドは国全体がオーロラベルトに入っているため、手軽にオーロラが見られることでも注目の的!さらに、暖流の影響で、気温が日本の札幌程度と厳寒でないことも人気の理由です。


そんなアイスランドにある世界遺産が「シンクヴェトリル国立公園」。シンクヴェトリル国立公園は、アイスランドの首都レイキャビクから北東へ約40kmの場所にあります。

この記事では、その神秘的な地球の美しさに魅了されて、世界から観光客が訪れる人気の世界遺産「シンクヴェトリル国立公園」の見所を中心にご紹介します。

目次

地表に露出した海嶺!アイスランドの世界遺産シンクヴェトリル国立公園

シンクヴェトリル国立公園とは?

アイスランドは、ユーラシアプレートと北米プレートの境目に位置しています。両方のプレートに引っ張られてできた大西洋中央海嶺のほとんどは海底に存在していますが、世界中で唯一、地表に露出しているのがアイスランドなんです。

このプレートの裂け目は「ギャウ」と呼ばれており、シンクヴェトリル国立公園はアイスランドの中でも、最大規模のギャウが見られる場所として有名。現在もこの広大な裂け目は年に数cmずつ広がっているといわれています。中央辺りに見える建物は、教会と首相の別荘です。時間があれば、ぜひ歩いて行ってみましょう。

またここは、930年頃に世界で初めてアルシングという民主議会が開かれた場所としても知られています。国立公園の名前のシンクヴェトリルとは「議会平原」という意味を持っており、この歴史的評価も世界遺産に登録される大きなポイントとなりました。

シンクヴェトリル国立公園へのアクセス

現在、日本からアイスランドへの直行便はありません。コペンハーゲンやロンドン、フランクフルト、パリなどで乗り継ぎをして、アイスランドのケプラヴィーク国際空港へ向かうことになります。

ケプラヴィーク国際空港から世界遺産シンクヴェトリル国立公園へ行く場合、多くの観光客はレンタカーかパッケージツアーを利用します。レンタカーなら夜のオーロラ観測の際にも自由に移動できて便利。個人旅行でオーロラ観測も考えている場合はレンタカーがおすすめです。

おすすめポイント①:シンクヴァトラヴァトン湖

シンクヴァトラヴァトン湖はシンクヴェトリル国立公園の一部で、84平方キロメートルのアイスランド最大の天然の湖です。

シンクヴァトラヴァトン湖の中でも「シルフラ」と呼ばれる場所が特に人気のスポットです。人気の理由は、何と言っても水の透明度。このシンクヴァトラヴァトン湖は世界でも有数のダイビングスポットとして知られていて、世界中のダイバーが憧れる場所なんです。驚くほど透明度の高い透き通った水は感動的!水中ではなんと100m先、天候が良ければ150mほど先まで見えるとも言われています。

ダイバーなら、世界遺産シンクヴェトリル国立公園へ訪れた際には奇跡の透明度も体感してみてはいかがでしょう。ただし、水はとても冷たいのでドライスーツが必須。また、ルールが厳格化してきているため、しっかりと準備をして、奇跡の湖でのダイビングを体験してみてくださいね。

おすすめポイント②:ゴールデンサークル

ゴールデンサークルは、アイスランド観光で定番の三大観光スポットとして有名です。世界遺産のシンクヴェトリル国立公園を含めた、「グトルフォスの滝」と「ゲイシール」という間欠泉の3スポットのことを指します。世界遺産シンクヴェトリル国立公園を訪れる人の多くは、このゴールデンサークルもあわせて観光しています。地球の神秘が集まっているゴールデンサークルを回ってみましょう。

◆グトルフォスの滝

「グトルフォスの滝」は氷河が溶け出した壮大な滝。その壮大さと大量の水が落ちていく迫力には圧倒されます。近くの展望台では水しぶきがかかるほどで、滝が轟く音は地球を直に感じることができるでしょう。

◆ゲイシール

「ゲイシール(Geysir)」は「geyser(ガイザー)」という英語の語源になったアイスランドを代表する間欠泉。かつて高さ70mほど噴出していたとされるグレート・ゲイシールは現在活動を休止しているため、ストロックル間欠泉がゲイシールのメイン観光スポットになっています。

ストロックル間欠泉は約5~10分に1回、20~30mほどの高さまで噴出する活発な間欠泉。グレート・ゲイシールと比較すると小規模に感じますが、間近で見ればすごい迫力です。

駐車場からストロックル間欠泉へ続く遊歩道周辺の草原では、あちらこちらで湯気が立ち上っています。地中から温泉が湧いていて、小さな間欠泉が点在している光景は、地球の息吹を感じさせてくれますよ。

◎まとめ

いかがでしたか?世界一治安の良い国とも言われるアイスランドの世界遺産シンクヴェトリル国立公園。なんと、ここで分かれたユーラシアプレートと北アメリカプレートは、地球の裏側にある日本で出会うんです!それが「フォッサマグナ」。日本とアイスランド、どちらの国も火山と温泉が多いという共通項にも納得ですよね。

そんな想いを馳せながら、ぜひアイスランドの世界遺産シンクヴェトリル国立公園に足を運んでみてくださいね。

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