【世界遺産】ピレネー山脈・ペルデュ山の見どころをご紹介

画像出典:Patrick Rouzet (CC BY-SA 3.0)

【世界遺産】ピレネー山脈・ペルデュ山の見どころをご紹介

ピレネー山脈のペルデュ山は、世界遺産の中でも数少ない自然遺産と文化遺産の両方の登録基準をクリアした世界複合遺産。フランスとスペインの国境にまたがる標高3352メートルの山で、ピレネー山脈の中では3番目に高い山です。

ピレネー山脈は豊かな自然と、山の中腹で暮らす農牧民族の生活様式が現代まで残っている貴重な例として世界的に認められ、自然遺産と文化遺産として世界遺産に登録されました。

今回はそんな世界遺産ピレネー山脈のペルデュ山の見所についてご紹介します。ぜひフランスを観光する時は世界遺産巡りの参考にしてみてくださいね!

目次

【世界遺産】ピレネー山脈・ペルデュ山の見どころをご紹介

ピレネー山脈のペルデュ山とは?

出典: Heparina1985 (CC BY-SA 4.0)

ピレネー山脈ペルデュ山は1997年に世界遺産に登録されました。カテゴリーは自然遺産と文化遺産の複合遺産です。現在世界各地に1000個以上ある世界遺産の中でも、複合遺産に指定されているのは40個にも満たない数。ピレネー山脈のペルデュ山はとても貴重な世界遺産と言えるでしょう。

ペルデュ山はフランスとスペインの国境にまたがるピレネー山脈中央部にある山で、山頂はスペインのアラゴン州に位置します。モン・ペルデュとはフランス語で「孤立した山」という意味です。スペイン語やカタルーニャ語でも、「迷子の山」といった意味を持っています。なぜならフランス側からはガヴァルニー圏谷に隠れてペルデュ山が見えない、という理由があるからです。

ちなみにフランスとスペインはどちらの国もトップ4に入る、世界遺産の多い国になっています。

標高3352mのペルデュ山は、石灰岩の山の中ではヨーロッパ最高と言われています。この山を含む地域が「ピレネー山脈のモン・ペルデュ」として世界遺産に登録されている状態です。フランス、スペインの両国ともに、中腹では昔からヨーロッパの山岳地帯に伝わる農牧畜のスタイルが行われています。

農村や牧草地、納屋などの素朴な風景は、その生活様式を知るうえでとても貴重な存在とされています。

ちなみに、フランス側にあるガヴァルニー圏谷は、別の世界遺産「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としても登録されています。

ピレネー山脈・ペルデュ山へのアクセス

日本からピレネー山脈へ向かうには飛行機でスペイン・バルセロナまで向かい、バルセロナから車かバスを利用し4時間半程で行くルートが有名です。

おすすめスポット2

ガヴァルニー圏谷

出典: Guimir (CC BY-SA 3.0)

ピレネー山脈のフランス側にあるガヴァルニー圏谷は、氷河の侵食によって作り上げられたカール(谷)と呼ばれる圏谷で有名です。世界遺産ピレネー山脈・モン・ペルデュを訪れる人の中でも多くの観光客がこちらのカヴァルニー圏谷を観光プランに入れています。

カールを囲むピレネー山脈の山々は3000メートル級。そこに佇めばさすがに、世界遺産の山の中にいるんだ!という気分にさせられますよ。また、ヨーロッパでもっとも大きな滝と言われている落差422メートルのカヴァルニーの滝も有名な観光スポットで必見です。アイスランド、特にピレネー山脈のエリアでは数多くの滝を見ることができ、迫力ある風景に圧巻です。

カヴァルニー圏谷へ訪れる多くの観光客が滞在するのが、ガヴァルニー村という可愛らしい町。ホテルが多いこちらにはレストラン、ギフトショップが多く点在するので観光にも便利です。夏のハイキングシーズンにはこの町を基点にして、散策程度のコースからピレネーの山を越えたスペインまで行く上級者コースまで、観光客の体力に応じたハイキングを楽しめますよ。

別名、自然の大劇場とも呼ばれるカヴァルニー圏谷は、ピレネー山脈に訪れたら絶対に外せないスポットです。

ピレネー国立公園

出典: Gilles Guillamot (CC BY-SA 3.0)

1ピレネー国立公園はフランスにある国立公園の一つで、1967年に国立公園に制定されたフランスで最も古い国立公園です。ピレネー国立公園の45000ヘクタールの保護地域には、多様な動植物が見られることで有名です。イヌワシやヒグマなどの絶滅危惧種をはじめ、動物は約1200種の生息が、植物は約400種が自生しています。ここでしか見られない希少な動植物を一目見ようと、世界各国からファンが訪れるスポットです。

ピレネー国立公園の中でも特に見所と言えるのが、スペイン橋とコーブ湖です。コーブ湖へはロープウェーで向かうことができるので、絶景が望めるポイントとしておすすめです。ピレネー山脈はユーラシア大陸のイベリア半島の付け根に430キロメートルに広がる山脈で、ペルデュ山はピレネー山脈では最高峰のアネト山とポセッツ峰に次いで3番目に高い山として知られています。

世界遺産であるピレネー山脈の地域内のスペイン側にはオルデサ国立公園という別の国立公園もあるので、余裕のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

◎まとめ

いかがでしたか?3000メートル級の山々が聳えるピレネー山脈では本格的な登山やロッククライミングから、1時間程度の散策まで、体力と目的・時間によって楽しみ方が多種多様なのもありがたいですよね。

またピレネー山脈は世界遺産が集結しているフランスとスペインに位置しているので、ヨーロッパ世界遺産巡りの旅の1つとしても素敵です。両国には自然遺産も文化遺産も多く点在するので、訪れて損はない一生に一度は見ておきたい世界遺産ばかりですよ!

ぜひ、フランスの世界遺産、世界的にも稀な複合遺産のピレネー山脈ペルデュ山へぜひ足を運んでみてくださいね。想像以上の絶景があなたを待っていますよ。世界遺産巡りの参考にしていただければ幸いです。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

フランスでおすすめの記事

フランスのアクセスランキング