【世界遺産】セゴビア旧市街とローマ水道橋とは?|古代から残る美の魅力

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【世界遺産】セゴビア旧市街とローマ水道橋とは?|古代から残る美の魅力

スペイン中部に位置する風光明媚な都市・セゴビア。1985年に「セゴビア旧市街とローマ水道橋」として世界遺産に登録されたこの町の主な見どころは、荘厳なセゴビア大聖堂、保存状態の良いローマの水道橋、そしてファンタジーの世界へいざなうアルカサルなどです。今回はそんなセゴビアの世界遺産をご紹介します。

目次

【世界遺産】セゴビア旧市街とローマ水道橋とは?|古代から残る美の魅力

セゴビア旧市街とローマ水道橋とは?

セゴビア水道橋

セゴビアはスペインの首都マドリードから北に約90kmに位置し、マドリードから日帰り観光が可能な人気のある世界遺産の都市です。古代から人が住んでいましたが、ローマ時代に大規模に栄えた時代があり、ローマ水道橋は当時のローマ都市としての繁栄ぶりを物語る遺跡です。

中世に入ると、セゴビアは美しい城塞都市として発展していきます。「セゴビア旧市街とローマ水道橋」はローマ時代の都市遺跡と中世のおとぎの世界のような城塞都市の融合が織りなす深い歴史のある世界遺産で、ローマがスペインに大きな支配力を持っていた、西暦1世紀に建造された水道橋はその完成度の高さから、悪魔が造ったという言い伝えがあるほどです。

旧市街は長く狭い高台の上に位置していて、中世の戦争が絶えなかった時代に城塞都市として申し分ない立地条件だったことが一目でわかります。その中でもひときわ目立つ歴史的建造物は、荘厳なたたずまいのセゴビア大聖堂とファンタジックな古城、アルカサルです。

1000年以上も隔たりのある歴史的建造物や街並みが一つの世界遺産として登録されているのは、このセゴビアの大きな見どころとなっています。

セゴビア旧市街とローマ水道橋へのアクセス

首都マドリードからセゴビアへは頻繁にバスと電車が出ています。安さと移動の気軽さで考えるとおすすめはバスです。ラ・セプルベダーナ社(La Sepulvedana)のバスがモンクロア(Moncloa)バスターミナルから出ていてます。朝6時半から夜11時まで運航しています。所要時間は直行便で60分、経由便で75~90分です。

電車はマドリードのチャマルティン駅からセゴビアAV駅まで27分と速いですが、セゴビア旧市街とローマ水道橋から離れているのと、割高であるのがデメリットです。世界遺産観光が目的であればバスがより快適でしょう。

セゴビア旧市街とローマ水道橋のおすすめポイント3

1.セゴビア大聖堂

セゴビア大聖堂はルネッサンス期真っ只中に建てられていますが、ゴシック様式を取り入れ約2世紀半かけて完成しました。スペイン最後のゴシック建築の教会としてセゴビア市街の中心にあるマヨール広場の隣りにあり、その美しさから「大聖堂の貴婦人」と呼ばれています。

高台に建つ大聖堂の高さ88mの鐘塔はひときわ目立ち、世界遺産としての存在感を放っています。夜のライトアップされた姿も見ることをおすすめします!内部の見どころは中世の贅を尽くした装飾と高い天井ですが、特に祭壇飾り、ファン・デ・フニによる「悲しみの聖母」は世界遺産として必ず見ておきたいものです。

大聖堂から西にアルカサル、東にローマ水道橋がありそれぞれ同じくらいの距離で徒歩で10分ほどです。世界遺産のセゴビア旧市街では街歩きそのものものが楽しいですが、3大スポットは徒歩圏内にあるので移動が楽です!

2.ローマの水道橋

西暦1世紀ごろ、当時の世界を席巻していたローマ帝国がセゴビアの都市整備として造り上げたのがこのローマ水道橋です。接着剤も使わず花崗岩を積み上げただけでできていて、その見事なアーチ型の橋桁でお互いを支えています。高さが30mあるにもかかわらず、橋脚の基部は2.4mしかないのです!

セゴビア旧市街はかなり急な丘の上にあるので、約10㎞上流の川から築いた橋をわずかに傾斜させて水を引いていたのです。

ローマ帝国の石工技術がいかに高度であったかを物語っています。また、展望台があるのでぜひ上ってみてください!水道橋とセゴビアの美しい街並みを堪能してくださいね!

3.アルカサル

ディズニー映画「白雪姫」のモデルとなった城として有名なアルカサルは、カスティーリャ王国の城でロマンチックな建物です。11世紀に建てられて以降、歴代の王たちの住まいとして使われてきました。セゴビア旧市街の崖のある端に建てられていて、見晴らしがきくと同時に、敵は急な崖を容易に登ることはできなかったでしょう。

王座の間、諸王の間、寝室、暖炉の間、ガレー船の間といくつもある部屋を一つ一つ見学できます。それぞれの時代の貴重な調達品を見ることができますが、歴代の王たちの彫像がずらりと並んだ諸王の間は世界遺産見学として必見です!

アルカサルの広場にある展望台からセゴビア旧市街の郊外にある荒野を見渡せます。次に城から約1㎞ほどのところにあるラ・ベラ・クルス教会に行きましょう。ここから「白雪姫」のお城ともいうべき姿が鑑賞できます!

◎まとめ

いかがでしたか。1世紀のローマ時代の建造物と、中世の荘厳さが漂う建造物やロマンチックな城などの融合が楽しめるセゴビアは、世界遺産の街として多くの観光客が訪れます。

スペインの首都マドリードまで行ったら、ぜひ日帰りでもいいのでセゴビア旧市街とローマ水道橋の観光を楽しまれることをおすすめします。世界遺産ファンでしたら、もちろんセゴビアは要チェックです!

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