いざ『ハリー・ポッター』の世界へ！イギリスの世界遺産ダラム城と大聖堂

イギリス北東部の街ダラムにあるダラム城と大聖堂は、丘の上にそびえる世界遺産。映画『ハリー・ポッター』のロケ地としても知られるこの街には、世界中から観光客が訪れます。

ダラム城も大聖堂も11世紀に建設され、何百年もの時を経て隣接するダラム城と大聖堂は、そこだけ時間が止まっているかのよう。歴史のある建築物ならではの、風格をまとってそびえる姿は魅力的です。今回は、そんなダラム城と大聖堂の魅力をたっぷりとお伝えします。

ダラム城と大聖堂とは？

かつてダラムの街は、対スコットランドの攻防戦の玄関口として重要な土地でした。その土地を訪れたウィリアム1世が、スコットランドの侵攻に備えて造らせたのがダラム城の始まり。

当時その土地の領主であったのがダラム司教で、ウィリアム1世はさらなる権力を手に入れるため、領主ダラス司教を味方につけようと考えました。ダラム城を司教に譲渡し、聖務所として使用することを許可します。城を手に入れた司教は、聖務を続ける一方でダラスの街の警備を続け、街はさらなる発展を遂げました。

ダラム大聖堂が作られたのは、それから21年後。司教の命令により建てられ、現在でもキリスト教信仰中心地の地位をしっかりと守っています。当時の技術が全て投入された、ヨーロッパで最も精巧な建造物としてダラム城とともに世界遺産となりました。

ダラム城と大聖堂へのアクセス

ダラムへ向かうには、基本的には電車での移動となります。ロンドンの中心部キングクロス駅からダラム駅までは約3時間30分、イギリス北部のヨーク駅からは約2時間。さらに時間がかかることもあるので、余裕をもって行ってくださいね。

ダラム城と大聖堂のおすすめポイント3

ダラム城

イギリスを代表する世界遺産といえば、美しいダラム城。イギリス征服を目論み勝利したウィリアム1世が、その権力を誇示するために建てたのがダラム城の始まりです。石造りで重厚でありながら、比較的時間をかけずに建てられるということで、11世紀にイギリスで発達したのがノルマン様式建築。ダラム城はその代表として名前が挙がるほど有名で、その価値が認められて大聖堂とともに世界遺産に登録されることとなりました。

ダラム城の見どころは、当時イギリスで最大と言われた大広間。イギリスを代表する映画『ハリー・ポッター』のロケにも使用され、世界遺産として一躍有名になりました。現在のダラム城はなんとダラム大学の学生寮。世界遺産で暮らすなんて素敵ですよね。

ダラム大聖堂

ダラム城に向かい合って建っているのが、イングランド国教会の世界遺産ダラム大聖堂です。1093年に建てられたノルマン様式建築のもので、その精巧さは現代の技術者が見ても驚くほど。

1650年、ダンバーの戦いで勝利したチャールズ2世が3000人ほどの捕虜を連れてダラム大聖堂を訪れたことは、歴史上でも有名です。捕虜たちの多くは行方不明とされていましたが、2013年の改修工事の際、床下から大量の人骨が見つかり、捕虜たちの魂がやっと現代で弔われることとなりました。
メインの塔の頂上までは325段の階段ですが、登った後の感動はことばを失うほど美しいですよ。訪れた際にはぜひ登ってくださいね。

映画『ハリー・ポッター』のロケ地

ダラム城と大聖堂が世界遺産として注目を集めたのは、ダラム城と大聖堂が映画『ハリー・ポッター』のロケ地になったこともあります。しかも映画の中で何よりも重要な役割を果たす、ホグワーツ魔法魔術学校の舞台。そう聞くだけで、ハリー・ポッターファンにはたまりませんよね。1000年近く前に建てられた世界遺産を映画の舞台にしてしまうなんて、聞いただけでワクワクしてしまいそうなお話です。　

魔法使いたちが動物をゴブレットに変える魔法をマクゴナガル教授から習ったのが、大聖堂内のチャプターハウス。回廊は、『ハリー・ポッターと賢者の石』や『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の撮影にも使われました。映画を思い出しながら世界遺産を巡れば、いつもとは少し違う、特別な旅行になること間違いなしです。

◎まとめ

イギリスの世界遺産ダラム城と大聖堂をご紹介しました。約1000年も昔に建てられたとは思えないくらい美しい、ダラム城と大聖堂は必見の世界遺産です。まるでおとぎ話に出てくるような荘厳な建築物は、映画のセットとして使われるのにも納得ですね。ぜひロンドンから少し足を伸ばして、映画『ハリー・ポッター』の世界に足を踏み入れてみてください。

いざ『ハリー・ポッター』の世界へ！イギリスの世界遺産ダラム城と大聖堂