【世界遺産】フォンテーヌブローの宮殿とは?フランス国王が愛した庭園をご紹介

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【世界遺産】フォンテーヌブローの宮殿とは?フランス国王が愛した庭園をご紹介

かつて王族の狩猟の森であったフォンテーヌブローは、イル・ド・フランス屈指の美しい森。その森の中に、パリ近郊の三大宮殿の1つといわれるフォンテーヌブロー宮殿があります。

12世紀から19世紀にかけて歴代のフランス国王が居住した美しい宮殿で、フランスで最初にルネッサンスが開花しました。世界遺産にも登録された華麗なフォンテーヌブローの宮殿と庭園をご紹介します。

目次

【世界遺産】フォンテーヌブローの宮殿とは?フランス国王が愛した庭園をご紹介

フォンテーヌブローの宮殿と庭園とは?

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世界遺産フォンテーヌブローはパリの南東約65㎞に位置する街で、イル・ド・フランスで指折りの美しい森に囲まれています。その森の中に華麗にたたずむ宮殿が、フランス・ルネッサンスの傑作といわれる「フォンテーヌブローの宮殿と庭園」。

フォンテーヌブローの森は王族の狩猟の森として知られ、12世紀のカペー王朝の時代には、狩猟用の城館がありました。16世紀初頭にイタリア遠征に勝利したフランソワ1世は、フォンテーヌブローの古い館をルネッサンス様式の宮殿に建て替えさせました。イタリアからルネッサンス建築家のセバスティアーノ・セルリオやレオナルド・ダ・ヴィンチを招き、フランスでいち早くルネッサンスを取り入れています。

フォンテーヌブローの宮殿と庭園へのアクセス

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世界遺産フォンテーヌブローの宮殿へ電車で行く場合、パリのリヨン駅からフォンテーヌブロー・アヴォン駅まで約45分かかります。フォンテーヌブロー・アヴォン駅から宮殿までバスで約10分です。

フォンテーヌブローの宮殿と庭園のおすすめポイント3

三位一体礼拝堂

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三位一体礼拝堂は、1259年にルイ9世によって建てられた礼拝堂で、アンリ4世やルイ13世がルネッサンス様式に改修。王族たちはここで神に祈りを捧げ、ルイ5世の結婚式やナポレオン3世の洗礼式、結婚式などが行われました。

旧約聖書や新約聖書をテーマに描かれた天井画や彫刻は、格調高い芸術性にあふれた作品で見どころ満載。ぜひ時間をとって見学してくださいね。

白馬の中庭

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「白馬の中庭」の名は、かつてローマ皇帝マルクス・アウレリウスの騎馬像が置かれていたことに由来します。現在はフォンテーヌブロー宮殿の入り口になっており、馬蹄形の階段が続きます。

1814年にナポレオンが退位を退き、エルバ島へ流刑される朝、この中庭で臣下たちと別れを惜しんだ場所で、「別れの階段」と呼ばれています。

フォンテーヌブロー庭園

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宮殿とともにユネスコの世界遺産に登録されているフォンテーヌブロー庭園は、東京ドーム約28個分もある広大な庭園。フランソワ1世やアンリ4世によって造られたルネッサンス庭園と、ナポレオン1世によって現在の形となったイギリス庭園があります。

イギリス庭園の中央にはディアナの噴水があり、ディアナの庭園とも呼ばれています。イギリス庭園の隣には、アンリ4世がロレーヌ公から60匹の鯉を贈られ、この池に放したことから名付けられた「鯉の池」がありますよ。アンリ4世によって造られた全長1200mの大運河やル・ノートルとル・ヴォーによるヨーロッパ最大のパルテア花壇は必見。お天気の良い日には、庭園をのんびりと歩いてみてはいかがでしょうか。

◎まとめ

フランスの華麗な宮廷文化の香りが漂う世界遺産フォンテーヌブローの宮殿と庭園をご紹介しました。フランス革命後に荒廃しますが、ナポレオン1世により再びよみがえり今に至ります。パリ近郊の三大宮殿の一つ、フォンテーヌブローの宮殿と広大な庭園をぜひ体感してください。

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