名称：河港都市グリニッジ
住所：London Borough of Greenwich, England
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イギリスのロンドン南東部にあるグリニッジは、グリニッジ標準時の街として知られています。テムズ川の南岸にあり、昔から水運と関連する歴史的建造物が多いことから「河港都市グリニッジ」として世界遺産に登録されています。
グリニッジは、港街であるとともに経度0°0′0″の街であり、グリニッジ子午線のある世界標準時を決めていた街としても世界的に有名。そんな見どころがたくさんあるグリニッジは、意外とロンドンから近いことはあまり知られていません。ロンドン市内から1時間ほどで行ける、世界遺産の街グリニッジをご紹介します。
目次
かつての世界標準時の街！イギリスの世界遺産「河港都市グリニッジ」
河港都市グリニッジとは？
グリニッジは、16世紀前半に造船所、17世紀後半に王立天文台や海軍の療養施設が建設されました。これらの水運に関係の深い場所が、19世紀末まで海洋大国イギリスを支えてきました。
グリニッジといえば教科書で習ったことのある、グリニッジ標準時が世界的に有名。この場所は世界遺産登録に関わる天文学や、航海学の発展にも寄与した場所です。グリニッジには、ロンドンから地下鉄や水上バスなどで行くことができ、訪れやすい所。到着すると、まず最初に目にするのがクリッパーと呼ばれる19世紀に発達した大型帆船です。
当時中国まで紅茶の輸送を行っていたカティサーク号が修復された状態で保存されていますよ。全長が86mもある大型の船で、マストがとても美しく優雅な佇まい。これを目にしたら、世界遺産の街グリニッジの幕開けです。
河港都市グリニッジへのアクセス
ロンドンからは、3つの方法で行くことができます。電車では、地下鉄とドックランズ・ライト・ウェイ（DLR）で最寄り駅のCutty Sark for Maritime Greenwichまで約45分。バスの場合は、ラッセル・スクエアから188番バスで約1時間で行くことができます。
またリバーボートは、ウェストミンスターの乗船場からカティサーク号近くの乗船場まで、約40分で行くことができるので、スケジュールに合わせて選んでくださいね。
河港都市グリニッジのおすすめポイント3
グリニッジ旧王立天文台
グリニッジを代表するスポットといえば、グリニッジ旧王立天文台が世界的に有名な名所。かつては、グリニッジが世界の基準時刻でしたが、現在は協定世界時という基準に変更されました。グリニッジ旧王立天文台には、グリニッジ子午線がありますが、現在はこれよりも102.478m東に経度0度0分0秒の本初子午線はあります。
ここは、航海術の発展だけでなく、時刻や経度の研究など人類の発展に大きく貢献した場所。また、街で一番見晴らしの良い丘に建てられているため、天気が良ければ世界遺産グリニッジの名所やテムズ川、ロンドンの街まで見渡すことができますよ。
旧王立海軍大学
旧王立海軍大学は、1873～1998年まで王立海軍学校として使用されており、グリニッジ旧王立天文台とともに航海術の発展に貢献した重要な所。
この建物は、丸天井付きのシンメトリーで傑作と称されています。世界遺産登録地のほぼ中央に位置し、テムズ川との景色がとても美しいですよ。現在では、一部をグリニッジ大学とトリニティー音楽院が使用していますが、内部を見学できる場所もあります。その中でも、ペインテッド･ホールの天井画は素晴らしく、一見の価値あり。立体的に描かれた人物画が見事なので、ぜひ見てみてくださいね。
カティーサーク号
グリニッジの街のアイコン的な存在ともいえるのが、カティーサーク号です。グリニッジのテムズ川には港があり、昔から貿易で栄えていました。カティーサーク号は、19世紀に製造された現存する唯一のティークリッパー（茶葉輸送用の快速帆船）で、とても貴重なもの。
現在展示されているカティーサーク号は、2007年に火災があり、2012年に修復が完了しました。展示は特徴的で、外から見ると船が海に浮かんでいるように造られており、海の部分が博物館となっています。博物館では、海の中から船を見ているかのように、船底が見えるよう設計されているので必見。世界遺産の街で美しくたたずむこの船は、グリニッジに来たら欠かせない観光スポットです。
◎まとめ
世界遺産「河港都市グリニッジ」を紹介しました。ロンドンから1時間弱で行ける世界遺産の街として観光客がたくさん訪れる街です。また、世界的に有名なグリニッジ旧王立天文台があり、経度0度0分0秒の街としても見どころ満載。半日でも十分楽しめるので、ロンドンに訪れたらグリニッジに行くことをお勧めします。
