睦沢町・一宮町の観光スポット12選。外房きっての穀倉地帯へようこそ!

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睦沢町・一宮町の観光スポット12選。外房きっての穀倉地帯へようこそ!

千葉県中東部に位置する長生郡睦沢町(むつざわまち)は、冬でも氷点下になることがほとんどないという温暖な町。一宮川の中流から上流域に広がる、のどかな穀倉地帯として知られています。圏央道やJR外房線からも適度な距離にあり、首都圏のスローライフを求めて睦沢に移り住む人も少なくありません。
もちろん観光地としても穴場のエリアで、とくに千葉県内でも貴重な自然が残るところとして人々を魅了しています。今回は、そんな睦沢町とお隣の一宮町のおすすめ観光12スポットのご紹介です。

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睦沢町・一宮町の観光スポット12選。外房きっての穀倉地帯へようこそ!

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1.やすらぎの森

睦沢町の入口ともいえるところに広がる「やすらぎの森」は、睦沢の自然を存分に味わうことのできるアウトドア観光スポット。戦国時代に勝見城があった丘を利用したレクリエーション施設で、野鳥のさえずりに耳を澄ませたり、水辺の植物を観察したりできます。

観光でのポイントは、お城のお堀に架かる鉄製の吊り橋!鎖ハシゴを渡した上に板を敷いただけの、隙間だらけのシンプルな橋なので、かなりのスリルが味わえるでしょう。また、山頂の展望舎に上がれば、遠く一宮川が注ぐ九十九里の海を望むことができますよ。

また、キャンプ場も併設されていて、睦沢の町役場に2週間前までに申し込めば無料で利用可能!家族や友人同士で睦沢のナチュラルナイトを楽しんでみるのもいいですね。

2.歓喜寺

やすらぎの森の麓に建つ歓喜寺(かんきじ)は、江戸幕府の歴代将軍から寄進を受けていたという、睦沢でも由緒ある寺院です。観光の見どころは、参拝客を出迎える立派な仁王門。18世紀中頃の築とされ、当時の上総国の宮大工が匠の技を駆使して建立したものです。

その大きさもさることながら、睦沢観光では天井の彫刻にも注目!
青や赤などの色彩が鮮やかな、躍動感あふれる波と龍は見事ですよ。

3.ふるさとの森

睦沢町の最奥部に近い「ふるさとの森」も、睦沢の自然を満喫するならおすすめの観光スポット!一帯は千葉県の天然記念物に指定されていて、希少なシダ植物やスダジイの巨木などに出会えます。また夏場に訪れれば、国の天然記念物に指定されているヒメハルゼミの大合唱を耳にすることもできますよ。手付かずの睦沢に触れるなら、ふるさとの森へ足を運んでみましょう。

4.妙楽寺

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ふるさとの森の入口に建つ妙楽寺は、睦沢町を代表する平安時代創建の古刹。かつては東国の密教・修験道の中心地の1つでもあったこのお寺には、国の重要文化財が安置されています。

木造の古彫刻坐像としては千葉県最大、東日本でも有数の大きさを誇る大日如来坐像がそれ!細マッチョな体型にふくよかな尊顔で、訪れる者に安心感を与えるその姿は、見ごたえがありますよ。睦沢町でもっとも歴史を感じられる観光スポットの1つです。

5.女ヶ堰

悲しい伝説が残る睦沢町の歴史観光スポット「女ヶ堰(おながせき)」。昔々、睦沢一帯では日照りが続き、田んぼの水も干上がってしまっていました。村人たちは川をせき止めて溜池を作ろうとしますが、堤が完成した先から大雨に見舞われて決壊続き。

あるとき旅の和尚に相談してみると、「明日の朝一番にここを通る女の人を人柱にすれば良い」と、和尚はとんでもない提案をします。翌朝、青梅の実を握った赤ん坊を背負う女性が通りかかると、村人は寄ってかかって親子もろとも人柱に埋めてしまいます。

その後、堰が崩れることはなくなりましたが、2人を埋めた場所から1本の梅の木が生えてきました。赤子の食べかけの青梅から芽吹いたこの梅の木には、齧り跡の付いた形の実しかなりません。人々は「片端梅(かたふたうめ)」と呼んで、以後2人の供養に努めるようになりました。

そんなあんまりなエピソードの残る女ヶ堰も、今ではのどかな水辺の観光エリア。近くには「道の駅 つどいの郷むつざわ」もあるので、睦沢のお土産選びも合わせて楽しむことができますよ。

6.八坂神社&成就院

「波の伊八」といえば、「波を彫らせたら天下に並ぶものなし」とまで言わしめた、江戸時代を代表する宮彫師。出身地である房総半島には、彼の作品が数多く残されていますが、ここ睦沢町でもその匠の技を拝むことができるんです。

睦沢町上市場地区のごく近いところに鎮座する八坂神社と成就院。それぞれ、三代目と二代目の波の伊八の彫刻が掲げられています。躍動感溢れる波と龍の流麗な手際に、思わず見とれてしまうことでしょう。

7.諏訪神社

睦沢観光でパワースポットをお求めなら、この諏訪神社がオススメ!大同2年(807)に、信州の諏訪大社を勧請したものと伝えられています。まず注目すべきは、その創建時に植えられたと伝えられる「諏訪神社の大樟(おおくす)」。すなわち樹齢は1000年オーバーという、実に風格ただようクスノキの古木です。

もう1つの観光の見どころは、本殿裏の崖にぽっかりと開いた風穴。天然のトンネルの向こうには涼やかな竹林が広がり、まるで禅寺のような趣があります。いずれも睦沢の気候と自然が生み出した、パワーみなぎる観光ポイントといえるでしょう。

8.睦沢町立歴史民俗資料館

睦沢観光の歴史について学ぼうと思ったら、睦沢町立歴史民俗資料館を訪ねましょう。睦沢の人々と自然との関わりについて、豊富な展示品を交えて知ることができます。とくに、古民家を復元した1階展示室では、睦沢の農家の1日を立体的にのぞき見ることができますよ。さらに、仏教美術や郷土人形などの民俗資料も数多く陳列されており、睦沢の暮らしをより身近に感じられる観光スポットとなっています。

9.一宮館・芥川荘

上総一宮は、明治時代に鉄道が開通していたことから避暑地として開発されてきました。戦前までは「東の大磯」と称されており、数多くの別荘が建ち並ぶリゾート地だったのです。そんな上総一宮の老舗ホテル「一宮館」の敷地内にあるのが「芥川荘」。

その名の通り、かつて芥川龍之介が滞在していたことのある歴史的な建造物です。国の有形文化財にも登録され、一宮町の重要な観光名所の一つとなっています。茅葺き寄棟造の決して大きくはない離れの建物ですが、文豪が好んだだけあって、静かで侘びた風情が見どころです。

10.一宮海水浴場

一宮町は、九十九里浜の最南端に位置しています。しかも、一宮海水浴場は九十九里を通じて駅からもっとも近い砂浜なんですよ。明治時代から開発されていたというだけあって、今も夏を迎えると観光客やサーファーらで大いに賑わいます。だからといって、窮屈に感じるということはありません。

幅およそ30m、長さ約350mにも渡って続いているので、白砂を踏みしめながら思う存分走り回れます。
睦沢町から一宮川を河口まで下れば、そこはもう一宮海水浴場。睦沢観光には外せないスポットですね。

11.城山公園

江戸時代後期、一宮町には加納家1万3000石の一宮藩がありました。その藩庁である一宮陣屋が置かれていた通称「城山」は、今では一宮市内を望む景観スポットとなっています。かつての大手門跡から山上までは延々と桜並木が続き、春には一宮を訪れる観光客や花見客で賑わいます。JR外房線の上総一ノ宮駅からもほど近いので、睦沢観光の前後にふらっと立ち寄ってみるのもおすすめですよ。

12.玉前神社

出典: ja.m.wikipedia.org

一宮の街は、もともとはその名の通り上総国一宮であった、この玉前神社(たまさきじんじゃ)の門前町として発達しました。現在の社殿は、江戸時代前期の貞享4年(1687)に建てられたもの。黒漆塗りの真っ黒な壁面に銅板葺きと、一般的な神社のテイストと異なる外観が観光客の目を引きます。

また境内には、千葉県の木であるイヌマキの群生をはじめとして、さまざまな種類の樹木が生い茂っていてとっても厳かな雰囲気。玉前神社で道中の無事を祈ってから、睦沢観光の旅をスタートさせるのがおすすめのルートですよ。

◎まとめ

海あり山ありの睦沢町&一宮町。広義の首都圏に含まれる千葉県外房地域にあって、睦沢町や一宮町は観光地としても穴場のエリアといえるでしょう。九十九里浜で外房の海と戯れるだけでなく、歴史観光や自然の雄大さにも触れることのできる睦沢&一宮観光。都心から鉄道一本で来られるアクセスの良さと合わせて、ちょっとした休日の観光プランを睦沢周辺にフォーカスしてみてはいかがでしょうか。

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