【世界遺産】ナンシーのスタニスラス・アリアンス広場の魅力とは?

【世界遺産】ナンシーのスタニスラス・アリアンス広場の魅力とは?

フランス、ロレーヌ地方の都市・ナンシーの世界遺産となった「ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場及びアリアンス広場」は、豪華で活気があるフランス東部でも認知度の高い観光スポットです。1983年にこの3つの広場がナンシーの古典的な都市計画の名残が見られる広場として、世界遺産に登録されました。この世界遺産の3つの広場の中でも一番人気のある広場は、スタニスラス広場と言えるでしょう。今回は、それぞれの広場の魅力と見どころをご紹介していきます!

目次

【世界遺産】ナンシーのスタニスラス・アリアンス広場の魅力とは?

ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場及びアリアンス広場とは?

出典: www.istockphoto.com

ナンシーはドイツとの国境に近いフランス・ロレーヌ地方にある、かつてこの地の首都だった場所です。ロレーヌ公国として独立した地位を保っており、12世紀から繁栄していたものの、現在のような世界遺産となる美しい街として生まれ変わったのは18世紀に入ってからのこと。この地をおさめたのは、かつてポーランドの王だったスタニスラス・レシチニスキー。退位後亡命したフランスから1737年に譲り受け、世界遺産の街へと導いたのです。

3つの広場は、ナンシーのコロロ建築の象徴となっています。彼はナンシーを、理想郷に造りかえようと考えました。そして1752年から1755年の3年間にわたり、スタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場が改造されました。彼の都市計画が大当たりしたからこそ、この3つの広場が世界遺産に結びついたといえるでしょう。

ナンシーは旧市街地と新市街地の間が500メートル離れており、それを結びつける役割を持っています。建築設計はこの町で生まれたエマニュエル・エレに、装飾は天才金具工芸師のジャン・ラム―ルが行いました。

ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場及びアリアンス広場のアクセス

フランスの世界遺産「ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場及びアリアンス広場」のアクセス方法をご紹介します。パリの東駅からTGVで、約1時間40分で、ナンシー駅に到着します。

ナンシー駅から世界遺産のスタニスラス広場までは、スタニスラス通りを歩いて約10分で訪れることができます。この広場の一角にある凱旋門を潜ると、そこがカリエール広場です。スタニスラス広場の数百メートル東にいくとマリアンス広場があります。世界遺産のスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場は駅からも近いので、安心して観光できるのもうれしいですね。

おすすめポイント

スタニスラス広場

出典: Alexandre Prévot

世界遺産の3つの広場の中でも1756年に完成したスタニスラス広場は、豪華絢爛な広場でナンシーのシンボル的な存在です。106メートル×124メートルの広場は、ナンシー出身のエマニュエル・エレが設計を担当しました。金細工で装飾がされた壮麗な鉄の門に囲まれているのも特徴。世界遺産となった町を造ったスタニスラスの銅像が立っています。

ロココの装飾の中にバロック様式の市庁舎や裁判所など公共性の高い建物が集まっています。スタニスラス広場は2005年に立て直しが行われ、新旧市街地とのバランスも絶妙な世界遺産となっています。この広場では夏には毎晩、音と映像を使った15分のショーも行われています。また、アールヌーヴォーが好きな方にはナンシー派美術館もあるので、足を運んでみてはいかがでしょう。

カリエール広場

出典: だっち / PIXTA(ピクスタ)

先ほどご案内したスタニスラス広場の北側にあるカリエール広場も世界遺産です。スタニスラス広場にあるルイ15世の栄光を語るレリーフや碑文が装飾された凱旋門を潜ると、長方形をしたカリエール広場に到着します。16世紀頃は、この広場は闘技場として使われており、馬上槍試合などが行われていました。「カリエール」は闘技場の意味を持ち、ここからカリエール広場と名付けられました。

広場の北側には、バロック様式で建てられたロレーヌ公宮殿(現在ロレーヌ歴史博物館)などが並び、世界遺産らしい古典的な美しさが印象的。内部では先史時代の武器から中世、ルネッサンス期の宗教芸術が展示されています。ロレーヌ生まれの画家、ジャック・カロの作品などの地元作家の作品もありますよ。突き当たりにある、旧政庁もナンシー生まれのエレが設計しています。ぜひ、世界遺産のカリエール広場も訪れてくださいね。

アリアンス広場

出典: kadigin / PIXTA(ピクスタ)

スタニスラス広場から東へ数百メートルにある、世界遺産のアリアンス広場です。市役所の並びにあります。世界遺産に共に登録されている2つの広場と比べて、簡素で小ぢんまりとしていることが印象的な正方形の広場です。アリアンスとはフランス語で同盟を意味する言葉で「同盟広場」と呼ばれています。フランス王家とロレーヌ公家が同盟したことを象徴している世界遺産です。

この広場の見どころは何といっても中央にあるロココ様式を代表するシフレの噴水。これはローマのナヴォーナ広場にある噴水を模して造られたといわれています。噴水の塔のてっぺんにはラッパを吹く天使が装飾され、とってもキュートな姿を見せています。3つの世界遺産の広場の中では少し存在感の薄いアリアンス広場ですが、中心にある噴水は見る価値ありです。

まとめ

今回ご紹介した世界遺産のナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場は、いかがでしたでしょうか?ナンシーは、アールヌーヴォーの世界が街全体に広がったとても美しい街です。ぜひロレーヌで芸術性に富んだ世界遺産を堪能してくださいね。

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