謎を秘めた石柱群!世界遺産ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群

画像出典:by simonwakefield (CC BY 2.0)

謎を秘めた石柱群!世界遺産ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群

イギリスの世界遺産の中でも異色の存在であり、世界的にも有名な先史時代の遺跡「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」。ストーンヘンジがあるのは、ロンドンから125kmほど西南西に位置するイギリス南部のウィルトシャー州、ソールズベリーという街。エーヴベリーはソールズベリーから北へ約30kmの場所にあります。

1986年にユネスコは、ストーンヘンジとエーヴベリー周辺エリアを遺跡群とあわせて「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」として世界遺産に認定。登録古代モニュメントとして法的にも保護されています。他に類を見ない世界遺産、ストーンヘンジとエーヴベリーの神秘的な世界を訪ねてみましょう。

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謎を秘めた石柱群!世界遺産ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群

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ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群とは?

出典: timeyres (CC BY-SA 2.0)

イギリスの世界遺産「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」では、謎を秘めた石柱群が点在する2つのエリアを、それぞれ「ストーンヘンジと関連する記念建造物群」と「エーヴベリーと関連する記念建造物群」の名称で世界遺産登録しています。

これらは4000年以上も前に建てられたと考えられている世界で最も有名な先史時代の遺跡。ストーンヘンジ、エーヴベリーのいずれもサークル状に並べられた巨石群で、その用途は古代の天文台や太陽崇拝の祭壇、ケルト民族のドルイド教徒の礼拝堂など、諸説あるものの未だ解明されていません。

中には7mを超える巨石もあり、どのように運んだのか?苦労してまでなぜこの遺跡を作りたかったのか?など、さまざまな疑問が湧き上がってきます。草原の中に突如現れる世界遺産の巨石群は、他ではみることができない古代の人類の軌跡なのです。

ストーンヘンジ、エーヴベリーへのアクセス

ロンドンからの半日ツアーや、ウィンザー城など他の観光地とセットになった1日ツアーなどを利用するのがおすすめ。レンタカーで行くこともできます。公共交通機関を利用する場合は、下記の方法でアクセスしましょう。

◆ストーンヘンジ

出典: Brian Burk (CC BY 2.0)

ロンドンのウォータールー駅からブリティッシュレールに乗り、ソールズベリー駅で下車。所要時間は約1時間半。ここから、ストーンヘンジ行きのツアーバスが出ており、30分あまりでストーンヘンジのビジターセンターへ。シャトルバスに数分乗れば、ストーンヘンジに到着です。ビジターセンターで入場券を購入しても良いのですが、バス料金と入場料がセットになったチケットを購入しておくと便利です。

◆エーヴベリー

出典: Ed Webster (CC BY 2.0)

ロンドンのパディントン駅からブリティッシュレールに乗り、スウィンドン駅で下車。所要時間は約1時間。ここからバスで25分ほどで現地に到着。見学は無料です。

ストーンヘンジ、エーヴベリーのおすすめポイント①:ストーンヘンジを間近で観察!

出典: rey perezoso (CC BY-SA 2.0)

ストーンヘンジは世界遺産保護団体「イングリッシュ・ヘリテイジ」により保護され、観光地化されています。見学するにはツアーに参加するか、ビジターセンターでチケットを購入。ビジターセンターではさまざまな展示を見学できるほか、360度スクリーンで見るストーンヘンジの映像が見られます。時間になれば、シャトルバスに乗ってストーンヘンジへ移動しましょう。

出典: Andrew_Writer (CC BY 2.0)

現在、ストーンヘンジの周辺はロープで囲まれていて近づけないようになっています。しかし、ロープ越しでも巨石群の全体を眺めたり、大きさを実感することはもちろん可能。自分の背丈との差に驚きますよ。

通常は立ち入りが禁止されているストーンヘッジの間近まで行って観光したい方におすすめなのは、朝夕の営業時間外に特別に実施されている「ストーンサークルアクセス」。巨石に触れることはできませんが、ストーンヘンジの中へ入り、迫力とパワーを体感できます!人気がある上に人数制限が厳しいので、参加したい方は早めにツアーを予約するようにしましょう。

ストーンヘンジ、エーヴベリーのおすすめポイント②:エーヴベリーでは触って観察!

出典: surprise truck (CC BY 2.0)

エーヴベリーはほとんど観光地化されていません。エーヴベリーの巨石群はストーンヘンジと異なり、無料で観光できるだけでなく、巨石群に近づくことも触ることも可能!羊が放牧されていて、のどかで開放的な世界遺産です。

エーヴベリーもサークル状に配置されており、先史時代の遺跡としてはヨーロッパで最大。ストーンヘンジの四角く切り取られた石とは違い、石そのものの形のまま直立に置かれています。この巨石群は何千年も前から現地の人々の暮らしの中で馴染み、世界遺産となった今でも、地元の人々や羊たちとともにある親しみやすい場所ですよ。

ストーンヘンジ、エーヴベリーのおすすめポイント③:知られざるヨーロッパ最大級の人工丘

出典: surprise truck (CC BY 2.0)

世界遺産「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」に含まれているものに、シルバリー・ヒルやウィンドミル・ヒルと行った丘が含まれていることはあまり知られていません。

エーヴベリーの巨石群周辺にある「シルベリー・ヒル」は、ヨーロッパ最大級の人工的に造られた高さ約40mの丸い古墳。4000年前の士族たちや彼らにまつわる品々が埋葬されていると言われていますが、埋葬物は見つかっておらず、未だ謎が解明されていません。この世界遺産の内容の多彩さに驚かされますね。

ストーンヘンジ、エーヴベリーの注意事項

ストーンヘンジでは強風が吹くことがあるため、防寒具を持参するようにしましょう。また、ストーンヘンジは季節にって見学時間が変動したり、天候によっては見学ができない時もあります。ツアー以外で行く場合には、事前に確認しておくと安心です。

◎まとめ

世界遺産「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?世界的に有名なストーンヘンジ以外にも、周辺には多くの遺跡が登録されています。広大な草原にたたずむ巨石たちは圧倒的な存在感を放ち、謎の多さが一層興味をそそります。時間があれば、発掘品を展示したアレキサンダー・ケイラー博物館にも足を延ばしてみましょう。

他のイギリスの世界遺産とは一線を画す、魅力的な異色の遺跡「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」。イギリスを訪れる際にはぜひ訪れ、古代の人類の奇跡に思いをはせてみませんか。

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