【世界遺産】ヴィースの巡礼教会とは?|牧草地に佇む奇跡の教会!

画像出典:Harro52 (CC BY-SA 3.0)

【世界遺産】ヴィースの巡礼教会とは?|牧草地に佇む奇跡の教会!

ドイツロマンチック街道の終点にある町、フュッセン。そこから少し離れた町、シュタインガーデン(ヴィース)のヴィースの巡礼教会は、年間を通して多くの人が訪れる、世界遺産。シュタインガーデンの緑濃い牧草地の中にポツンと建っている白亜の教会です。

一見地味で世界遺産に認定されるような教会には見えないのですが、内部は別世界!訪れた観光客がついつい息を飲んでしまうよう、美しく荘厳な光景が広がっているのです。ヴィースの巡礼教会は「奇跡の教会」としても有名です。ではこれから詳しくご紹介させていただきます!

目次

【世界遺産】ヴィースの巡礼教会とは?|牧草地に佇む奇跡の教会!

ヴィースの巡礼教会とは

「wies(ヴィース)」はドイツ語で「草原」という意味。ヴィースの巡礼教会は、牛や羊のいるのどかなシュタインガーデンの放牧地に建つ白亜の教会です。1983年に世界遺産に登録されました。

1738年、ある農婦が修道士からもらったキリスト像(「鞭うたれるキリスト像」)が血の涙を流すのを目撃します。奇跡の噂は広まり巡礼者が農家に集まるようになりました。1740年に小さな礼拝堂を建てましたが、巡礼者が多いためこれでは対応しきれず、1746年から建設されたのが現在のヴィースの巡礼教会です。

教会の内部は「天から降ってきた宝石」と称えられている有名な天井画があります。牧草地に佇む世界遺産の教会は訪れる価値ありですよ!

ヴィースの巡礼教会へのアクセス

日本から直行便の出ているミュンヘンからアクセスすると便利です。

1.ミュンヘンからヴィースの巡礼教会までは100km程なのでレンタカーを借りれば、約1時間で到着できます。

2.ミュンヘンからフュッセンまで電車で約2時間、フュッセンの町から路線バスにのり約45分で到着します。

3.ミュンヘンから日帰りの観光ツアーやロマンチック街道バスが運行しているので、それらを利用することもできます。日本語でのWebサイトもあり予約可能ですし、ミュンヘンのツーリストセンターで予約することもできます。

ヴィースの巡礼教会おすすめポイント①:豪華なロココ調の内部

世界遺産であるヴィースの巡礼教会の外観は少し地味ですが、1歩中に入ると訪れた人々を圧倒させるます。建設当時、近隣に住んでいたツィンマーマン兄弟によりスタッコと呼ばれる化粧しっくいで装飾され、教会内部の至る所に天使や聖人、キリストのモチーフが描かれています。

中でも「鞭うたれるキリスト像」の置かれている祭壇と、ツィンマーマン兄弟の兄が描いたという大天井画は、鮮やかな色彩と豪華な装飾!キリストの復活や最後の晩餐は見る者を感嘆させます。これらはドイツ・ロココ調の最高傑作と呼ばれる豪華さで、まさに後世に残すべき世界遺産ですね。

また建築を指揮したツィンマーマン兄弟の弟はこの世界遺産となった教会にとても深い愛情を持ち、建築後このシュタインガーデンの教会の前に家を建て亡くなるまで住んでいたそうです。

ヴィースの巡礼教会のおすすめポイント②:鞭うたれるキリスト像

出典: Mattana

世界遺産・ヴィースの巡礼教会建造のきっかけとなった「鞭打たれるキリスト像」とは、シュタインガーデン修道院の修道士が作ったもの。ですが、そのあまりにも痛々しい姿に修道院の屋根裏にしまわれていました。

それを農婦が譲り受け、熱心に祈りを捧げていると1738年6月14日に突然、キリスト像が血の涙を流したとか。この奇跡の話が広まり多くの信者が「奇跡のキリスト像」を見ようと集まってきたと言われています。

現在、世界遺産となったこの教会の主祭壇に「奇跡のキリスト像」を見ることができます。「キリストの血」を表す赤い柱と「神の恩寵」を表す青い柱の間に置かれ、金と大理石で作られた天使が舞う、豪華な祭壇にあるキリスト像は世界遺産に相応しい趣ですね。

◎まとめ

ヴィースの巡礼教会はいかがでしたか?牧草地に佇む「奇跡の教会」は、建設までのいきさつにも興味をそそられるのではないでしょうか。夏には音楽コンサートが開かれます。パイプオルガンで奏でられる荘厳な音楽は聞く価値ありです。ぜひ世界遺産のヴィース教会を訪れてみてくださいね!

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