トルコ北東部のエルズルムには遺跡がいっぱい！おすすめ観光スポット5選

トルコの東アナトリア地域を代表する都市エルズルム。高地にあるため夏は涼しく、冬は零下20度にまで下がることもあります。シルクロード上に位置していることから、古来交通の要衝として重視されてきました。そのため、城跡や神学校などの観光ポイントもたくさん存在しています。

南には、真夏でも残雪がある標高3100メートルのパランドケン山がそびえ、スキーリゾートを楽しみにやってくる観光客も大勢いますよ。また周囲を山に囲まれたエルズルムの水は美味しいことで知られ、街の中には公共の水飲み場が点在しています。そんな魅力ある街、エルズルムのおすすめ観光スポットを5選ご紹介します。

1.チフテ・ミナーレ神学校

エルズルムの中心から東に徒歩15分ぐらいのところにある観光スポットが、チフテ・ミナーレ神学校です。チフテは「一対の」という意味、ミナーレは細くとがった屋根のことです。写真では分かりにくいのですが、ミナーレには青いタイルがはめ込まれていてとっても目立ちます。この2本の尖塔は、エルズルムの街のシンボルといってもいいでしょう。入り口には双頭の鷲が彫刻されていて、とても厳粛な雰囲気がします。

中庭があり、周囲には神学生のための小さな部屋がたくさんあります。内部にはイスラム美術特有のアラベスク模様が施されているので、じっくり観光してみて下さい。奥の突き当りには、スルタン（イスラム王国の君主）の娘ファントの霊廟があり、靴を脱げばこちらも観光することもできますよ。

2.エルズルム城

エルズルム城は、古代ローマ時代にテオドシウス帝によって建てられたといわれています。城壁に囲まれた城内には、時計塔と礼拝所、そして大砲が残っています。お城の東側に階段があり、城壁の上へと登ることができますよ。城壁からは、エルズルム高原のすばらしい光景が一望できます。

時計塔は見張りのために作られたもので、ここにも登ることができます。外部はレンガの壁に覆われていて、内部にはアラビア文字や幾何学模様があり、ここも観光の見どころですよ。エルズルムの中心街から歩いて20分と、アクセスするのに最適な距離です。歴史的にも価値があるので、ぜひ観光してみて下さいね。

3.ユチ・キュンベット

エルズルムの中心から車で5分ほど、歩いても20分とかからないところにユチ・キュンベットと呼ばれる3つのお墓があります。この印象的な観光スポットは、チフテ・ミナーレ神学校の近くにあります。3つの中で1つだけ大きな建物は、八角塔に丸い屋根が乗った形で、壁面は色の違う石の組み合わせによる模様となっています。

この八角塔はエミール・サルトックという人のお墓ですが、あとの二つは誰のお墓なのか、まだわかっていません。それぞれのお墓の上にはミフラブとよばれるアーチ形のくぼみと、蛇やメスの牛、そしてワシの彫刻が施されています。細かい彫刻ですが、ぜひじっくり観光してみて下さい。

4.ヤクティエ神学校

エルズルムの旧市街西部にあるヤクティエ神学校は、1310年にヤクティ導師により建立された神学校で、現在は民族博物館になっています。ここにもミナーレ（尖塔）があり、青いタイルが魅力的です。内部には神学生の部屋のほか、伝統工芸品や当時の生活用品などが展示されています。オスマントルコ時代の陶器や衣装などもあり、とても興味深く観光できますよ。入り口にはライオンやワシ、植物などの彫刻もあり、神聖な雰囲気が漂っています。

エルズルムの歴史を学ぶことも出来るので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。エルズルムの中心地にある割には、観光客も比較的少なく、ゆっくり見て回れますよ。

5.トルトゥム滝

エルズルムから北へ100㎞、車で1時間半ほどのところにあるトルトゥム湖。そこに、エルズルムのおすすめ自然観光ポイントがあります。爆音を立てて流れ落ちるトルトゥム滝はトルコ最大の瀑布で、落差50mの雄大な光景を見に多くの観光客が集まります。トルトゥム湖周辺は自然が豊かで、オオカミやグリズリーなど野生動物の生息地にもなっています。

トルトゥム滝を観光するなら、5月から6月がおすすめですよ。その時期は湖の水位が最も高くなり、滝の水量も最大になって迫力満点の光景が見られます。

◎まとめ

エルズルムのメインストリートであるジュムフリエット通りには、観光スポットが集中しています。ここを重点的に観光すれば、見どころはほとんど網羅できるはずですよ！

トルコでは羊肉のスライスの串焼きケパブや、クレープ状のパン「ラバシュ」が有名です。エルズルムを訪れたなら、ぜひ名物トルコ料理を召し上がってみて下さいね。

トルコ北東部のエルズルムには遺跡がいっぱい！おすすめ観光スポット5選