世界最大の仏教遺跡から秘境まで!インドネシアの世界遺産!

画像出典:Bernard Gagnon (CC BY-SA 3.0)

世界最大の仏教遺跡から秘境まで!インドネシアの世界遺産!

インドネシアは世界最多の島がある国です。大小合わせると、その数はなんと1万3000個以上。また、インドネシアの島々はそれぞれユニークな特徴があるので、島独自の自然や文化を育んでいます。そんなインドネシアは、ユネスコの世界遺産が8ヶ所登録されていて、どれも素晴らしいものばかりです。この記事ではインドネシアの世界遺産について紹介していきます!

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世界最大の仏教遺跡から秘境まで!インドネシアの世界遺産!

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1.ボロブドゥール寺院

出典: Gunawan Kartapranata (CC BY-SA 3.0)

ボロブドゥール寺院は世界最大の仏教寺院。1991年にインドネシア政府の働きかけで「ボロブドゥール寺院遺跡群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。世界3大仏教遺跡の一つでも有名です。

回廊のレリーフを時計周りにブッダの一生を表現しています。1814年までボロブドゥールは土の下に埋められていて、人々から忘れ去られていました。火山の噴火で埋まってしまったという説や、ヒンドゥー教に改宗したから仏教寺院は埋められたなど、様々な説がありますがハッキリとしたことは分かっていません。

遠くから見ると巨大なUFOのようにも見え、近くで見てもUFOの中にお釈迦様が入っているように見えることから、仏教的宇宙観を象徴する曼荼羅(まんだら)を表現しています。ボロブドゥール遺跡は見逃せないインドネシアの世界遺産です。

2.プランバナン寺院群

出典: Gunawan Kartapranata (CC BY-SA 3.0)

プランバナン寺院群は、先ほど紹介したボロブドゥル寺院遺跡群と同じくジョグジャカルタにあるヒンドゥー教の世界遺産です。インドネシアで最大級のヒンドゥー教の遺跡として、1991年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。

遺跡の中心にはヒンドゥー教三大神のシヴァ神が祀られています。寺院の外壁にはインドの叙事詩「ラーマーヤナ」の彫刻が残っていて美しいです。プランバナン寺院は10世紀頃に建てられましたが、地震などで何度か崩壊してしまったため、現在も修復作業中のところもあります。

プランバナン寺院の周辺は綺麗な公園として整備され、観光客からは評判の良い観光スポットになっています。ボロブドゥル寺院遺跡群に続くインドネシア必見の世界遺産なので、ぜひ足を運んでみてください。

3.コモド国立公園

出典: Adhi Rachdian (CC BY 2.0)

コモド国立公園はコモド島にあるインドネシアの国立公園。1991年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。美しい海と貴重な自然が残っているので、まさしく秘境といった雰囲気の世界遺産です。そんなコモド島へは、バリ島からの世界遺産ツアーで行くのが一般的になっています。

コモド国立公園には世界最大級の肉食トカゲ、コモドドラゴンが生息していることで有名です。コモドドラゴンはコモド島の固有種。成長すると体長が3m以上になるものもいて、その姿はまさに恐竜の子孫といえるでしょう。時には自分よりも大きなイノシシやシカなどの動物を襲うこともありますよ。また、コモド島にはイルカやアオウミガメなどの海洋動物も多く生息しています。

4.ウジュン・クロン国立公園

ウジュン・クロン国立公園は、ジャワ島西端のウジュン・クロン半島にあります。インドネシア初の国立公園でもあって、1991年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。周辺の海域はダイビングスポットになっているので、世界遺産を見てダイビングをする観光スタイルもいいでしょう。

この国立公園は、インドネシア諸島周辺の火山の噴火で壊滅した熱帯雨林が、100年以上の時間をかけて再びジャングルを取り戻した土地となっています。現在は野生の動物たちも戻り、ジャワサイやインドクジャクなどの固有の動物も数多く生息していますよ。特に絶滅危惧種に指定されているジャワサイが生息しているのは、世界中でもこの世界遺産だけです!

5.ロレンツ国立公園

ニューギニア島西部にあるロレンツ国立公園は、1999年に登録された世界自然遺産です。近年、ニューギニア島の鉱物資源に開発業者が注目し、再開発の計画をしていました。再開発を防ぐためにも警告の意味を込めて、インドネシア政府により世界遺産登録が行われたという背景もあるそうです。

ロレンツ国立公園は未開のジャングル地帯で、ダニ族などいくつかの部族が生活していることは確認されているものの、どのような動植物が生息しているのか未だに確認できていません。アクセスは難しく、日本からのツアーも今のところないですが、秘境中の秘境といってもいい世界遺産となっています。

6.バリ州の文化的景観

棚田やその関連性のある寺院などが含まれたバリ州の文化的景観は、「バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」という名前で、2012年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。スバックシステムとはバリ島の伝統的な水利組合のことで、美しい棚田はそのスバックによって維持されています。

関連性のある寺院としては、「ウルン・ダス・バトゥール寺院」や「タマン・アユン寺院」という水の神様を奉っている水の寺院のことで、インドのヒンドゥー教の様式を思わせるような細かい装飾が施された仏塔や、繊細な造りは見ごたえ抜群です。バリ島は日本からも観光ツアーや直行便があるので、インドネシアの島々の中でも特にアクセスの便利な場所にあります。観光も兼ねてぜひ訪れてみましょう!

7.サンギラン初期人類遺跡

出典: Gerbil (CC BY-SA 3.0)

サラギン初期人類遺跡は、ジャワ島中部のサンギランにある世界遺産。1996年にユネスコから世界文化遺産として登録されました。サンギランはジャワ原人やメガントロプスの化石が発掘された場所。世界中で発見された人類化石の約半分は、このサンギラン周辺地域で発掘されています。サラギン初期人類遺跡はまさしく化石の宝庫といえるでしょう。

そんなサンギランには、博物館があるので発掘物を見ることができます。ガイドはインドネシア語と英語のみですが、視覚的にも充分に楽しめる展示内容なのでおすすめです。ジャワ島中部にあるスラカルタからはバスも運行していますよ。

8.スマトラの熱帯雨林遺産

出典: Victor Ulijn (CC BY-SA 2.0)

スマトラ島にあるスマトラの熱帯雨林遺産は、2004年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。世界遺産に登録された背景には、密猟や違法伐採、開発業者による公園内の建設計画や道路の計画が進み、環境破壊されることを懸念し、警告の意味合いも込めて登録に至りました。2011年には危険遺産リストにも登録された、インドネシアの世界遺産です。

スマトラの熱帯雨林遺産には、ケリンチ・セブラ国立公園、グヌンルセル国立公園、ブキット・バリサン・セラタン国立公園が含まれています。スマトラ島の固有種や絶滅危惧種などもいる大きなインドネシアの国立公園群で、生物の進化の跡も残る貴重な世界遺産です。

まとめ

国土も広くたくさんの島々があるインドネシアには、世界遺産として登録されてもおかしくない場所もたくさんあるので、今後も世界遺産が増えていく可能性が充分にあるでしょう。自然も文化も見どころ満載なので、インドネシア観光も兼ねてぜひ世界遺産に訪れてみてください。

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