【世界遺産】ポルト湾の魅力をご紹介！スカンドラ保護区の見どころとは？

ナポレオンの生地として有名なフランス・コルシカ島のアジャクシオ。そのアジャクシオの北側にあるポルト湾、スカンドラ半島の自然と、ピアナの町にある奇岩群が世界自然遺産に登録されました。今回はコルシカ島の火山活動によってできた力強い世界自然遺産の見どころをたっぷりご紹介致します。

ポルト湾：ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区とは？

1983年にフランスで初の世界自然遺産として登録された「ポルト湾：ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区」は大自然の織りなす崖と海の美しい景観を誇る観光スポット。ポルト湾は高さ1200mにも及ぶ赤い花崗岩の断崖絶壁が続いていて、切り立った崖が海に突き刺さる様子は自然の力強さを感じさせてくれます。

火山活動で山から流れてきた溶岩が生み出した壮大な景色は圧巻。他ではあまり見られないような大迫力の景色、是非一度見てみたいものですね！ポルト湾はリアス式になっていますが、北側のジロラッタ岬やスカンドラ半島から、南側へ行くとさらに複雑さを増し、奇岩群となります。何億年もの地球の営みによって複雑になった地形を見に観光に行ってみてはいかがでしょうか。

ポルト湾：ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区へのアクセス

日本からコルシカ島までの直行便はないため、ヨーロッパの各地経由でコルシカ島まで行く必要があります。各地からは空路と海路でコルシカ島へアクセスできます。空路：フランス・パリ（オルセーは便が多め、シャルル・ド・ゴールからは便が少ない）、ニース、マルセイユより定期運航便、フランス、イギリス、ドイツ、オランダ、ルクセンブルク、スイスより季節運航便。

ポルト湾のおすすめポイント3

1. ピアナのカランケ

「ピアナ」は町の名前、「カランケ」とはコルシカ語で「岩だらけの複雑な入り江」という意味です。ピアナのカランケは、ポルト湾の一連の世界自然遺産の中でも特に奇岩群があるスポットとして有名。

大きなノコギリの歯のように鋭く赤い花崗岩が続く様子は圧巻ですよ！まるで巨人が斧で岩を割って歩いたのではないか、と思うくらいです。でもその荒々しさの中にも、所どころ見える緑の木々や、断崖から見下ろす青い海の美しさが目にしみます。遮るものが何もない眺めの良さ、ずっと見ていたいと思わせてくれる風景がピラナには広がっています。「フランスの最も美しい村々」にピアナが選ばれたのも納得。この美しさには感動しますよ！

2. ジロラッタ湾

ポルト湾の北側の、さらに湾になっている入江がジロラッタ湾です。スカンドラ半島の南側に位置し、激しくゴツゴツしたイメージのピアナのカランケから比べると、ジロラッタ湾は岬と入江があって少し落ち着いた雰囲気になります。

ジロラッタ湾は断崖から徐々に入江の方へなだらかに下って行き、小高い岬の方へと陸地が繋がっています。美しく透き通った入江に小さなボートがいくつか泊まっている景色を見ると、大自然の中で共生させてもらっているありがたさを感じて、少しホッとすることができる気がしますよ。ポルト湾の一連の世界自然遺産の中でも、自然の力強さと人間の生活の温かみを両方感じられるスポットと言えるかもしれません。

3. スカンドラ自然保護区

スカンドラ自然保護区は、「エルパ・ネラの入り江」と「スカンドラ半島」の2つから構成されています。1975年にコルシカ地方自然公園内の保護区域に指定されました。自然環境を厳格に保護するため、立ち入り制限がされていますが、そのおかげで本当に息をのむような美しい自然が保たれています。スカンドラ自然保護区でもポルト湾特有の赤い花崗岩の崖や、洞窟、奇岩も見ることができます。

コルシカの人々や観光客の協力により自然の状態を維持したため、魚やイカ、エビなど海洋生物の宝庫ともなっているんですよ。その魚を狙う鳥たちが集まり、活発に活動することでまた自然が元気になって、動物たちの楽園にもなっています。スカンドラ自然保護区は自然環境を厳格に保護するため、立ち入り制限がされています。無理やり入ったりしないようご注意ください。

◎まとめ

「フランスの秘境」とも言われているコルシカ島。ヴァカンスを過ごすリゾート地でもあり、美しい山や海に癒されながら、赤い断崖絶壁など激しい自然の一面も見せてくれる、一度見たら忘れられない経験ができる気がします。一般の観光地ほど気軽にアクセスできるわけではありませんが、だからこそ残された貴重な自然の姿なのかもしれません。大自然のパワーを感じに、少し時間をかけてでもポルト湾の世界自然遺産を見に行ってみる価値がありそうです。

【世界遺産】ポルト湾の魅力をご紹介！スカンドラ保護区の見どころとは？