多様な民族が造り上げた魅力的なベトナムの世界遺産!

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多様な民族が造り上げた魅力的なベトナムの世界遺産!

ベトナムには8つの世界遺産があります。多民族国家らしく色んな国の文化が混じり合い、独自の文化をつくりあげてきたベトナム。その歴史は世界遺産にも表れています。古くはチャンパ王国の遺跡や、中国の影響を強く感じる世界遺産など、多様な魅力をもった世界遺産があります。また、自然遺産にも魅力的な場所があるようです。それではベトナムの魅力的な世界遺産を一つずつ見ていきましょう!

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多様な民族が造り上げた魅力的なベトナムの世界遺産!

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1.ミーソン聖域

出典: Jean-Pierre Dalbéra (CC BY 2.0)

ミーソン聖域はベトナムの中部にあったチャンパ王国が残した世界遺産です。1999年にユネスコによって世界文化遺産に登録されました。この地域は世界遺産が集中する場所でもあります。

チャンパ王国は現在ベトナムで少数民族となっているチャム族が築いた王朝です。ヒンドゥー教を信仰していた民族ですが、ヒンドゥー教以外でもインドや中国からきた文化を柔軟に取り入れ、外交をしていたのが遺構からも見てとることができます。

ミーソン聖域の敷地内には演舞場も設置され、ベトナムの伝統舞踊を見ることができるようになっています。また、ミーソン聖域から発掘された品々は「チャム彫刻博物館」に展示されてるので、ベトナム観光の際は世界遺産ミーソン聖域と合わせて観光するのがおすすめです。

2.フォンニャ=ケバン国立公園

出典: Genghiskhanviet

ベトナムとラオスの国境付近にあるフォンニャ=ケバン国立公園は、ベトナムのクアンビン省にある世界遺産です。敷地の中には大小合わせると300以上の洞窟があります。中には4億年以上前にできたとされる、アジア最古にして世界最大級の洞窟も。そんな歴史的自然遺産の中を、小型ボートでめぐるツアーも人気です。ベトナム観光の際にはぜひ行ってみましょう。

ホンニャ=ケバン国立公園にアクセスするには、フエからの世界遺産ツアーを利用するのが一般的。ドンホイからは1時間くらいなので、宿をドンホンでとるのも良いかもしれません。

3.チャンアンの景観複合体

出典: bymuratdeniz

ベトナムの北部の街、ニンビンにある世界遺産チャンアンの景観複合体。自然の渓谷と宗教建築の融合性が認められ、ベトナム唯一の複合遺産として2014年にユネスコから世界遺産に登録されました!

チャンアン周辺は2億年以上前は海底でだった場所。石灰岩などの海底の堆積物がチャンアン周辺の奇岩へ変わり、このような特徴的な景色をつくりあげました。崖の上にたつ中国風の寺院ビックドンは、チャンアンの風景とマッチしていて、見事な絶景をみせてくれます。比較的新しく世界遺産に登録された場所ですが、ベトナム世界遺産の旅では外したくない場所の一つです。

4.ハロン湾

出典: Lycaon

ハロン湾は1994年に世界遺産として登録されました。ユネスコが主催する世界で1番美しい湾クラブにも加盟している世界遺産です。

ハロン湾周辺には大小合わせると1600もの島々があります。言い伝えによるとこれらの島々はその昔、中国から侵略された際ベトナムを救うために現れた竜の親子が吐き出した宝石が姿を変えたものだそうです。そんな伝説に思いをはせながらの、ハロン湾クルーズツアーに参加するのもおすすめです。ベトナムの大自然を堪能できるのでぜひ訪ねてみてください。ハノイからの日帰りツアーも人気です。

5.フエの建造物群

出典: LưuLy

フエは19世紀から20世紀半ばまで存続していたベトナム最後の王朝の国都跡です。1993年にユネスコから世界遺産に登録されました。「ベトナムの京都」と呼ばれることもあるフエ。古都の優雅な雰囲気を感じる時、その別名に納得できるでしょう。

中国の建築様式をベースとして、西洋のバロック様式とベトナムの伝統建築の要素も取り入れられています。まさしく多民族国家ベトナムを感じさせてくれる世界遺産です。ホーチミンシティやハノイから空路を使えば、1時間30分ほどで行くことができます。少し時間をかけても見る価値が世界遺産ですよ!

6.ホー王朝

出典: vi:Thành viên:Silviculture

2011年に世界遺産登録されたホー王朝は、1400年頃にベトナムに誕生した王朝です。中国の明に侵略され崩壊するまで、僅か7年という短命の政権でした。現在残っているのは城門だけですが、重厚なつくりから当時の威光を感じることができます。また、敷地内には博物館もあるので、ベトナムの歴史を勉強してみるのも良いかもしれません。

タインホアからバスでアクセスする観光客もいますが、タクシーを利用するか、レンタカーを使った方が無難です。アクセスしやすい世界遺産とは言えないですが、苦労してでも見に行くだけの価値はありますよ。

7.古都ホイアン

出典: François Guerraz (CC BY-SA 3.0)

古都ホイアンはベトナム中部の都市で、ダナンから30kmほど南下した位置にあります。1999年に世界遺産に登録されました。ホイアンはベトナムが東南アジアの重要国際貿易都市として機能していた200年以上前の建物が今も残っている世界遺産です!

16世紀から17世紀くらいまでの間、栄えていたホイアンは日本とも貿易があり、1601年に徳川家康に書簡を送って、正式な国交が開かれたという記録も残っています。タイのアユタヤと並ぶ日本人街も存在していたようで、日本と深い関わりをもっていた都市。夜になるとライトアップされ、昼間とは違った幻想的で美しい姿をみせてくれるので要チェックです。

8.ハノイのタンロン皇城の中心区域

出典: katiebordner (CC BY 2.0)

「ハノイのタンロン皇城の中心区域」は2010年、ユネスコによって世界遺産に登録されました。この世界遺産にはベトナムの色々な時代が刻まれていて、古くは中国支配時代の歴史やフランス軍に占領された時代などの爪痕も感じることができます。またその昔、ベトナム地域で権力を振るっていたチャンパ王国や中国の影響も受け、ベトナム独自の文化が発達したことを示す世界遺産でもあります。

ベトナムに関係した様々な国や文化が、この世界遺産に集約されているといってもいいのかもしれません。世界遺産や見どころが、中部に集中しているベトナムなので比較的アクセスしやすい世界遺産となっています。「ハノイのタンロン皇城の中心区域」で時間軸を超えて、ベトナムの歴史に思いをはせてみるというのはどうでしょうか?

◎まとめ

行ってみたくなった世界遺産はあったでしょうか。東南アジアの近隣諸国と比較するとベトナムの世界遺産の数8ヶ所というのは多いほうです。また、暫定リストに登録されている世界遺産もあるので、今後も世界遺産が増える可能性もおおいにありそうです。

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