北アフリカのリゾート地チュニジアの8つの世界遺産をご紹介!

画像出典:www.istockphoto.com

北アフリカのリゾート地チュニジアの8つの世界遺産をご紹介!

チュニジア共和国は北アフリカに位置し、北には地中海、南西はサハラ砂漠があり、南端は隣国リビア、アルジェリアに接しています。地中海に接する地域はリゾート地として、さらにはサハラ砂漠ではサファリも楽しめる人気の観光地となっています。

チュニジアの世界遺産は、文化遺産が7件、自然遺産が1件、合計8件あります。

首都チュニスの旧市街は、世界遺産に登録されていますが、新市街は現代ヨーロッパのようなおしゃれな街並みが広がっています。また、国内には有名なカルタゴ遺跡などローマ時代の遺跡も多く残されています。

目次

北アフリカのリゾート地チュニジアの8つの世界遺産をご紹介!

目次を閉じる

1. チュニス旧市街

出典: www.istockphoto.com

世界遺産チュニス旧市街は、チュニジア共和国の首都。1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。チュニスは古代フェニキア人によって建設され、その後はカルタゴの衛星都市として栄えました。7世紀頃になるとアラブ化が進み、13世紀頃には多くの巡礼者や商人が集まりるようになり、イスラム都市として繁栄しました。

今日でもチュニジアの世界遺産チュニスには、アラブ風の中庭付き建造物や市場が残り、風情ある街並みを見せています。

中でも698年に建設された「グランモスク」は必見。チュニジアで2番目に古いモスクで、敷地面積は5000平方mと広大。中央のホールの柱は、カルタゴ遺跡から移送してきたものです。

2. ドゥッガ/トゥッガ

出典: www.istockphoto.com

ドゥッガ(トゥッガ)は、アフリカ最大規模のローマ遺跡で、 1997年にチュニジアの世界遺産として登録されました。

チュニス市内から車で1時間半ほど南西に向かったとこにある世界遺産で、標高600mの丘の上に65haにもなる広大な遺跡が残されています。遺構の状態もよく、市場や公共浴場、野外劇場や神殿、貴族の館などが見つかっていて、チュニジアが誇る貴重な世界遺産となっています。

中でも貴族の館の床から発掘されたモザイクの美術品はよく知られています。ギリシャ神話をモチーフに、色彩豊富な天然石をふんだんに使って描かれた絵画はたいへん美しく、現在はチュニジアの首都チュニスのバルドー博物館で見ることができます。

3. スース旧市街

出典: www.istockphoto.com

スースはチュニジアの首都チュニスからは南に約140km離れたところにあるチュニジア第3の都市。別名「サヘル(西アフリカ)の真珠」とも呼ばれ、地中海に面するビーチリゾート地として有名です。このチュニジアのスース旧市街が世界遺産に登録されています。

スース旧市街は紀元前9世紀頃にフェニキア人によって作られ、古代ローマ帝国と同盟を結んでいたためポエニ戦争でも破壊を免れることとができました。現在、世界遺産に登録されているスース旧市街は9世紀のもので、北アフリカにイスラム勢力が進出してきた当時の姿がほぼ完ぺきな形で残っています。
リバトの塔は、世界遺産スース旧市街で最古の建物となっています。

4. カルタゴ遺跡

出典: www.istockphoto.com

カルタゴ遺跡は、チュニジアの世界遺産の中で最もよく知られています。カルタゴは、チュニジアのチュニス湖東岸に、海洋民族のフェニキア人によって、紀元前9世紀に作られた都市国家。地中海貿易を独占し繁栄しましたが、勢力を拡大してきたローマと衝突し、7世紀後半にカルタゴの街は全滅してしまいます。

現在、カルタゴ遺跡には建造物がほどんとなく、遺跡のみが残っていますが、それでもチュニジアの誇る世界遺産として多くの観光客が訪れています。見どころとしては、大きな「アントニヌスの公共浴場」や現在でも使われている「円形劇場(ローマ劇場)」などがあります。

5. エル・ジェムの円形闘技場

出典: www.istockphoto.com

チュニジア南東部のエル・ジェムは、かつてローマ帝国の属州として繁栄を誇りました。ここには1979年にチェニジアの世界遺産に登録された「エル・ジェムの円形闘技場」の遺跡が残されています。世界遺産エル・ジェムの円形闘技場は、3世紀に作られたもので、権力を誇示する為に造られたと言われています。

周囲は400m、アリーナ(中央)の舞台の直径は65mもあり、3万5千人も収容できる巨大なもの。チュニジアの世界遺産エル・ジェムの円形闘技場は、ローマ・コロッセオ、イタリア・ヴェローナに次ぐ、世界で三番目に大きな巨大円形闘技場です。地下通路には出番を待つ猛獣や、剣闘士たちの部屋も残されています。また死刑囚や奴隷が入る部屋もあり、それぞれを戦わせたり、戦車レースなどを行っていたといわれています。

6. ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡

出典: www.istockphoto.com

チュニジアの北東にあるボン岬近郊に、1985年に世界遺産に登録された「ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡」があります。海洋民族であったフェキニア人が紀元前3世紀~4世紀頃に造ったカルタゴの町で、当時の建造物がほぼ破壊されずに残っている唯一の遺跡として知られています。

チュニジアでこの遺跡が発見されるまでは、カルタゴ時代の遺跡は何一つ残されていないと考えられていたため、1952年に発見されると研究者から大いに注目を浴びました。チュニジアでこの遺跡からは住居跡や下水施設、墓地などが発掘され、当時の人々の生活を知らせる貴重な世界遺産となっています。

現在でもこの世界遺産は発掘が続けられていて、新しい発見が期待されています。

7.ケルアン

出典: www.istockphoto.com

チュニジアの首都・チュニスからは南に約160kmの所に、世界遺産に登録されたケルアンの古都があります。ケルアンは北アフリカ最初のイスラム都市で、7世紀にアラブ軍が北アフリカへ侵攻する際に拠点とした都市。またチュニジアのケルアンは、メッカ、メディナ、エルサレムについでイスラム教の4番目の聖地で、多くの巡礼者が訪れます。

7世紀頃に建造された「シディ・サハブ(聖なる友人)霊廟」には、イスラム教の開祖ムハンマドのあごひげが、専属の理髪師の遺体と一緒に葬られていると言われ、イスラム教徒にとって重要なモスクとなっています。

また、世界遺産のケルアンには、9世紀に建立されたグランドモスクを含め、50個以上のモスクが残されていて、チェニジアのイスラム社会に触れることができる世界遺産となっています。

8. イシュケル国立公園

出典: commons.wikimedia.org

チュニジア北端に位置するイシュケル国立公園は、1980年に世界遺産(自然遺産)に登録されました。大規模なダム建設の影響から1996年に「危機遺産リスト」に追加されましたが、2006年にはチュニジア政府によって状況が改善されたとしてリストから削除されました。しかし、この世界遺産は密猟や自然破壊など予断を許さない状況が続いてます。

チュニジアの世界遺産シュケル国立公園には、北アフリカでは珍しい大湿地帯が広がっていて、多くの野鳥を観察することができます。また、公園内にあるイシュケル湖周辺は、1705年から約250年間、チュニジアのフサイン朝王家の狩猟地であっ たため開発を免れ、太古からの貴重な自然環境が守られています。

◎まとめ

チュニジアへは日本から直行便がないので、中東の国やヨーロッパから乗り継ぐことになります。日本では観光地としてあまり知られていませんが、地中海に面する地域は、おしゃれなリゾート地としてヨーロッパの人々に人気の観光スポットになっています。サハラ砂漠にはラグジュアリーなテントロッジがあり、快適でロマンチックに過ごすことができます。

チュニジアの観光は、リゾートでのラグジュアリーな体験と世界遺産の観光がおすすめ。エキゾチックでおしゃれなチュニジアの旅を楽しんでください。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

チュニジアでおすすめの記事

チュニジアのアクセスランキング