名称:Historic Town of St. George and Related Fortifications, Bermuda
住所:Bermuda, England
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/ja/list/983
北大西洋にあるイギリスの海外領土バミューダ諸島は、アメリカ大陸で最も古いイギリスの植民地。バミューダ島のセント・ジョージに人が住み始めたのは17世紀初頭といわれており、建物のほとんどは17世紀から19世紀にかけ建てられました。
今回ご紹介するのは、2000年に世界遺産に登録された「バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群」です。バミューダ諸島は、魔の三角領域として知られているバミューダトライアングルを形成しており、謎とミステリーにつつまれた地域。観光客にも人気のバミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群をご紹介します。
目次
カリブ海に浮かぶ世界遺産バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群
バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群とは?
約150の島々からなるバミューダ島は、イギリス領と言えど、イギリス本土からの距離は5000km以上!地理上ではアメリカ大陸に含まれます。そんなバミューダ島で、かつてイギリスとアメリカの中間点として栄え、現在世界遺産として注目を集めているのが、古都セントジョージ。
バミューダ島は、島の位置からイギリスの軍事拠点として、またアメリカとの貿易の中継点として重宝されています。イギリス軍は、島を外敵から守るために、17世紀以降数々の要塞を建てました。
1815年にハミルトンに遷都してからは、それまで首都であったセントジョージは、当時の面影を残したまま経過。近年、その残された街並みと要塞群の歴史文化財としての価値が見直され、世界遺産登録に至っています。世界遺産の街から眼下を見下ろせば、目の前には雄大なカリブ海があり、人気の観光スポットです。
バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群へのアクセス
バミューダ島内に国際空港がありますが、日本からの直行便はありません。飛行機で向かう場合は、アメリカニューヨークから2時間のフライトが基本。クルーズであれば、ニューヨーク以外にもボストン線が就航しています。
島内では、バスかタクシーが主な移動手段になります。
バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群のおすすめポイント3
セント・ジョージの街並み
出典: Ritu Manoj Jethani/shutterstock
世界遺産であるバミューダ島の古都セント・ジョージを歩けば、真っ先に目につくのが白くて四角い建物。17世紀頃にバミューダ島で採れた石灰岩を使用し、建てられた建物やパステルカラーのピンクやブルー、イエローなどの組み合わせが可愛らしい雰囲気です。
そんな目が冴えるほどの白やパステルカラーを引き立てるのが、バミューダの真っ青な空。また家々の軒先に植えられた真っ赤なハイビスカスや、色とりどりの植物が合うと美しい景色ですよ。
関連要塞群
カリブ海に浮かぶバミューダ島は、貿易の中継点として繁栄したので、事あるごとに外敵の標的にされました。それを見かねて要塞を造り始めたのが、当時バミューダ島を行き来していたイギリス軍。隙あらばと攻めてくる外敵からの攻撃に耐えられるようにと、長期にわたり四方八方に造られ続けました。その形状が珍しいこともあり、世界遺産に登録される決め手にもなっています。
主に17世紀から20世紀にかけてが全盛期で、イギリス軍の軍事力の進歩・拡大とともに要塞の形態も少しずつ変化。あまり高低差のないバミューダ島の中でも、ひときわ小高い丘の上に建つセント・キャサリン砦やゲイツ砦には、当時の石積みの壁や大砲などがそのまま残されており、保存状態が良いです。要塞の造りによってその時代の軍事技術の発展がよく分かることも、後に世界遺産に選ばれる要因の1つとなりました。
美しいカリブ海
世界遺産として「バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群」をご紹介していますが、目の前に広がる美しいカリブ海も見逃せません。バミューダ島の古都セント・ジョージは、イギリスとアメリカの貿易の中継点として栄えた街。少し歩けば街のどこからでも、すぐに海に出ることができます。
セント・ジョージの街並みや、要塞群からカリブ海を見下ろすのももちろん絶景ですが、逆から見る世界遺産もおすすめ。海から見上げる美しい街並みや要塞群からは、長い間この街を守り抜いた力強さが感じられます。
◎まとめ
カリブ海に浮かぶ島、バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群をご紹介しました。かつては激しい攻撃や紛争から島を守るために要塞で固められた場所でしたが、現在では歴史的にもとても貴重な美しい街になっています。リゾート地としても楽しめるので、ぜひ遊びに来てくださいね。