【世界遺産】カルカッソンヌの魅力〇ヨーロッパ最大の歴史的城塞とは？

1997年、ユネスコ世界遺産に登録された歴史的城塞都市カルカッソンヌ。モン・サン・ミッシェルに次いで年間来訪者数を誇る、フランスの代表的な観光名所です。夜になると城壁全体がライトアップされ、歴史が漂う幻想的な世界へ変身を遂げます。今回はそんなカルカッソンヌの魅力をご紹介します！

城塞都市カルカッソンヌとは？

歴史的城塞都市カルカッソンヌはフランス南部にあり、中世の雰囲気が色濃く残る世界遺産の城塞都市「シテ」を中心とした町です。フランスでは「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」と称されるほど。

城塞は約3kmの二重城壁に囲まれ52の塔が切り立つ壮大な景色が広がります。これは13世紀のフランス王ルイ9世の指示によるもの。難攻不落といわれ巨大な城郭都市を造り上げました。

その後、衰退期を経て現在は復元された姿ですが、ナルボンヌ門をくぐり城塞内に一歩足を踏み入れると、そこはまるで中世時代にタイムスリップしてしまったかのような不思議な感覚に引き込まれます。

日中、青空を背景にしてオード川に佇むカルカッソンヌの城塞を眺めるのも素晴らしいですが、オススメは夜。歴史的城塞都市カルカッソンヌがライトアップされる様は迫力満点です！

歴史的城塞都市カルカッソンヌと新市街をつなぐ橋が現在は２本あります。ポン・ヴィユー橋は最初にできた橋で、新しい橋はポン・ヌフ橋と呼ばれています。どちらの橋から眺めるラ・シテの姿はとても美しく絶好の写真スポットです。

城塞都市カルカッソンヌへのアクセス

カルカッソンヌへのアクセスは、パリからTGVで行く場合、パリ・リヨン駅からモンペリエ・サン・ロッシュ駅まで約3時間40分、モンペリエ・サン・ロッシュ駅から乗り換えて、カルカッソンヌ駅まで約2時間30分。カルカッソンヌ駅から城塞都市ラ・シテまでは徒歩で20分程度です。

飛行機を利用する場合、パリ・オルリー空港からトゥールーズ空港、またはモンペリエ空港まで約1時間15分。各空港からは駅へ移動し、鉄道でカルカッソンヌまで約50分～1時間30分。

歴史的城塞都市カルカッソンヌのおすすめポイント①：ラ・シテ

世界遺産に登録されたラ・シテは、カルカッソンヌの丘にそびえる二重の城壁に取り囲まれた城塞都市です。

歴史は古く、紀元前3世紀までさかのぼります。城郭はガリア・ローマ期から始まり、西ゴード時代、中世時代などさまざまな様式が入り交じっています。

17世紀後半になると要塞は次第に衰退し、ラ・シテは廃墟となっていましたが、19世紀に歴史家ジャン・ピエール・クロ・メイルヴィエイユと建築家ヴィオレ・ル・デュックなどの活躍により、現在の壮麗な姿に修復されました。

城塞の入り口には、ナルボンヌ門やオード門があり、城郭内に入ると古い街並が続き、お土産屋やレストランが立ち並びます。

城塞都市カルカッソンヌのおすすめポイント②：コンタル城

ラ・シテの中心にある雄大な姿でそびえ立つコンタル城は、11世紀から13世紀にかけて建てられた歴史的建造物です。「城塞の中の城」といわれる堅固な造りの城で、歴代の城主がここに君臨しました。

コンタル城の見学は、自由見学やガイドツアーなどがあり、自由に選ぶことができます。るガイドツアーでは自由見学では見られない場所へ案内してくれるので、ぜひおすすめします。重厚な見張り塔や見張り矢倉、兵士の巡回通路など、見どころがたくさん！また城内には展示スペースがあり、ガロ・ローマ時代の石彫や遺跡などの展示品を見ることができます。

城塞都市カルカッソンヌのおすすめポイント③：サン・ナゼール・バジリカ聖堂

11世紀から13世紀に建てられた壮麗なサン・ナゼール・バジリカ聖堂は、ロマネスク様式とゴシック様式が混在したラ・シテ内にある唯一の教会です。この優美な聖堂の扉口には、繊細な柱頭彫刻が施されています。

殿堂内にはサン・ナゼール・バジリカ聖堂の聖母子像や、13世紀から14世紀に作られた精巧で美しいテンドグラスを見ることができます。また1522年に作られた南フランス最古のパイプオルガンは国宝です。

◎まとめ

いかがでしたか？世界遺産に登録された歴史的城塞都市カルカッソンヌは、フランス有数の観光地となりました。二重の城壁を巡らした中世時代を彷彿とさせる要塞都市ラ・シテ。堅固な城や荘厳な聖堂、重厚な見張り塔など昔そのままに残された景観は、「カルカッソンヌを見ずして死ねぬ。」と言われるゆえんに納得です！ぜひ歴史的城塞都市カルカッソンヌを訪れ、自分の足で歩き、世界遺産の素晴らしさを体感してください。

【世界遺産】カルカッソンヌの魅力〇ヨーロッパ最大の歴史的城塞とは？