アドリア海の風光明媚な観光地クロアチア!世界遺産8選をご紹介!

画像出典:cge2010/shutterstock

アドリア海の風光明媚な観光地クロアチア!世界遺産8選をご紹介!

クロアチア共和国はバルカン半島に位置しており南はアドリア海に面し、風光明媚な国として知られヨーロッパでも人気の観光地となっています。

クロアチアはかつてローマ帝国の一部で、3世紀末のローマ時代に築かれた大帝国。そのため、多くの遺跡が残されています。また「アドリア海の真珠」と呼ばれるドゥブロヴニク旧市街をはじめ、中世都市の世界遺産や豊かな自然など多くの観光スポットがあり、ぜひ訪れてほしい国のひとつです。

目次

アドリア海の風光明媚な観光地クロアチア!世界遺産8選をご紹介!

目次を閉じる

1. ドゥブロヴニク旧市街

出典: Tara-san / PIXTA(ピクスタ)

ドゥブロヴニクはクロアチアで最も有名な観光地の一つ。「アドリア海の真珠」と呼ばれ、ヨーロッパではもっとも美しい地中海都市のひとつとされているクロアチアのドゥブロヴニク旧市街は、1979年と1994年(拡大)に世界遺産に登録されました。この世界遺産の特徴は街の周囲を囲む堅固な城壁で、その長さは2kmにおよびます。ドゥブロヴニクは、「ラグーサ共和国」として13世紀頃から地中海交易によって繁栄した城塞都市で、この城壁は街を外敵から守ってきたものです。

石畳が整然と敷き詰められた旧市街には多くの見どころがあり、大聖堂やスポンザ宮殿、時計台、聖ヴラホ教会など、ランドマークとも言える建造物が点在しています。ぜひクロアチアの世界遺産を訪れてみてくださいね。

2. プリトヴィッチェ湖群国立公園

出典: wizard8492 / PIXTA(ピクスタ)

プリトヴィツェ湖群国立公園は、クロアチアの首都ザグレブから南に向かったボスニア・ヘルツェゴビナとの国境近くにある国立自然公園で、クロアチアの世界遺産として登録されています。広い森の中には階段状になって点在する大小16の湖とそれらを結ぶ92の滝があり絶景を楽しむことができます。まさにクロアチアが誇る世界遺産となっています。

ここには日の当たり方によって色が変化する湖、勢いよく流れ落ちる滝がありたいへん美しい風景が広がっています。自然がつくりだしたここにしかない絶景をぜひご覧ください。

3. ディオクレティアヌス宮殿があるスプリトの歴史的建造物群

出典: gandhi / PIXTA(ピクスタ)

クロアチアの南部に位置する街スプリト。旧市街地はローマ皇帝のディオクレティアヌスの宮殿の上に築かれたという珍しい歴史をもつ街で、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ディオクレティアヌス帝が余生を過ごすためにつくられたディオクレティアヌス宮殿。皇帝が亡くなると宮殿は荒れ果ててしまいましたが、7世紀になるとローマ帝国の滅亡後にここに住み付いた人々によって宮殿は改修され、古代と中世の建物が混在する独特な町並みが作り上げられました。ディオクレティアヌス宮殿の地下、洗礼室、聖ドムニウス大聖堂と鐘楼、前庭など見どころが盛りだくさんの世界遺産・スプリト。クロアチアの観光名所として多くの人が訪れています。

4. ポレッチ歴史地区にあるエウフラシウス聖堂の司教建造物群

出典: commons.wikimedia.org

1997年に世界文化遺産として登録されたクロアチアのポレッチ歴史地区のエウフラシウス聖堂建築群は、クロアチアの西部アドリア海に面したイストリア半島にあります。クロアチアのポレッチは紀元前から古代ローマ人の軍事拠点として作られた街で、長い間ローマ帝国の植民地でした。

6世紀にはエウフラシウス聖堂をはじめとする教会がつくられ現在では世界遺産に登録されています。エウフラシウス聖堂の内部は黄金のモザイクで煌びやかに飾られ、特にモザイク画は現存する初期ビザンティン美術の中でも極めて価値の高いものとされています。このほかにも、洗礼堂、司教の館、記念礼拝堂、鐘楼など、貴重な建設物が数多く残されている世界遺産となっています。

5. 古都トロギール

出典: commons.wikimedia.org

クロアチアの古都トロギールはアドリア海上に浮かぶ島で、1997年に世界遺産に登録されました。クロアチアのトロギールは紀元前にギリシャの植民都市としてつくられ、その後周囲に堅固な城壁が造られました。古代ギリシャ、古代ローマ、ヴェネツィア共和国など、その時代の大国によって重要な役割を担わされてきたという歴史を持つ世界遺産。そのため、島内にはロマネスクやゴシックなど多様な様式の建築物が立ち並び、美しい景観を見せています。

クロアチアの古都トロギールとして世界遺産に登録された旧市街には、5世紀の回廊、9~10世紀の聖バルバラ教会、時計塔、市庁舎があり、中でも聖ロブロ大聖堂はひときわ目を引く建物となっています。正面入り口の門に施された、アダムとイヴの彫刻は、ロマネスク美術の傑作と称されています。

6. シベニクの聖ヤコブ大聖堂

出典: gandhi / PIXTA(ピクスタ)

シベニクの聖ヤコブ大聖堂は、クロアチアのシベニクにあるカトリックの大聖堂で、2000年にクロアチアのユネスコ世界遺産として登録されました。レンガや木の補助を全く使わず建てられた石造建築の教会で、この様式のものとしては世界で一番大きい建造物です。

クロアチアの聖ヤコブ大聖堂の建造が開始されたのは15世紀初頭のことで、100年の歳月をかけて作られました。そのため建築責任者が何度も変わり、最初はゴシック様式で作り始められたのですが、途中からルネッサンス様式に変わっています。内部はいたるところに美しい彫刻が施されていて、一見の価値がある世界遺産となっています。

7. スタリー・グラード平原

出典: xbrchx/shutterstock

スタリー・グラード平原は、クロアチアのアドリア海に浮かぶフヴァル島の北部に位置する世界遺産です。ここは、紀元前4世紀にパロス島出身のギリシャ人が農業を目的に植民地化した土地で、ブドウとオリーブの栽培が2400年にわたって続いています。

クロアチアのスタリー・グラード平原には区画整理した畑のほかに、貯蔵庫として使われた石造りの建造物、聖ヨハネ聖堂や聖ヒエロニムス聖堂、聖ペトロ聖堂などの教会、古代ギリシャ人の住居跡の「マスリノヴィク」やイリュリア人の住居跡「グラヴィツァ」などが発見されています。古代ギリシャの農業に関する景観を今もなお残している貴重な存在として、2008年にクロアチアの世界遺産に登録されました。

8. 中世の墓碑ステチュツィの墓所群

出典: Tomasz Cichecki/shutterstock

中世の墓碑ステチュツィの墓所群は2016年にクロアチアの世界遺産に登録されました。ステチュツィは、12~16世紀に築かれた巨大な墓碑でバルカン半島で7万点以上あると言われています。

そのうち、ボスニア・ヘルツェゴビナ22件、クロアチア2件、モンテネグロ3件、セルビア3件の計30件が世界遺産に登録されました。文字や幾何学図形、太陽や月、動植物、また伝統的な民族舞踊などが刻まれていますが、どのような意味があるのかはまだ解明が進んでいません。

◎まとめ

クロアチアの世界遺産は、文化遺産が7件、自然遺産が1件、合計8件あります。「アドリア海の真珠」と称えられる ドゥブロヴニク、ローマ皇帝の宮殿が残るスプリット、景観が美しいプリトヴィッツェ湖群国立公園など東欧屈指の世界遺産が点在していて、風光明媚なとても魅力的な国です。治安もよく、毎年夏にはヨーロッパから多くの観光客が訪れています。観光のベストシーズンは、天気のよい5~9月。ぜひこの時期にクロアチアを訪れてみてください。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

クロアチアでおすすめの記事

クロアチアのアクセスランキング