外国人目線で決める!日本らしい日本の世界遺産ランキング20!

外国人目線で決める!日本らしい日本の世界遺産ランキング20!

古くから日出ずる国と美称されることもある日本。歴史ある我が国には現在、20ヶ所もの世界遺産があるのをご存知でしょうか?もしかすると海外旅行好きの日本人の方の中には、海外は知っていても自分の国の世界遺産を知らない方もいらっしゃるかもしれません。今回は日本の世界遺産を余すこと無く全てご紹介します。これで、海外の友人が遊びに来ても大丈夫ですよ。

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外国人目線で決める!日本らしい日本の世界遺産ランキング20!

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1.富士山

富士山 世界遺産 外国人

日本の富士山は日本政府の登録活動がみのり、2013年にカンボジアのプノンペンで開かれた世界遺産委員会で、正式に世界文化遺産に登録されました。


壮麗で優美な富士山の姿は、日本人の精神性の象徴といっても過言ではないでしょう。ゆえに日本に古来から伝わる山岳信仰の対象にもなっていました。昔の日本には富士山で修行し霊力を得るといった考えがあったようです。

葛飾北斎など浮世絵画家の題材にもなり、富士山の姿は時間と国境を超えて世界の芸術家にも大きな影響を与え続けています。

現在の富士山は信仰の対象としての富士登山だけではなく、一般の登山者や外国人観光客にも幅広く開放され、より人々に親しまれています。これからも美しい日本を象徴する世界遺産でありつづけることでしょう。

2.姫路城

姫路城 世界遺産 外国人

姫路城は兵庫県姫路市にある世界遺産です。日本100名城にも選ばれている城で、日本に数ある城の中で、美しさナンバー1!とも称される世界遺産です。

姫路城の築城については諸説ありますが、1346年に赤松貞範によって建てられたという説が有力。別名「白鷺城」とも呼ばれていて、この別名の由来についても諸説ありますが、白い漆喰で塗られた外壁や美しい屋根の形が、まるで白い鷺が羽を広げたように見えるからと言われています。

また、太平洋戦争では爆弾が直撃したにもかかわらず甚大な被害を被ること無く、美しい姿を保っていた事から「不戦の城」とも呼ばれていて、外国人観光客からも、とても人気のある世界遺産です。

3.法隆寺地域の仏教建造物

法隆寺 世界遺産 外国人

1993年に世界文化遺産に登録された法隆寺周辺の建造物には、法隆寺の47棟の建物と、法起寺の三重塔、全部で48棟の木造建築物が含まれます。

法隆寺がある奈良の仏教建築物は、日本人では知らない人がいないであろうあの「聖徳太子」とゆかりがある建物としても知られています。
48棟のうち、法隆寺の「西院伽藍」をはじめとした11棟は、現存する世界最古の木造建築物として、世界的にも名前の知れた世界遺産。特に法起寺の三重の塔は日本最古かつ最大規模の木造建築物とされています。

法隆寺、法起寺の建築物はこれからも、日本が世界に誇る世界遺産として、世界中の観光客から注目されていくでしょう。

4.古都京都の文化財

清水寺 世界遺産 外国人

「古都京都の文化財」は京都にある17ヶ所の寺社仏閣からなる世界遺産です。17ヶ所のうち、「二条城」以外の建物は全て仏閣などの宗教建築物。

古くは平安京が置かれていた京都は、日本の文化や伝統を造るうえで大きな役割を果たした都市です。そして今もなお、日本人独自の精神性に触れられる場所として、外国人観光客から絶大な人気を得ている世界遺産でもあります。

宗教建築物としての評価だけでなく、日本庭園の芸術性についても知られています。世界中の造園にも影響をあたえた、日本が世界に誇る世界遺産です。

5.厳島神社

厳島神社 世界遺産 外国人

広島県の宮島にある厳島神社は日本3景のひとつにもなっている世界遺産です。厳島神社はその美しい建物だけではなく、周辺の森林も含めて世界遺産に指定されています。

朱色の鳥居と、背後に広がる緑との調和した姿が、水面に映しだされています。歴史的建造物が自然の風景に溶け込む様子は、見るものすべてを感動させる美しさがあります。

この厳島神社が一番賑わうのは毎年7月。管絃祭という祭りが行われるときです。管絃祭は「平清盛」が神事として始めたのがきっかけと言われる歴史のある祭りで、管弦を奏でながら船が神社を渡る姿をひと目みようと、海外からも多くの観光客が訪れます。

6.平泉

平泉 世界遺産 外国人

平泉は2011年の6月、東日本大震災からわずか3ヶ月という時期に登録された東北地方で初めての世界遺産です。奥州藤原氏が栄えた時代の寺院など、5資産で構成されています。

金が施された金色堂は阿弥陀如来が本尊として祀られ、藤原家の当時の栄華をまざまざと感じさせられます。日本の平安文化を知るうえでも需要な世界遺産だといえるでしょう。

奥州藤原・初代清衡は自分の経験した悲惨な戦争体験から「世界があまねく平等の世界になることを心より祈願し、罪なく命を奪われた全ての者たちの御霊を慰め極楽浄土に導きたい」と、仏教の考えをベースに、戦乱のない平等な理想郷を願い、供養願文をよんだと伝えられています。
世界遺産の登録機関ユネスコは、藤原清衡の考え方はユネスコの理念と、合致するものだとしています。

7.知床

知床半島は日本北端の大地、北海道の北東に位置し、2005年に世界自然遺産として登録されています。

知床は日本には珍しい流氷を観測することができる地域であり、知床半島の周辺海域には多数の海洋生物が生息しています。流氷に乗ってくるトドや、海洋哺乳類のクジラにとっても重要な生息地です。

陸上ではヒグマやエゾシカといった大型の動物が数多く生息しており、エゾシカには知床の森林を散策中にバッタリ出会うこともしばしば。知床半島の先端まで船でいく観光ツアーもあり、ツアー中に野生のヒグマの姿を見ることも珍しくありません。

また、シマフクロウなど絶滅危険種や、日本国内でも知床半島にしか生息していない固有の希少種が数多く生息している世界遺産でもあります。

8.屋久島

屋久島 世界遺産 外国人

屋久島は日本列島の南西の端に位置しており、1993年に世界遺産登録されました。屋久島の年間8000mmという降水量は、日本の中で格別に高く、その特殊な気象条件から固有の生態系が育まれている世界遺産です。

島には樹齢1000年を超える屋久杉が残されていて、気候条件から常に湿潤な状態なので、苔類が多く生息しており、それらが屋久島特有の景色を作り出しています。

日本の長い歴史の中で江戸時代の終わりには、建築材料として50〜70%もの屋久杉が伐採されてしまった時代もありますが、1980年代からは保護活動によって生物圏保護区に指定されて、世界遺産登録への足がかりになったそうです。

9.原爆ドーム

原爆ドーム 世界遺産 外国人

外国の方に知っている日本の都市の名前をを聞くと、「東京」「大阪」そして、その次にくるのが「HIROSHIMA」と「NAGASAKI」である事はけして珍しくありませんよね?!

広島原爆ドームは第二次世界戦中の1945年8月6日に原爆が投下された時の姿を残した建物。1996年に「恒久の平和の大切さを訴える他に例をみない平和記念碑である」として、世界遺産に登録されました。

原爆ドームを世界遺産に登録しようと、日本が働きかけた時、アメリカは「戦争に関係のある施設は世界遺産に含めるべきでないのでは?」として不支持しをしましたが、2016年には現職大統領としてはじめて「バラク・オバマ大統領」が原爆ドームを訪れ、慰霊碑を献花し犠牲者を追悼しております。

原爆ドームは、けして忘れてならない戦争の記憶を、戦争を知らない後の世代に伝えていく、日本の重要な世界遺産です。

10.日光の社寺

日光の社寺 世界遺産 外国人

栃木県の日光市にある「日光の社寺」は1999年に日本政府の働きかけで、世界遺産として登録されました。「日光東照宮」と「二荒山神社」という2つの神道の神社と、「輪王寺」という仏教寺院、そして103つの宗教建築で構成されている世界遺産です。

世界的にも「神道」と「仏教」という2つの宗教が同じ敷地の中で共存しているというのは珍しい事。日光の社寺では神様を仏様として奉っていて「仏教」と「神道」が混ざりあった、独自の世界観を創り出しています。多神教の国、日本ならでは世界遺産と言えるかもしれません。

また、建物の細かい彫刻や、その色鮮やかな塗装の芸術性も見事。世界遺産にふさわしい日本の宗教建築です。

11.白川郷

岐阜県大野郡にある白川郷は1995年に世界遺産登録されました。白川郷周辺の日本家屋は急勾配の藁ぶき屋根が特徴的。「荻町集落」「菅沼集落」「相倉集落」という3つの集落で構成されている世界遺産です。

この瓦葺きの屋根の勾配は豪雪地帯であることから、雪下ろし作業の軽減と水はけのよさを追求した結果できたもの。冬に雪が積もり、瓦葺きの屋根に雪が積もった景色は、日本の原風景そのものです。

また、夜になると合掌造りの家々がライトアップされ、昼間とは一味違った幻想的な風景をみせてくれます。先人たちの知恵と努力が作り出した景観が、今、世界中の観光客の心をとらえる世界遺産となっています。

12.小笠原諸島

小笠原諸島 世界遺産 外国人

小笠原諸島は30あまりの島々からなる地域で、日本列島はもちろん他の大陸とも、一度も繋がった事がない貴重な島々。そのため独自の進化を遂げた固有種などが数多く生息する珍しい地域です。日本に4つある世界自然遺産(2016年現在)のひとつとして、2011年にユネスコから世界遺産登録されています。

固有種が数多く生息する小笠原諸島ですが、その中でも特にカタツムリの固有種が多く、なんと106種のうち100種が固有種。
また南島には産卵のためにアオウミガメがやってきます。ただし、南島に上陸するためには認定ガイドの同行が必須。島の貴重な自然を守る努力がされています。

小笠原諸島へアクセスする唯一の方法は、東京から出航しているおがさわら丸に乗船するのみ。所要時間約24時間、運航は週に3便から6便(時期により変わります)。簡単には行けませんが、一生に一度は訪れたい大自然の宝庫、日本が誇る貴重な世界遺産です。

13.紀伊山地の霊場と参詣道

紀伊山地の霊場 世界遺産 外国人

別名で「熊の古道」とも呼ばれる「紀伊山地の霊場と参詣道」は、和歌山県、奈良県、三重県と日本の3つの県にまたがる世界遺産。2004年に登録されましたが、道が世界遺産として登録される事は世界的にも大変珍しいことだそうです。

「熊の古道」は吉野、大峰、熊野三山、高野山、という3つの霊場を結ぶために造られた道で、300km以上も続いています。日本に古来から伝わる「神道」の自然崇拝と、大陸からもたらされれた「仏教」が日本文化の中で融合し、新たな景観をつくりだしている世界遺産です。

14.明治日本の産業革命遺産

明治日本の産業革命遺産 世界遺産 外国人

2015年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」のなかでも特に注目されている場所が「軍艦島」ではないでしょうか。

炭鉱開発のために島の周囲をコンクリートで囲った姿が、海の上に浮かぶ日本海軍の巨大戦艦のようだと軍艦島と呼ばれるようになったようです。

最盛期の1960年には島内で5000人以上の人々が生活し、学校や市場、そして映画館、劇場、パチンコ屋といった娯楽施設までもが揃い、大いににぎわいました。
しかし1974年に炭鉱は閉山。その後35年間は島民でも上陸できなかったので、島内の建物の中では当時の生活がそのまま残されています。なんともノスタルジックな気分を味わう事ができる世界遺産です。

15.白神山地

白神山地 世界遺産 外国人

青森県と秋田県にまたがる白神山地は、1993年に世界遺産に登録されました。ほとんど手つかずの状態のブナ林が、世界最大級の規模で広がっている事が評価されたもの。「知床」「小笠原諸島」「屋久島」とともに国内に4つある世界自然遺産の一角です。自然遺産としては、日本国内で最初に登録された世界遺産でもあります。

この地域のブナは人為的な影響をほとんど受けていない上に、周りには多種多様な植物が生育しています。天然記念物でもあるカモシカやヤマネと言った野生動物が生息する状態は極めて貴重で、森林博物館と評されるほど。ほかにも野生動物は400を超す種類が暮らしていて、絶滅危惧種のクマゲラ(キツツキの一種)や翼長2メートルにもなるオオワシやクマタカ、白神山地のみで姿が確認されたシノリガモなどがいます。

白神山地に誰もが許可なく入れるルートは限られるものの、登山コースや散策コースが10通りほど用意されています。いずれも山と水の恵みの象徴と言われるブナの木のパワーを感じることができるルートで、日本の大自然を満喫できる時間になるでしょう。

ブナ林は炭酸ガスを吸収して、酸素を供給してくれています。このような自然遺産を後の世代に伝えていくことが、世界遺産登録の大きな意義なのかもしれません。

16.石見銀山遺跡とその文化的景観

石見銀山は島根県にある、江戸時代前期まで銀の採掘場です。かつて日本は世界最大の銀産出国であり、その産出量は世界の3分の1を占めていたと言われます。そのうちのほとんどの銀が掘り出されていたのが現在の島根県にある「石見銀山」です。

当時の日本は、石見銀山でとられた銀で、アジアだけでなくヨーロッパ諸国とも交流をしていた事や、環境に配慮した自然と共生した土地利用が、今に伝えられている事などが評価され、2007年に世界遺産に登録されました。

銀鉱山の世界遺産は世界各地に15ヶ所ありますが、アジアの銀鉱山としては日本の石見銀山が初めて世界遺産に登録されました。

石見銀山は観光の見どころが点在しているので現地でバスツアーも用意されています。資源国として潤っていた頃の日本を垣間見てみましょう。

17.富岡製糸場と絹産業遺跡群

富岡製糸場 世界遺産 外国人

群馬県にる富岡製糸場は明治初期に設立された絹生産の工場。絹の大量生産技術を獲得して日本がアジアで近代先進国へと生まれかわっていた軌跡をみる事ができる世界遺産です。

当時の日本はフランスから、機械や専門知識を輸入していました。そして作り上げたのが、この富岡製糸工場です。当時、珍しかった現代カレンダーが採用され、日曜と祝日は休み。お盆と正月も10日づつの休みがとられていました。

現地でガイドをお願いする事もできますし、ツアーも用意されています。日本がどのようにして変わっていったのか?深く知ることのできる世界遺産です。

18.古都奈良の文化財

東大寺 世界遺産 外国人

「古都奈良の文化財」は奈良県奈良市にあり、「東大寺」「春日大社」「春日山原生林」「興福寺」「元興寺」「薬師寺」「唐招提寺」「平城宮跡」寺院や宮跡の8つから構成される世界遺産です。

「古都奈良の文化財」は日本が中国や朝鮮半島と、密接に文化的な交流を行っていた歴史が見れること、また、神道や仏教などの日本の宗教空間の特徴がよく表れていて、それが現代に継承されている事が評価され、1998年に世界遺産に登録されました。

修学旅行でいった方も多いと思われますので、意外に、身近な日本の世界遺産かもしれませんね?!

19.国立西洋美術館

国立西洋美術館 世界遺産 外国人

2016年7月、フランスを代表する建築家ル・コルビジェの建築作品、7か国17作品が、世界遺産に登録されました。日本の国立西洋美術博物館もそのひとつです。国立西洋美術博物館は、ル・コルビュジエが日本に残した唯一の建築。日本のその後の現代建築の発展にも大きく影響を与えたことなどが評価されました。

国立西洋美術館は日本の重要文化財にも指定されている建築物で、今回の世界遺産登録で今まで以上に世界から注目を集めています。

東京の台東区では、世界遺産登録推進協議会を設置し、街をあげて登録にむけて尽力、それが実った形となりました。世界遺産に登録された事で今後ますます、観光客などで賑わう事が予想されます。

20.琉球王国のグスク及び関連遺産群

琉球王国 世界遺産 外国人

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は日本の沖縄本島南部に位置していて、首里城を始めとする琉球王国の史跡群から構成されている世界遺産です。

琉球王国が日本や東南アジアや中国、朝鮮半島と経済や文化の交流を行い、その文化を発展させてきた事がうかがえること、首里城は今も祖先への崇拝と祈願を通して、沖縄に住む人々の心の拠り所になっているっこと、などがユネスコから評価され、2000年に世界遺産に登録されました。首里城の中は博物館になっていて入館できます。門をくぐると大きな広場の向こうに見えてくる赤い城壁。首里城の姿は圧巻です。

《首里城正殿における火災について》
2019年10月31日に首里城正殿火災が発生しました。
正殿、御庭周辺は現在も立入制限されていますが、2019年12月14日から火災前開園面積の約8割が開園しています。
最新情報は首里城公園公式サイトをご確認ください。

◎まとめ

日本の世界遺産を紹介しましたが、アナタはいくつ知っていましたでしょうか?!
日本には暫定リストに登録されている場所や建築物が沢山あるので、これからまだまだ世界遺産が増えていく事が予想されます。楽しみですよね。

増えすぎて周りきれなくなる前に、次の週末を利用して世界遺産をめぐる旅行にでかけてみてはいかがでしょうか。

きっと、アナタがまだ知らなかった新しい日本の魅力を発見する事ができるでしょう。

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