新潟県三条市のおすすめ観光地6選!自然と歴史あふれる注目の職人の町!

画像出典:Nejron Photo / PIXTA(ピクスタ)

新潟県三条市のおすすめ観光地6選!自然と歴史あふれる注目の職人の町!

新潟県三条市は県内有数の工業都市として知られています。「燕三条」の刃物、金物、鋳物などは全国的にも有名。今、世界からも熱い視線が向けられている職人の町なのです。

でもそれ三条市は、職人の町ではありながら、史跡や文化を知ることができる観光地、さらには美しい景色を望め、三条の自然を感じられる観光スポットが充実しています。上越新幹線「燕三条駅」が通っており、アクセスも抜群です。様々な角度から三条市を観光し、魅力を肌で感じてみましょう!

目次

新潟県三条市のおすすめ観光地6選!自然と歴史あふれる注目の職人の町!

目次を閉じる

1.三条の伝統技術を体験「三条鍛冶道場」

全国的に有名な新潟県三条市の金物産業。その原点である「鍛冶」の技術を、自らの手で体験できる観光スポットが、「三条鍛冶道場」です。

三条市の金物業の興りは、17世紀初頭に遡ります。時の三条城に赴任していたお代官様が、頻繁に起こる自然災害で疲れ果てた燕三条地域の人々を救うため、副業として奨励したのが和釘製造でした。その際に、江戸から鍛冶職人を招いたと言われています。後に金物問屋と鍛冶屋の交流が盛んになり、和釘以外の製品が作られるようになっていきました。

こうした伝統の下、三条の鍛冶職人の方々が開講した小刀づくりの体験講座が道場の始まり。観光客を含めた幅広い方々に鍛冶技術を知ってもらうためにできたのが、こちらの「三条鍛冶道場」なのです。

「三条鍛冶道場」では、三条の金物産業の礎となった和釘づくりの体験をはじめ、五寸釘を使った自分だけのペーパーナイフまで作れてしまいます!また、なかなか難しい包丁研ぎも、元鍛冶職人の方が優しく教えてもらえますよ。他にも臨時開設の講座がスポットで行われることもあるので、ホームページを確認することをオススメします。伝統的な鍛冶技術とものづくりの魅力を、三条市観光で心ゆくまで体験しましょう。

2.三条のものづくりを見て学ぼう「工場見学」

三条のものづくりをさらに深く知りたいならば、工場・工房で実際に作業の様子を見学してみましょう。三条市では特産品の金物を中心に一部の工場・工房が、一般の地域住民や観光客に向けて、内部を開放しているのです。作業工程の見学はもちろん、製品の展示・販売を行っているところもあります。

まさに三条市全体が、「ものづくり博物館」!三条観光ならではのとっておきのお土産も見つかりますよ。いくつかの工場・工房巡りを三条観光の計画に入れてみてはいかがでしょうか。

見学の際には、時間帯や服装などいくつかの注意点があり、また各工場・工房で異なります。予約の必要性やガイドの有無等も含めて、観光の前にお問い合わせいただくことをおすすめします。以下にいくつかの見学可能な工場・工房を紹介しますのでぜひ参考に!三条市で培われ、世界に注目される職人の技を観光の際にこの目で確かめてみてくださいね。

◆株式会社諏訪田製作所

◆株式会社相田合同工業

◆株式会社スノーピーク

◆株式会社マルト長谷川工作所

◆株式会社角利製作所

◆株式会社近藤製作所

3.三条市の歴史と文化を知ろう「歴史民俗産業資料館」

五十嵐川と合流先の信濃川が流れる三条市では、豊かな自然と共に地域の文化風俗が育まれてきました。「三条市歴史民俗産業資料館」では、この地域にまつわる歴史や特色が余すところなく発信しています。

館内では縄文時代から現代にかけての歴史的な文化財や三条市にゆかりのある人物などを紹介しています。三条市栄地区にある縄文遺跡「吉野家遺跡」からの採集品や、同市内の保内山王山古墳群の出土品の展示からは、古くから三条の地に人々の営みがあったことを実感させられます。

そして、現代に遡っていきながら、三条の人々が使用した様々な生活道具などを鑑賞することもできます。三条の代表的な産業物である金物や伝統的な「三条凧」なども展示されており、当地の歴史と文化の奥深さを学ぶことができる、興味深い観光スポットです。

また、観光時にじっくり味わいたいのが資料館の建物です。「武徳殿」という武道館として建てられたこの建造物は、国の有形文化財に登録されています。建物自体が三条の歴史を物語る「三条市歴史民俗産業資料館」は、三条観光を味わい深くしてくれますよ。

4.三条の芸術を堪能「石川雲蝶ゆかりの寺社」巡り

三条市に腰を据え、新潟県内に様々な彫刻作品を残した「石川雲蝶」。彼の作品を鑑賞できる三条市の観光スポットをご紹介します。美術館というわけではなく主にお寺や神社でその作品や縁の物に出会えるというのが、大きな特徴です。寺社巡りを楽しみつつ、三条に偉大な足跡を残した江戸の芸術家の魂に触れてみましょう。

これまでの災害で失われてしまった作品もたくさんありますが、新潟県内にはまだまだ石川雲蝶の芸術が今に息づいています。中でも、彼が活動した中心地三条の寺社は観光スポットとして外せません。三条観光の機会にぜひ、偉大な彫刻家の作品を堪能してみてください。

◆法華宗総本山本成寺(ほんじょうじ)

1297年に日印上人が創建した、法華宗の総本山。山門をくぐると、境内には迫力のある本堂を始め、客殿や鐘楼など見ごたえのある建造物が並びます。また、三軌苑と呼ばれる敷地内の大庭園も魅力的!紅葉の時期には色とりどりの木々が鮮やかに広がる、趣のある観光スポットです。

本成寺では、本照院の「飛龍」の彫刻や本物と見間違うような「亀」、「牛」の彫刻などが、石川雲蝶の作品として現存しています。いくつかの彫刻が収められている宝物殿の入場は有料ですが、観光の際には一見の価値あり。さらに、本成寺には石川雲蝶が眠っており、お墓が立っています。こちらも併せて観光し、三条に越後に大きな宝を残した偉人に思いを馳せてみてください。

◆石動神社(いするぎじんじゃ)

石動神社には、石川雲蝶晩年の彫刻が残っています。1868年に拝殿が火災に遭遇。再建の際に彫刻を依頼されたのが石川雲蝶でした。観光時にはまず、龍の彫刻に注目してみましょう。拝殿の向拝(こうはい)という、建物の正面が前方に張り出した庇のような部分に残されています。細部にまでこだわり緻密に彫られた躍動感ある龍は、「日本のミケランジェロ」と呼ばれた雲蝶の技が凝縮されています。

その他に、脇障子には「加藤清正と高麗人」等の物語が彫られ、こちらも観光の見どころです。また、拝殿内部の欄干にもいくつかの武勇伝をモティーフとした彫刻が残されていますが、欄干彫刻は管理人がいない場合は見学できませんので、観光の際はご注意ください。

この石動神社には、拝殿のある小高い丘の上まで400段超の石段があり、三条の自然に触れながら散策を楽しんでみてもいいですね。登った先には、三条の偉大な彫刻家の世界が待っていますよ。

5.升箕社(ますみしゃ)

「升(ます)」と「箕(みの)」が入った名前の通り、稲作の神を祀った神社で、古くから三条地域を中心に新潟県の幅広い地域から信仰を集めました。

1683年に起こった大飢饉を救うための神輿が伊勢神宮から出発。全国を巡っていた神輿は、現在の旧下田村(しただむら)下大浦(しもおおうら)地区を訪れた際に、突然動かなくなってしまいました。その神輿と神霊を祀って社殿を建てたのが、升箕社の起源と伝えられています。以後、作柄は回復。升箕社のご利益が評判を呼ぶことになったのです。

下大浦地区の集落内にある境内は、木々に囲まれ静謐な雰囲気を醸し出しています。升箕社には「本殿」、「拝殿」そして「幣殿」の建造物があり、それぞれ三条市の有形文化財に指定されています。その中でも「拝殿」は、観光の際に注目。建物全体はもちろん、細部の彫刻も見逃せません。躍動感にあふれる正面の龍は、鮮やかな彩色の効果もあり迫力満点です。

また、拝殿の内部には江戸城の障壁画を描いた狩野曇川貴信(かのうあんせんたかのぶ)作の墨絵「飛龍の大天井画」が残っています。飛龍が姿を現す春・秋の大祭に合わせて三条観光を計画するのもいいアイデアですね!

6.下田地区で三条市の自然を満喫

三条観光で自然を目いっぱい味わうには、三条市の下田(しただ)地区がおすすめ。新潟県内有数の美しい景色が広がります。信濃川の支流である五十嵐川が流れ、傍には景勝「八木ヶ鼻」が堂々とした姿で観光客をお出迎え。周囲は緑豊かな牧歌的な風景が広がり、澄んだ空気を味わいながらの散策は気分爽快ですよ。

他にも興味深い観光スポットがたくさん。八木ヶ鼻を眼前にした風景を堪能できる温泉やキャンプ場。さらにはこの地区に群生するヒメサユリに出会える散策道など、三条観光の素敵な思い出になりますよ。五十嵐川のせせらぎに耳を澄ませながら、三条の豊かな自然を味わう観光をしてみましょう。

◆八木ヶ鼻

日本一の長さを誇る信濃川の支流である五十嵐川上流に、新潟県100選に選ばれた三条の景勝があります。その名も「八木ヶ鼻」。三条の田園風景の中に、高さ200メートルを超える石英質の断崖絶壁がそびえる様は、雄大で思わす見入ってしまう程の迫力です。付近には自然が豊富で、春には近くで桜が花開き、秋には周辺の木々が見事に紅葉。四季折々の風情で観光客を楽しませてくれます。

また、古くから八木ヶ鼻の岩壁は、神の使い「ハヤブサの繁殖地」として知られ、国の天然記念物に指定されています。観光の際には、三条の空でハヤブサが優雅な舞を披露してくれるかもしれませんよ。

◆八木ヶ鼻オートキャンプ場

迫力のある岩壁からほど近くにあり、絶景の中でアウトドアを楽しめるのが魅力的な観光スポットです。そばには五十嵐川が流れ、遠くに目を向けると山々と田園風景が広がる開放的な空間は下田地区を観光・散策する拠点にぴったり。キャンプ中に朝から晩で様々な表情を見せる八木ヶ鼻を見ることができる点も魅力的です。カメラ必須ですよ!春には新緑、秋には紅葉の中で下田地区の自然を満喫しましょう。

◆いい湯らてい

「いい湯らてい」でも景勝「八木ヶ鼻」の絶景が味わえることができる観光スポットです。「「いい湯らてい」」は、日帰り温泉となっており、自慢の露天風呂からは、目の前の雄大な岩壁と周囲の自然を一望できてしまいます。

三条市下田地区を観光する前に、景色を眺めながら計画を立てるもよし。三条市観光をした後にのんびりとお湯につかりながら、景色を眺めて旅を振り返るもこれまたよし。下田地区を観光する際の、さらには三条市全体の観光のアクセントにもおすすめですよ。

◆ヒメサユリの小径

高城城址へとつづく登山道に咲き誇るヒメサユリ。古くから下田地区に群生してきたこのかわいらしい花は、春から初夏が見頃です。三条ならではの自然に触れるには、ぴったりの観光地がここにあります。

高城の山は1時間ほどで登ることができますので、気軽に小径の散策が楽しめますよ。薄いピンク色の可憐な花を眺め、野鳥の囁きを聴きながら、三条観光道中の穏やかな時間を、「ヒメサユリの小径」で過ごしてみませんか。

◆八木神社

五十嵐川の右岸、八木ヶ鼻の麓にある八木神社は、三条市の指定文化財となっている貴重な史跡。下田地区に観光の際には、自然散策としても訪れてほしい観光スポットです。赤い鳥居の先には、木立の間をまっすぐ伸びた参道があります。奥には本殿・拝殿・幣殿などが、景勝を背に鎮座。境内の中で静かな時を刻んでいます。

元々は八木ヶ鼻の頂上にあったとされる八木神社は、後に現在の地に遷宮。参道から境内の木立の中には、樹齢300年以上の杉の木があり、観光の際には遷宮後の時間の経過を感じることができます。そして、古くから自然信仰の対象であったとされる八木ヶ鼻の奇岩を境内から眺めると、また一味違った三条市下田の景色に出会えますよ。

◎まとめ

三条市の観光におすすめのエリアやスポットを厳選して紹介しました。歴史のあるものづくりの町、職人の町。一方で、豊かな自然に恵まれた地域でもあります。気になる観光地がたくさんありますよね。ぜひ、いろいろなスポットを組み合わせて観光し、三条市の魅力を堪能してください。

石川雲蝶が三条に来るきっかけは金物問屋との「出会い」でした。金物は、我々が現在「出会える」三条の産業の中心のひとつ。そして雲蝶は、現代に生きる我々に彫刻の奥深さに「出会える」機会を残してくれました。そんな雲蝶は、「出会った」三条の自然に芸術家の魂を揺さぶられたのかもしれません。皆さんも三条観光で心動かされる「出会い」をぜひ!

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

三条でおすすめの記事

三条のアクセスランキング