自然と歴史を感じる街歩き、知多市観光のおすすめスポット25選

画像出典:Bariston (CC BY-SA 4.0)

自然と歴史を感じる街歩き、知多市観光のおすすめスポット25選

愛知県知多市は知多半島の北西に位置します。西側の伊勢湾に面する海岸線は15kmにもおよび、地形はなだらかな丘陵地で、一番高い山でも70m程度。沿岸部には製鉄・製油・発電所などの工業地帯が広がり、内陸部では農業が盛んです。

このような産業の発展は、佐布里池をはじめとする愛知用水の開設がなければあり得ませんでした。工業地帯と居住地域は豊かな緑によって区別された住みやすい土地。梅が香る佐布里、400年の歴史を感じる岡田、マリンレジャーなら新舞子。豊かな自然と長閑な風景が残る知多市をのんびり散策して、たくさんの魅力的なスポットに行ってみましょう。

目次

自然と歴史を感じる街歩き、知多市観光のおすすめスポット25選

目次を閉じる

1.街歩きを楽しもう!「知多岡田簡易郵便局」

知多市のレトロな街並みを楽しめる観光スポットが「知多岡田簡易郵便局」です。パステルブルーの外観をしたこのレトロな建物は、明治35年に建築された建物。地元有志の活動により取り壊しの危機を乗り越え、現在は国の登録有形文化財になっています。

明治から知多木綿の生産が盛んだった岡田地区では、工場で働く女工さん達が集まり、ふるさとへ手紙を出したり仕送りをしたりしてこの郵便局を利用していました。愛知県内で、戦前に建築された建物で現存するものは20棟。その中でも「知多岡田簡易郵便」の特筆すべき点は、今でも現役の郵便局であること!観光の記念に、ポストカードを投函してみませんか。

2.木綿蔵ちた(旧竹内虎王商店木綿蔵)

「木綿蔵ちた(旧竹内虎王商店木綿蔵)」は、知多木綿の歴史を学ぶことができる観光スポット。知多市では江戸の昔から木綿織物産業が盛んでした。耕す土地が広いとは言えないこの地において、ハタゴでの機織りは女性の大事な仕事。そんな手織りコットンの風合いは江戸の人々に人気で、「知多晒(さらし)」として江戸の町に出荷され名を馳せたと言います。

出典: Bariston (CC BY-SA 4.0)

近代では工業機械での大量生産の波に追われ、ハタゴでの機織りは衰退の途をたどりましたが、岡田地区ではコットンと機織りを構成に伝えるために、いくつかの保管庫を再生・活用しています。そんな保管庫のひとつ「木綿蔵ちた」は、市内で2つ目の登録有形文化財。予約をすれば手織り体験もできますので、知多観光の際にはぜひお立ち寄りくださいね。

3.海辺のリゾートエリア「新舞子マリンパーク」

白い風車がシンボルマークの「新舞子マリンパーク」は、知多市の一大リゾートエリア。オープンは平成9年、人工海浜「ブルーサンビーチ」は名古屋から近場のビーチスポットであり、夏にはたくさんの人でにぎわいます。

バーベキューやマリンスポーツ、芝生広場でのピクニックなど自然のなかでゆったり過ごせます。ビーチバレーコートや海釣り施設などもあり、一年を通して楽しむことができる知多の大人気スポット。白い砂浜と紺碧の海、青々とした緑の芝生をバックに、伊勢湾を航行する大型船や、中部国際空港セントレアに離発着する飛行機を眺めるのも素敵ですね。夕暮れ時に真っ赤に染まるブルーサンビーチもまた素晴らしい光景。新舞子マリンパークで、知多のリゾート観光を満喫しましょう。

4.海を渡る白い橋「新舞子ファインブリッジ」

「新舞子ファインブリッジ」は、美しい砂浜が広がる「新舞子マリンパーク」と、対岸の新舞子海岸を結ぶ長さ435mの橋。橋の途中6か所にはテラスが設けられ、400mにもわたって広がる広い砂浜や、知多のシンボルでもある風車を一望できる観光スポットになっています。

夕暮れ時に風車の後ろに沈んでゆく夕陽を眺めるのもまた格別!マリンパークの対岸・新舞子海岸は、かつては海水浴場として観光客でにぎわっていましたが、現在はウィンドサーフィンのメッカ。伊勢湾カップに代表される全国大会も開催されていますので、時期が合えば観戦してみてはいかがでしょうか。潮風を楽しみながら、知多の観光スポットの眺めを楽しんで下さいね。

5.知多の紅葉スポット「日長神社の紅葉谷」

知多市で紅葉を楽しむなら、紅葉狩りの名所として人気の観光スポット「日長神社」をおすすめします。日長神社は名鉄常滑線「日長駅」から徒歩5分ほどの場所にあり、「日長命」、「日本武尊」、「倉稲魂命」 の三柱をお祀りしている神社。4月に執り行われる「御馬頭神事」は、知多市の無形民俗文化財に指定されています。

大正時代に、隣接した林の谷間に100本ほどの紅葉樹を植林したのが紅葉谷の始まり。紅葉の盛りには観光客でにぎわい、見事な赤・黄・オレンジのグラデーションで人々の目を楽しませています。見ごろは毎年11月下旬から12月初旬頃。秋の頃、知多観光に訪れたなら、ぜひ紅葉谷で鮮やかなグラデーションを堪能して下さい。

6.知多で楽しむイチゴ狩り「ブルーチップファーム」

愛知県知多半島にはイチゴ狩りができる農園がたくさんあります。そんなイチゴ狩り農園のひとつが、ここ知多市にある「ブルーチップファーム」です。

ブルーチップファームでつくるイチゴの品種は「章姫(あきひめ)」。章姫は糖度が高く、酸味が少ないのが特徴で、さっぱりとした甘さが病みつきになります。高設栽培なので衛生面も安心。おススメは大人気のトッピングサービス!100円で5つの味(ホイップクリーム・クリームチーズ・チョコレート・ポップチョコレート・キャラメルソース)が楽しめるという、お得感満載なサービスです。スタッフが丹精込めて育てたイチゴを、存分に味わって下さい。シーズンには、どこの農園も1か月先まで予約が埋まってしまうくらいの人気観光スポット。早めに予約をして、甘いイチゴを堪能してくださいね。

7.見て、ふれて、学ぶ「知多電力館」

知多市北浜町にある中部電力の施設「知多電力館」は、知多火力発電所の中にある観光スポットです。国内でも指折りの大容量・高効率の発電出力を誇り、そびえ立つグリーンの二柱煙突が象徴。ナゴヤドーム12個分ほどの広大な敷地には130種もの木が植樹され、人々の憩いの場になっています。

火力発電所入口にある知多電力館は、「電気エネルギーの楽しい世界」などをテーマとし、電気エネルギーの魅力にふれることができる施設。大型グラフィックパネルで火力発電の仕組みを学習したり、太陽エネルギーを集めるゲームに挑戦したりと、大人から子どもまで楽しめます。予約をすれば発電所の見学もできますよ。

8.だるま寺「大興寺」

通称「だるま寺」として知られる知多市の観光スポット「大興寺」。その歴史は古く千年ほど前から存在していたそうで、昔は大福寺という名称でした。幾度もの戦乱をくぐり抜け、妙心寺派大興寺として現在に至ります。

このお寺の由来は、威厳と慈悲の両相具有である大日如来と、インドから中国に仏法を伝えた達磨大使の分身として「大日福だるま」を祀ったことに始まります。ここでは大きさや目的さまざまな達磨を購入することができますよ。毎年、成人の日に執り行われる「開運大日福だるま大祭」が有名。「大日福だるま」に夢を叶える強い力を授けてもらえるよう願掛けをし、叶った際には感謝の心でもって左目を書き入れます。知多市の観光スポット「大興寺」に立ち寄って、願掛けをしてみてはいかがでしょうか?

9.笑う門には福来たる「尾張万歳」

知多を観光するなら、知多の伝統芸能に触れてみるのもおすすめです。知多には、古くから「尾張万歳(国指定の重要無形民俗文化財)」という芸能が伝わります。

「万歳」とは日本古来の祝福芸能で、新春の祝いと家内安全・家内繁栄を願い、正月に地域の各家庭を訪問するもの。訪れるのは太夫と才蔵という二人組。祝いの言葉を述べて舞や面白おかしい掛け合いをします。これは、大和地方を源流として全国へ広まりました。知多に伝わるこの民俗芸能は、鎌倉時代に始まったと言われています。現在では主に正月の行事や式典の際の出し物として上演。尾張万歳保存会では、代々引き継がれてきた資料などを元に、伝統民俗芸能「尾張万歳」を後世へ伝承していくことに努めています。

10.戦国時代を偲ぶ「大草公園(大草城跡)」

知多市にある「大草公園(大草城跡)」は、大人も子どもものんびり楽しめる観光スポット。ここはかつて織田信長の実弟である織田長益(有楽斎)が建てた大草城があった場所で、現在は都市公園として整備されています。見どころは、本丸・二の丸を取り囲む塀や、約4mの土塁、そして水堀です。

織田長益が築城を始めるも、すぐに摂津へ国替えとなり、未完のまま廃城となったため、この城は別名「未完の城」とも言われています。しかし、その後も知多地方の重要拠点とされ、江戸時代には尾張藩によって城の跡の保存が計画され、近代まで土塁や水堀が残されました。そんな歴史背景を思いながら、知多の観光スポット「大草公園」を散策してみるのも素敵ですね。天守閣を模して造られた展望台からは、伊勢湾を一望できます。

11.眼鏡をかけた弘法様「大智院(めがね弘法)」

知多市にある大智院は「めがね弘法」として有名で、観光客も多数訪れる珍しいスポット。聖徳太子が開いた仏寺で、本尊「聖観世音菩薩」、前立「馬頭観世音菩薩」が鎮座する名刹です。「めがね弘法」と言われる所以は堂内に鎮座する身代大師にあります。

安政の昔、たまたま立ち寄った盲目の参拝者が僧に目の回復を祈願すると、たちまち目が見えるようになりました。そのとき、代わりにこの僧の左目が傷ついてしまったそうです。以来、その参拝者が残していった眼鏡をかけていることから、このように呼ばれるようになったとか。

境内には、ほかにも「護国大師と二十一修行大師」や宝塔、八体仏(守本尊)、かばん石、めがね塚など見どころがたくさん。知多観光の際にはぜひ、珍しいめがね弘法を参拝してみてください。

12.古窯址も見学できる憩いの公園「七曲公園」

知多市八幡にある観光公園「七曲公園」は、佐布里池の東にある市民公園。大型遊具のある子どもが遊べる広場や、テニスコート、多目的な運動が可能な広場、遊歩道など、リラックスできるコミュティの場であり、市民からも愛されています。しかし七曲公園の特筆すべき点は、12~13世紀頃の古い窯址があること。造成時に14基の窯址が確認されましたが、ほとんどが消失。保存状態の良い2基は1991年に知多市史跡に指定されました。

保存された2基のうちの1つである13世紀の窯址は、焚口・燃焼室・分焔柱・焼成室・煙道まできれいに残っており、知多地方最大級の古窯と考えられています。古くから窯業が盛んだったこの知多地方を訪れた際には、こんな古窯址を見学してみるのもいいですね。

13.焼け残った大黒天が有名な「福生寺」

知多へ観光に行くなら、知多四国霊場八十八ヶ所めぐりをしてみましょう。「福生寺」は1560年の創建で、知多四国八十八ヶ所霊場78番目の札所です。大正2年に大火事に遭い、本堂はじめ5つのお堂すべてが全焼し、受け継がれてきた古い記録などが焼失しました。その後、昭和元年に再建され、現在の姿を取り戻しています。

大火の際、木像の大黒天だけが難を逃れて焼け残ったことから、「やけん大黒天」として人々に親しまれ、防火・厄除け・開運の福神として信仰を集めています。現在、境内に建つコンクリート製のこの像は、信者さんが寄進したもの。焼け残った本物の大黒天は、春の巡礼シーズンのみ本堂前で見られます。知多を観光するなら、ぜひ「やけん大黒天・福生寺」に立ち寄ってみてくださいね。

14.梅が見事な「正法院」

知多の神社仏閣観光スポット「正法院(しょうぼういん)」は、知多四国霊場八十八ヶ所めぐりの73番目札所です。「正法院」は1184年、後鳥羽上皇の発願により、国家鎮護・皇室繁栄などを祈願する勅願寺として開創。幾たびもの戦乱で境内の建物のほとんどや、宝物、古文書も焼失しましたが、本堂は往時の姿をとどめ焼け残りました。

平成になって花鳥風月や龍の絵が本堂の天井や襖などに描かれ、鮮やかな色彩の世界を見ることができるようになりました。また、「佐布里5箇寺(そうりごかじ)」のひとつで、豊かな自然に囲まれた山間に5つの寺が集まる珍しいスポットでもあります。見事な梅を鑑賞できることでも有名な正法院は、春先の頃には多くの観光客で大にぎわい。そんな佐布里5箇寺で札所めぐりをしてみませんか?

15.春まつりでにぎわう「岡田神明社」

知多市にある「岡田神明社」は、創建1622年という歴史のある神社。天照皇大神・豊受皇大神をお祀りしています。昭和32年、伊勢神宮から下賜された古材を用いて現在の社殿を造営。平成20年に桧皮葺きの屋根に葺き替えが行われ、一層荘厳な雰囲気を高めています。

岡田神明社の大門前では、毎年4月、例大祭に合わせて「岡田春まつり」が行われます。里組(日車)、中組(雨車)、奥組(風車)という山車がそろい、春の到来を祝う活気あるお祭りとして有名で、迫力ある見事な方向転換「ねりまわし」が見どころ。各々の山車では人形舞が楽しめますが、特に日車のからくり人形は、鮮やかな変身術を見せて人々を驚かせます。前日には子ども達による提灯行列や太鼓演奏なども開催。ぜひ岡田の春まつりを楽しんで下さいね。

16.知多の生業と生活を知る「歴史民俗博物館」

戦後、名古屋の臨海工業地帯の造成に伴う埋め立てにより、知多の生業(なりわい)や生活は急激に変化しました。生活の糧であった漁業が成り立たなくなってしまったことから、それら漁労道具などを収集・保存展示したのが「歴史民俗博物館」の始まり。以後、民俗資料として、江戸時代から盛んだった知多木綿産業に関わる生産用具なども収集保管され、リニューアルを繰り返して現在に至ります。

なかでも見どころは、全長15mの打瀬船(うたせぶね)である「藤井丸」。実際に打瀬網漁をしていた船で現存する唯一の藤井丸は、知多市の指定文化財になっています。脈々と受け継がれてきた市内の人々の生業とくらしの様子をわかりやすい展示や映像で紹介しています。知多市を観光する際にはぜひ立ち寄ってみてください。

17.お地蔵さんを撫でる「大草地蔵寺」

大草地蔵寺は正式名称が「摩尼山地蔵寺」、知多四国霊場八十八ヶ所、70番目札所です。知多市大草に位置することから通称「大草の地蔵さん」と呼ばれています。名前の所以は、本堂の裏に鎮座するお地蔵さん。

もともと井戸の中に沈んでいたお地蔵さんが盲目の女性の夢に現れて、「井戸から助け出し、その井戸を改修すれば目が見えるようになる」と告げました。盲目の女性がその通りに実行したところ、たちまち目が治ったという言い伝えがあります。

以来、助け出されたお地蔵さんに水をかぶせ、自分の悪い部分と同じ部位を撫でると治癒する、と伝わり、「延命水掛地蔵」といわれるようになりました。この寺の南西には、先にご紹介した観光スポット「大草城址」もあります。合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか?

18.お花見もスポーツも「旭公園」

知多市南部の観光スポット「旭公園」は、冒険広場やちびっこ広場、運動場、体育館、テニスコート、花木園に小川などが広大な敷地内に配された、市民が集まる総合公園です。一年を通して自然体験やスポーツを楽しめ、人出が絶えることがありません。

旭公園は桜とシャクヤクが有名で、季節ごとに花を愛でる人々でにぎわいを見せます。桜は4月上旬から中旬の頃。約700本もの桜で、園内はピンク色に染まります。グランド周辺には桜のトンネルが出現し、観光客の撮影スポットにもなっています。5月中旬にはシャクヤクが見頃。100mほどに渡る1000本ものシャクヤクの花は目に鮮やかで、赤・白・ピンクの大きな花を咲かせます。旭公園でゆったりとした休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

19.スリル満点「朝倉の梯子獅子」

知多の名物イベントといえば、牟山神社(むさんじんじゃ)で行われる「朝倉の梯子獅子」。このお祭りは牟山神社の神事で、県の無形民俗文化財に指定されています。

牟山神社は1266年創立とされる大変歴史のある神社。創立当時、朝倉の人々を追い込んでいた獅子(イノシシのこと)をはしごで退散させたことから、次の年の豊作祈願と獅子供養のために始まりました。31段の梯子を上った先にある高さ9mの櫓の上で2人1組の獅子が舞い踊り、お囃子に合わせてアクロバティックな技を披露。

下で観ている方は落ちやしないかとハラハラ、ドキドキ!「運勢の舞」「櫓上の舞」「感謝の舞」の3部構成となっています。毎年10月の第1日曜に行われますので、ぜひ日程をチェックして知多の名物観光イベントをお楽しみ下さい。

20.水と暮らしの歴史を知る「水の生活館」

知多市の観光スポット「水の生活感」は、愛知用水をたたえる佐布里池のほとりにあります。昔から「ミズ」に苦労した知多地域の人々の生活や、ミズと人との関わり方、愛知用水の歴史、働き、関わる道具など、あらゆる側面からミズの大切さを伝える資料館となっています。佐布里池ダムカードや、来場者には長良川を源流とする知多市の水道水がもらえます。入場料無料でお土産付き、訪れない手はありませんね!

通常は16時まで、冬期は15時まで開館と、少し見学時間が短いので、早めに行くようにしましょう。

21.梅のメッカ「佐布里緑と花のふれあい公園」

出典: KAMUI (CC BY-SA 3.0)

知多市のシンボル「梅」で有名な佐布里池のほとりに広がる「佐布里緑と花のふれあい公園」。工業用水を供給するための調整池・佐布里池を中心に、豊かな自然や景観を活かしてプレーパークや梅の館・花の館などが点在し、市民の憩いの場となっています。

周辺には25種類、約5100本もある梅の木が植えられており、満開の時期になると周囲が優しいピンク系のパステルカラーに彩られます。春は梅に桜、初夏の藤、秋の紅葉と、四季折々の姿が美しい公園で、訪問した方々の目を楽しませてくれます。冬にはバードウォッチングを楽しむ人も多いんですよ。

毎年2月中旬から3月中旬にかけて、「佐布里池梅まつり」が開催されます。期間中はステージイベントや朝市、飲食屋台に物販店などが並び、美味しいものを食べたり買い物を楽しめます。

22.梅の総合体験施設「梅の館」

先にご紹介した「佐布里緑と花のふれあい公園」の中にある「梅の館」は、レストランや展示ホールを備えた佐布里のウメをテーマにした施設です。

情報展示室では佐布里の歴史・文化・自然に関する情報を学習できますし、梅を使ったお料理教室、園内の草花や木の実を使ったクラフト教室なども行われ、観光客にも人気。ショップコーナーでは47都道府県50種類以上の梅酒をはじめ、梅のお菓子や調味料などが販売されています。レストランでは、うめゴボウやゆかりを混ぜた衣の天ぷら、うめパスタなど、「梅の里」らしい料理で舌鼓を打ち、胃袋でも佐布里の梅を堪能できます。

そぞろ歩きで梅を愛でつつ、知多の観光スポット佐布里池「梅の館」で食事しながらひと休みするのもおすすめです。

23.岡田地区最古の室町建築「慈雲寺」

知多市岡田地区の中心部にある「慈雲寺」は、知多四国八十八ヶ所霊場の72番目札所、臨済宗妙心寺派のお寺です。1350年創建の歴史あるお寺で、江戸時代の観光案内「尾張名所図会」にも掲載された名刹。1655年に大火に遭い、宝物や古文書など寺のほとんどが焼失してしまいましたが、唯一焼け残った観音堂は室町時代の代表的建築物とされ、寺宝として200年前の雨乞い壺が保管されています。

1660年、寺尾土佐守直龍公によって再建されたため、寺紋が寺尾家の家紋「三つ扇」。そして、この観音堂の前には抱き地蔵様があります。地蔵様を抱きかかえながら願掛けをすると、ひとつ願いを叶えてくれるとの言い伝えがあり、観光客がみな抱きかかえるので少し黒ずんでいます。岡田地区の中心部、バス通り添いにありますので、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。

24.霊場開祖が祀られる寺「妙楽寺」

知多市にある「妙楽寺」は、知多四国八十八ヶ所霊場79番札所にある真言宗豊山派のお寺として知られています。後花園天皇の勅願寺として1390年に開設、その後激動の戦乱にてほぼ消失してしまいました。発願者の亮山阿闍梨が境内の開山堂の中に祀られています。13代住職、亮山阿闍梨は16年もの歳月を費やして知多四国八十八ヶ所霊場を開創された方。ご遺品なども今に伝わり、毎年4月に展示公開されています。

境内には、ガン封じの「いぼ地蔵様」がいらっしゃいます。自分の悪いところを石で撫で、良くなったら石を倍にしてお供えするといういわれがあり、お地蔵様の周りには石が積みあがった状態で参拝者も絶えません。交通アクセスが便利な場所にありますので、知多観光の際に立ち寄ってみましょう。

25.天然記念物「稲荷神社のマメナシ」

知多市金沢にある「稲荷神社」には、市の天然記念物に指定されている「豆梨(マメナシ)」の大木があります。稲荷神社そのものは知多市の指定文化財。神社の裏手に進むと、案内看板があります。

豆梨はバラ科の落葉広葉樹で、別名をイヌナシというナシの原種。白い花弁は山桜に似ており、桜より1週間ほど早く開花します。樹の高さは15mにもなり、推定樹齢は150年以上。夏から秋にかけて梨に似た小さな実をつけますが、これだけ大きく育った豆梨は非常に珍しく、系統研究や品種改良の資料として重要視されています。緑豊かな知多の自然に触れ、豆梨からパワーをもらうのもいいですね。

◎まとめ

「自然と歴史を感じる街歩き、知多観光29選」をご紹介し、知多の魅力を余すことなくお伝えしました。知多市は海が近く、新舞子のビーチはたくさんの人でにぎわいますし、緑豊かな土地で市民の憩いの都市公園も多数点在しています。佐布里の梅は全国的に有名で、知多四国八十八ヶ所霊場もありますので、札所巡りの巡礼者もよく見かけます。歴史と自然が共存した素敵な街、知多市。空の玄関口・中部国際空港も近く、名古屋からもドライブ圏内です。見て・体験して・食べて大満足、ぜひそんな知多市へ観光にお出かけ下さいね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

知多でおすすめの記事

知多のアクセスランキング