名称:パフォス
住所:Paphos, Cyprus
地中海に浮かぶ島キプロス。この国は小さいながらも古い歴史を持ち、大自然に恵まれ、さらに3つの世界文化遺産があり世界中から観光客が訪れる国です。トルコの南に位置するキプロスは、地中海を往来する民族や文化の中継地点となっていたので、歴史深い国となりました。伝説が残る都市の古代遺跡群、古いフレスコ画が美しい聖堂や修道院、新石器時代の遺跡など、そんなキプロスの世界遺産をご紹介します。
目次
古代遺跡を見に行こう!キプロスの世界遺産全てご紹介します!
1.パフォス
キプロス南西海岸の都市パフォスは、様々な伝説が残る古代キプロスの都市。そしてパフォスの古代遺跡群は、世界文化遺産に登録されています。ギリシャ神話の中で、海の泡から生まれた美と愛の女神アプロディーテ。アプロディーテはキプロスへ降り立ち、以来キプロスを守護していると言われています。パフォスにはアプロディーテー神殿が建てられ、アプロディーテを信仰する人々の聖地ともなったのです。
2世紀に建てられた巨大な建物テセウスの家。さらにディオニュソスの家や13世紀にフランク人が建設した城砦パフォス城。他にも4世紀に創建された教会アギア・キリアキ・クリソポリティッサ教会など、パフォスはたくさんの古代遺跡が見どころの世界遺産の町です。
2.トロードス地方の壁画聖堂群
トロードス山脈にはギリシャ正教の聖堂や、修道院に残るフレスコ画が美しい壁画聖堂群があります。1985年にトロードス地方の壁画聖堂群として世界遺産に登録されました。キプロスのトロードス地方で、ギリシャ正教の聖堂や修道院が建設されることになったのは11世紀から16世紀です。
5世紀から15世紀の東ローマ帝国で発達した美術体系、ビザンティン様式。主に西洋の壁画などに使用されているそれらのフレスコ画が、どの修道院の聖堂の壁や天井などに描かれています。キプロスの世界遺産トロードス地方の壁画聖堂群で、古代のアートと歴史に触れてみるのも良いですね。
名称:トロードス地方の壁画聖堂群
住所:Troodos, Cyprus
3.ヒロキティア
1998年に世界文化遺産に登録された、キプロスに残る新石器時代の遺跡ヒロキティア。なんと人類が文字を使用する前の先史時代、紀元前7000年から紀元前4000年の遺跡が良好な保存状態で残っているんですよ!
海から約6キロメートルの場所に位置し、マロニ川渓谷の丘にあるヒロキティア。先史時代にヒロキティアの集落で暮らしていた住民たちは、農業や牧畜などで生計を立てていたそうです。この遺跡が発見されたのは、1934年。発見したキプロスの古物課責任者ポルフィリス・ディカイオスは、1934年から1946年にかけて6度もの発掘を行いました。このキプロスの世界遺産ヒロキティアの発見によって、先史時代の人々の暮らしなどについて、多くを知ることができるようになりました。
名称:ヒロキティア
住所:Choirokoitía, Larnaca, Cyprus
公式・関連サイトURL:http://www.mcw.gov.cy/mcw/da/da.nsf/All/4EF92D50616EFE49C225719B00314171?OpenDocument
◎まとめ
キプロスには、ここでしか見れない古代遺跡が多数残っています。さらに世界遺産に登録されている建物や場所は、どれも興味を惹かれるものばかりではないでしょうか?キプロスの世界遺産を見るために、世界中からたくさんの観光客が集まります。古い歴史やアートに触れられる旅は、十分な価値があるでしょう。