名称:大足石刻
住所:406 County Rd, Dazu Qu, Chongqing Shi
起伏の激しい土地が広がる中国の直轄市「重慶」は、中国西南地区最大の商工業都市。中心部に高層ビルが立ち並び、大都会ならではの美しい夜景が楽しめる観光スポットがたくさんあります。一方で、昔ながらの伝統家屋が軒を連ねる下町情緒溢れる街並も残っており、観光客にとって見どころ満載。そんな重慶の魅力をより選ってご紹介します!
目次
重慶のおすすめ観光スポット20選|パンダの里&温泉の都
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1.大足石刻
大足石刻は、649年に切り開かれてから19世紀まで、石刻の数が次々に増やされて、現在は5万体という壮大な数を誇る仏教石窟です。岩の壁面に細かく彫刻された大乗仏教の石仏は、28ヶ所に点在しており、その大部分が宝頂山、北山、南山、石篆山、石門山の5ヶ所に集まっています。
中でも保存状態が最も良いといわれているのが、密教の道場として作られた宝頂山にある石像です。大足地出身の僧侶である趙智鳳によって、73年の歳月をかけて作られました。宝頂山の目玉は、全長31mの釈迦涅槃像で、目の前にそびえ立つ巨大な石刻には圧倒されます。
宝頂山の石刻と並んで有名なのが、北山の石刻です。象に乗った普賢菩薩像や孔雀明王像、数珠手観音(媚態観音)は、芸術性の優れた石刻として高く評価されており、1999年にユネスコ文化遺産に登録されました。ぜひ、この荘厳な石刻群をぜひ間近で体感してくださいね!
2.武隆カルスト
カルスト地形の宝庫といわれる武隆カルストは、長江の支流である烏江の下流に位置し、主に天坑三橋、地縫、芙蓉洞と呼ばれる3つのスポットが観光名所となっています。
武隆カルストには、豊かな原始森林があり、豹、レッサーパンダ、猿、猪などの貴重な野生動物が多く生息している地域で、保護動物を含むおよそ180種の動物が生息しており、2007年には、中国南方カルスト群の一つとして世界自然遺産に登録されました。
羊水峡に横たわる大自然が作り出した大傑作という意味をもつ天坑三橋は、天龍天坑と神鷹天坑の二つの天杭からなっており、山頂から地下280m深くまでくぼんだ壮大な奇観を見ることができるほか、岩山が橋を形成した世界最大規模の三橋の景観には圧倒されます。
地縫は、地下深くまで形成された狭い峡谷で、上層から峡谷の底までの落差は350mもあります。鍾乳石洞窟の芙蓉洞は、アメリカのマンモス・ケープ、フランスのラスコー洞窟と並んで、世界三大洞窟の一つといわれています。また、ここでは5億年前の白雲岩や30種類以上の沈殿物をもつことから、洞窟の科学博物館と呼ばれています。
名称:武隆カルスト
住所:中華人民共和国 重慶市 武隆县
3.人民大礼堂
1954年に北京の天壇をモデルに建築された人民大礼堂は、重慶を代表する建物の1つです。礼堂、南楼、北楼の3つの建物からなり、高さ65mの中央大礼堂は、5階建ての挑楼に囲まれた中欧折衷建築の美しいホールで、大型舞台があります。
大礼堂を挟むようにして、瑠璃瓦の二重屋根が特徴的な南楼と北楼が続きます。また人民大礼堂前には一際目を引く大門があり、さらにその先には緑豊かな芝生が広がる広大な人民広場があり、地元の人たちの憩いの広場となっています。
名称:人民大礼堂
住所:173 Renmin Rd, DaXiGou, Yuzhong Qu, Chongqing Shi
4.重慶三峡博物館
出典: 由Zhangzhugang - 自己的作品,CC BY-SA 4.0,https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=39530931 (CC BY-SA 4.0)
人民大礼堂の向かい側に位置し、広大な敷地をもつ重慶三峡博物館は、中国三峡博物館と重慶市博物館が合併し、2000年にオープンした中国国内最大規模を誇る博物館です。
ガラスドームの外観をもつ特徴的な造りの建物で、外壁の両側には、「パレスチナ人のトーテム白虎」や「三峡の魚」、「パレスチナ人の信仰する魂を迎える木」などのレリーフが施されています。
広大な館内は4つのテーマに分けられています。中でも見どころは、三峡ダム建設プロジェクトにより保護された文化財や建設中に発掘した出土品などの展示です。三峡の歴史や文化、豊かな自然にふれることができます。
また、2001年に発掘された重さ約30トンの石造りの「漢書」も必見!中国古代築造物の「生きた化石」といわれています。重慶三峡博物館は重慶の人気の観光スポットとなっていますので、向かい側の人民大礼堂と合わせて見学をすることをオススメします。
名称:重慶三峡博物館
住所:236 Renmin Rd, DaXiGou, Yuzhong Qu, Chongqing Shi
5.北山公園
北山公園は、大足市街の北部にある地元の人たちの憩いの公園です。公園内には、唐時代の892年から約250年の歳月をかけて刻まれた北山摩崖造像と呼ばれる石刻のほか、「佛湾長廊」と呼ばれる500mも続く長廊には、日月観音、西方極楽世界、水月観音など1万体以上の見事な仏像石刻などがあります。
見どころは、136窟の転輪経蔵窟や245窟の観無量寿佛変相。大足石刻に比べ少し控えめな印象の石刻ですが、繊細で色鮮やかな彩色の石刻は訪れた人たちを魅了します。北山摩崖造像は、観光客で混雑することがないので、ゆっくりと石刻を見ることができる重慶のおすすめ観光スポットです!
名称:北山公園
住所:中華人民共和国 重慶市 永川区 邮政编码: 402160
6.磁器口古鎮
小重慶とよばれる磁器口古鎮は、嘉陵江沿岸の水運の中心地として古くから栄えた港街です。もともとこの辺りは「龍隠鎮」と呼ばれる地域でしたが、明・清時代に磁器の生産が盛んだったことから、磁器口古鎮と呼ばれるようになりました。磁器口古鎮では、石畳が続く昔ながらの通りや伝統家屋が建ち並ぶ下町風情溢れる古い街並を楽しむことができます。磁器口正街と呼ばれるメインストリート沿いには、カフェやレストラン、茶館、お土産ショップなどが立ち並び、観光客で賑わいます。また地元の人たちの生活を垣間見ることができる路地裏散策もおすすめですよ!
磁器口古鎮の高台には、唐代の初めに建てられた「宝輪寺」があります。「龍隠寺」とも呼ばれるこの寺は、後に明の二代皇帝になる建文帝が一時的に隠れていた場所として知られています。ここからは、磁器口古鎮の街並や嘉陵江の入り江が見渡せる絶好のビューポイントになっていますので、ぜひこの景観をお楽しみください。
磁器口古鎮へは、モノレールで行くのがおすすめです!重慶の中心部からは少し外れますが、重慶の人気観光スポットになっていますので、足を運んでみてくださいね!
名称:磁器口古鎮
住所:Chongqing Shi, Shapingba Qu
7.白帝城
白帝城は元々、紫陽城と呼ばれる軍事の要衝で、前漢時代末期に公孫述がここに君臨していました。白帝城は、明良殿、武侯祠、観景亭、望江楼などの建物からなっており、四方を川に囲まれ、水に浮かび上がる白帝城の美しさは、長江三峡風景の1つに称され、世界各国から観光客を集めています。
白帝城内には白帝廟が建てられ、その中には歴代の詩文や石碑彫刻が数多く残されています。中でも見どころは、巧みな技法で作られた「巴蜀銅剣」です。また東西2か所にある碑林には、約70基の石碑があり、東碑林にある「鳳凰碑」と「竹葉碑」が特に有名です。
三国時代、蜀漢の建国者劉備皇帝が夷陵の戦いで呉軍に破れ、逃れたのがここ白帝城でした。劉備は白帝城に永安宮を建造し、隠居しました。白帝廟の門を入ると、「劉備弧託」が再現された、託弧堂や孔明が星を観察したと伝えられる観星亭を見ることができます。重慶へ観光に訪れたら、長江三峡風景とともに悠久の歴史をもつ白帝城をお楽しみください。
名称:白帝城
住所:重慶市奉節県瞿塘峡入口長江北岸
公式・関連サイトURL:https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kankoujouhou_juukei_baidicheng.html
8.鵝嶺公園
鵝嶺公園は高台にある公園で、もともと清代末期の富豪李の別荘があった場所です。当時は「礼園」と呼ばれていましたが、南北に流れる長江と嘉陵江に挟まれた地形がガチョウの首に似ていることから鵝嶺と改名されました。
山頂には展望台を兼ねた両江亭という8階建ての塔が立っており、最上階から長江や重慶市内を一望できる格好のスポットとなっており、ここから眺める夜景は観光客はじめ地元の人からも人気となっています。
公園は入り口に着くと、南大門があります。広大な敷地には彫刻や蓮池、墓碑などがあり、また広島園という広島と文化交流でできた日本式庭園を見ることができます。
かつて抗日戦争時に、蒋介石夫婦が半年ほど住んだといわれる建物「飛閣」があり、その後も鄧小平、劉伯承、賀竜など著名な人物がここを使ったことで知られています。他にも縄橋、虎台、江山展望台、盆栽園などの見どころ満載です。
名称:鵝嶺公園
住所:181 Eling Main St, Yuzhong Qu, Chongqing Shi
9.重慶動物園
重慶市九龍坡区の中心部に重慶動物園はあります。交通の便が良いため、地元の人たちはもちろん、観光客にも大人気のスポットで、週末にもなるとたくさんの家族連れの人たちで賑わいます。
重慶動物園で一番の見どころは、なんといってもジャイアントパンダ。パンダ館では、広い敷地内を自由に動き回るパンダを間近で見ることができます。また、パンダで有名な重慶動物園とあって、パンダグッズがたくさん販売されていますので、重慶観光のお土産にはオススメです。
パンダ以外にも、国家重点保護動物の1つに登録されているレッサーパンダや子どもたちに人気のライオンやホワイトタイガー、ゾウ、キリン、シマウマ、カバ、ラクダ、サイなどの大型動物も見ることができます。
園内は起伏にとんだ緑豊かな場所で、早朝や夕方には、散歩や運動が目的で入園する人もいるほど。園内には、小型遊園地や貸しボートなどもあり、一日中楽しめるスポットです。
名称:重慶動物園
住所: No.25 Xijiao Road, Jiulongpo District, Chongqing
公式・関連サイトURL:http://www.cqzoo.com/cqzoo/index.html
10.歌楽山森林公園
歌楽山森林公園は、抗日戦争中に重慶が暫定首都になった際に有名になった場所で、『赤岩』という小説により、歌楽山は英雄の山と称されるようになりました。歌楽山は、緑豊かな美しい森で、抗日戦争の時期に蒋介石は歌楽山に公邸「林園」を建て、多くの名句詩文を残しました。
美しい山には、「歌楽の妙音」、「雲上の煙雲」、「獅山の岩」などの静かな自然景観が十数箇所あり、雄大な重慶の自然を見ることができる有名な観光スポットとなっています。歌楽山森林公園には、ハイキングコースや観光用のロープウェイがあります。
また、歌楽山はロッククライミングのメッカといわれており、至るところにクライミングスポットが点在しています。他にも空中冒険迷路、森林オフロードゴーカート、オフロードマウンテンバイクなどのレジャーが楽しめるスポットとして人気を集めています。歌楽山森林公園内の展望台からは重慶市内を見渡せ、絶好のビューポイントとなっているので、ぜひ歌楽山森林公園に足を延ばしてみてくださいね!
名称:歌楽山森林公園
住所:Shapingba Qu, Chongqing
11.白公館と渣滓洞
出典: 由W457137120 - 自己的作品,CC BY-SA 4.0,https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=46966928 (CC BY-SA 4.0)
歌楽山の中腹には、1942年にアメリカの援助を受けて国民党が開設した中米特殊技術合作所の跡地があります。特務機関員を訓練する養成機関でしたが、同時に共産党員など国民党に敵対する人物を収容する国民政府の政治犯収容所でした。
中でも白公館と渣滓洞は多くの革命烈士(中国共産党員)がここで犠牲になったことで知られています。1955年に烈士墓園と烈士記念塔が建てられ、また収容所のあった場所は、「歌楽山烈士陵園」として一般公開されています。
本陵園には、強制収容所の遺跡、烈士の組彫刻、烈士の詩文碑林、烈士墓などがあり、本館には当時の遺品や文献が展示されており、拷問の道具や拷問室などを見ることができます。
暗い歴史が刻まれた歌楽山ですが、この山の名前の由来は、夏王朝の創始者大禹が諸侯を集めて歌を歌い音楽を奏でたことからつけられたといわれています。
名称:白公館と渣滓洞
住所:Shapingba Qu, Chongqing
12.重慶羅漢寺
出典: By 广州阿沾 - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=46550114 (CC BY-SA 4.0)
重慶羅漢寺は1064年から1067年にかけて建てられた仏教寺院で、かつては「治平寺」と呼ばれていました。1885年に隆法和尚によって再建され、羅漢堂が建てられました。524体の素朴な阿羅漢の泥彫像が祀られたため、羅漢寺と改名されました。
1983年には漢族地区全国の重要寺院に指定され、重慶を代表する観光スポットとなっています。境内の蔵経楼には、大蔵経、梵字や西蔵語で書かれた経典、古籍文献、書画作品などが残されています。
重慶羅漢寺は、高層ビルが建ち並ぶ街の真ん中に堂々と建てられており、重慶のランドマークとなっている解放碑からも近いので、ぜひ立ち寄ってくださいね。
名称:重慶羅漢寺
住所:7 Luohansi St, JieFangBei ShangQuan, Yuzhong Qu, Chongqing Shi
公式・関連サイトURL:http://www.chongqingtrip.org/attractions/luohan-temple.htm
13.重慶北温泉
重慶は温泉の歴史が古く、「温泉の都」と呼ばれています。中でも北温泉は源泉が10ヶ所もあり、泉質が素晴らしく湯量も豊富で美容に良いといわれています。
紀元423年の南朝時代には、ここに温泉寺が建てられ、明・清代の建物や宋代の摩岩石刻の羅漢像、明代の石碑や磐龍塔など貴重な歴史的文化財が残っています。
1927年には民族資本家の盧作孚によって温水プールやレストランなどのレジャー施設を整備した嘉陵江温泉公園が建設され、のちに重慶北温泉公園と呼ばれるようになりました。
中国では日本とは違い裸で温泉に入る習慣がないので、水着を着用しての入浴になります。重慶北温泉は観光客にも人気のスポットになっていますので、ここで旅の疲れを癒してくださいね。
名称:重慶北温泉
住所:at the foot of Jinyun Mountain, Wentang Gorge, Jialing River, Beibei District, Chongqing City
14.枇杷山公園
出典: By Zhou Guanhuai - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=76124842 (CC BY-SA 4.0)
枇杷山公園は、重慶市のほほ中央に位置する高台にあり、もともと「王園」と呼ばれる国民党四川省政府主席王陵基の私邸でした。びわの木がたくさん植えられていたことからこの名前が付けられたといわれ、1955年に一般公開されました。また、邸宅は現在重慶自然博物館となっています。
枇杷山公園の紅星亭と呼ばれる展望台からは、重慶の街並や長江と嘉陵江の合流点、朝天門などが一望できる人気の観光スポットになっています。特に夜景の名所として人気が高く、多くの観光客が訪れます。重慶へ観光の際には、ぜひここからの素敵な夜景を堪能してくださいね。
名称:枇杷山公園
住所:Zhongshan 2nd Rd,Yuzhong, Chongqing
15.桂園
出典: 由Junyi Lou - 自己的作品,CC BY-SA 4.0,https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=69906208 (CC BY-SA 4.0)
もともと国民党代表団の団長張治中の公館だった桂園は、1945年に戦後の国共合作を協議した「重慶交渉」の際に、毛沢東が滞在した場所です。また、園内にある2株のモクセイの樹木が名前の由来だといわれています。
700㎡の敷地に、レンガと木で造られた主楼があり、1階のホールは、毛沢東と周恩来をはじめとする国民党と「双十協定」が締結された場所です。またすぐ隣には、毛沢東と周恩来が各国の重要友好人物を招宴していた部屋があり、2階には毛沢東と周恩来のそれぞれの執務の部屋を見ることができます。
1977年に桂園は一般解放され、現在は重慶交渉期間中の写真や新聞などの展示を見ることができる革命記念館になっています。また、桂園は観光客で混み合うことがないので、ゆっくりと見て歩ける穴場の観光スポットですよ!
名称:桂園
住所:中国重慶渝中区中山四路65号
16.重慶サファリパーク
重慶サファリパークは、野生動物を保護することを目的とした中国最大級の動物園です。国内外から集まった珍しい動物を見ることができます。
ゴールデンタイガーやマルタタイガー、ホワイトタイガー、白サイ、キリン、シロクマ、オウム、オニオオハシ、フラミンゴ、パンダ、カモシカ、サイチョウなど目白押しです!
ドライブエリアや歩行エリアなどがあり、動物たちを間近で見て楽しめます。重慶サファリパークでは貴重な動物が見れるとあって、観光客にも人気のスポットとなっています。
名称:重慶サファリパーク
住所:Chongqing, Yongchuan, 205 Provincial Rd, 双竹镇
17.朝天門
出典: 由Limingqimonkey - 自己的作品,CC BY-SA 3.0,https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=21383720 (CC BY-SA 3.0)
重慶市街の東端にある朝天門広場は、かつて地方官史が皇帝の勅命を発した場所だったことに由来し名付けられました。重慶港にある朝天門埠頭は、古くから長江の水運の要衝で、北を流れる嘉陵江と東を流れている長江が合流する場所で、三峡クルーズの出発地点にもなっています。
重慶には美しい夜景を見ることができる有名なスポットがいくつもありますが、ここもその1つで、対岸の美しい夜景を見ることができるスポットとして人気があり、夜になると川沿いにはたくさんの人たちが集まります。
名称:朝天門
住所:重慶市 渝中区
公式・関連サイトURL:https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/chaotianmen.html
18.湖広会館
長江のほとりにある湖広会館は、中国に現存する最も大きな会館建築群です。清代に建てられた湖広会館は、禹王(治水神)を祀った禹王宮と広東公所、斉安公所の3つからなっており、改築や拡張を重ねて現在の建物に至ります。
重慶湖広会館は、明・清時代に重慶へ移り住んできた人々の商業を支えてきた場所で、その様子を描いた絵画や文化遺産が多く展示されています。重慶に観光の際には、ぜひこの優美な建物を見学してみてくださいね。
名称:湖広会館
住所:Changjiang Binjiang Rd,Yuzhong,Chongqing
公式・関連サイトURL:https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/huguanghuiguan.html
19.重慶解放碑
超高層ビルと商店街がひしめき合う重慶に古くからある繁華街に、重慶解放碑と呼ばれる時計台があります。もともとは1941年に国民政府によって抗戦兵士の士気を高めるために建てられた石碑で、1946年には抗日戦争の勝利を記念して「抗戦勝利記念碑」として改めて建てられました。
その後1950年に重慶が人民解放軍によって解放されたことを記念して、現在の重慶解放碑となっています。今では重慶のランドマークの1つで、観光名所になっており、この一帯は歩行者天国になっており、周囲にはオフィスビルはもちろん、高級ホテルやブランド店、大型デパート、レストラン、映画館などが立ち並び、いつもたくさんの人で賑わっています。
名称:重慶解放碑
住所:177 Minzu Rd, JieFangBei ShangQuan, Yuzhong Qu, Chongqing Shi
公式・関連サイトURL:https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/jiefangbei.html
20.三峡クルーズ
重慶観光といえば、「三峡クルーズ」が名物です。三峡とは、雄大な長江三峡のことで、長江にある3つの峡谷「瞿塘峡」、「巫峡」、「西陵峡」からなっています。この3つのエリアは、長江の中でも最も美しい景観といわれている場所で、古来より人々を魅了してきた三峡の人気は今もなお健在で、世界的に有名な景勝地となっています。
観光客向けの豪華遊覧船が重慶から定期的に運航しており、長江流域に点在する観光名所と迫力満点の景観が楽しめます。運航区間や日数は運航会社によって変わりますので、事前にチェックが必要です。悠久の歴史に思いを馳せながら、優雅に船の旅を楽しんでみるのもいいですよ!
名称:三峡クルーズ
公式・関連サイトURL:https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/sanxiayou.html
◎重慶の観光スポットまとめ
重慶は、雄大な自然と近代都市、そして伝統家屋が残る昔ながらの街並が入り交じる魅力ある街です。ひしめき合う高層ビルの間に寺院があったり、中心部の真ん中に大きな動物園があったりと、訪れるものを驚かせ魅了します。
重慶は比較的治安の良い街で、世界中から毎年多くの観光客が重慶を訪れます。観光スポットへのアクセスもよく、見どころがたくさんあるので街歩きが思う存分楽しめるのが魅力。長江のダイナミックな景観を楽しみたいのなら、豪華遊覧船で行く素敵な旅をおすすめします。