歴史と現代がミックスする寧波で長江デルタの発展を堪能しよう!

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歴史と現代がミックスする寧波で長江デルタの発展を堪能しよう!

上海浦東空港から車で3時間ほどの所にある港湾都市、寧波市(ねいはし)。杭州湾を貫く高速道路が完成したおかげで、アクセスがしやすくなりました。

上海市と江蘇省南部・浙江省北部を含む、長江河口の三角洲を中心とした地域、長江デルタを形成する寧波は、「三江口」と呼ばれる三つの川の合流地点があり、寧波のシンボルであると同時に観光スポットにもなっています。周囲は音楽噴水や公園が整備され、観光客だけでなく市民も散歩やデートを楽しんでいますよ。

また天一広場もでき、週末にはイベントも開催されるようになり、より魅力的な街となっています。それでは、寧波のおすすめ観光スポットを10箇所、紹介します。

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歴史と現代がミックスする寧波で長江デルタの発展を堪能しよう!

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1.天一閣

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「天一閣」は浙江省寧波にある、現存する中国最古の民間蔵書楼。アジアで最古の図書館でもあり、寧波でも有数の観光名所です。天一閣の面積は2.6万平方メートルで、明の時代に兵部を引退した「範欽」によって建設されました。1982年、国務院の全国重点文物保護に指定され、30万巻の古書が保管されています。特に珍しい8万巻には、明の地方誌や科挙の名簿などがありますよ。

天一閣は、観光地でもあるため事業展開が早く、前後して中国地方誌の「珍蔵館」や「銀台第官宅博物館」、「麻将起源地陳列館」などが増設されました。書閣は木造の二層構造で屋根は8.5メートルの高さがあります。一階は広く、前後に廊下があり、二階はひとつづきの部屋が一つです。

また、蔵書楼の前には天一池があり、風情があります。池は防火水槽としての役目も果たし、万一の時でも安心。寧波・天一閣の建築様式は、後の世代の蔵書楼・建築にも影響を与えています。歴史に興味のある方に特におすすめの観光スポットです。

2.天一広場

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「天一広場」の開発は寧波市委員会と市政府の決定により開始され、新しい世紀の重要な事業の一つでした。計画は、中国でも一流の観光やビジネス、レストランやショッピングが一体となった大型商業広場で、寧波の見どころとも言えるようなもの。

広場は、現代的なデザインで、中央には3.6ヘクタールの緑地広場があり、南北に水が流れています。建物には、ガラス張りの部分おり、優雅な雰囲気。また、ビジネスと文化をテーマに、野外ステージも設置されました。定期的にイベントを開催しており、観光客も楽しめますよ。

店舗面積も広く、駐車スペースもあるので、お子様連れでも安心。ゆっくりと観光してみてくださいね。

3.寧波博物館

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寧波博物館はトウ州区首南中路にある観光スポット。外観は城壁のような石でできたもので、クラシックながらもモダンな印象の建物。設計には創造をテーマに、寧波の地域色に合った伝統的な造りです。

館内には歴史や芸術をメインに展示してあり、地域の特色も盛り込んでいます。3階建ての建物には、各階ごとにテーマが分かれ、時代ごとに歴史がわかるよう人形やジオラマを展示。また日本との関係も深く、貿易港としての歴史的な繋がりも詳しく展示されています。

ぜひ寧波の歴史やアートに触れながら、観光してみてはいかがでしょうか。

4.天童寺

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天童寺は、晋の時代に建てられた1700年以上の歴史をもつ観光スポット。 西暦300年頃、僧の意興が現在の寧波にある南山の東谷を訪れ、景色が気に入ったため、ここで修行しました。言い伝えでは、東谷付近には人もいないのに、ある一人の童子が毎日、薪と水を運んでくれたそうです。

寺が完成すると、意興大師に「私は太白金星です。大師様が修行をするので、玉帝が心を動かされ、童子に化け、お守りするように命じました。大願が成就したので、これでお別れです。」と言いました。それからというもの童子の姿は見えず、山号を太白、寺の名を天童としました。
唐の時代になると、宗弼禅師が757年に寺を太白峰の下へと移しました。童子伝説のある珍しい観光スポットなので、お寺に関心のある方におすすめです。

5.寧波鳳凰山海港遊園地

寧波の市街地から東に約30km行ったところにある、寧波鳳凰山海港遊園地。寧波・北崙区の行政の中心地から近く、広大な面積を誇ります。世界最新設計をモットーに、アメリカの設計会社が設計を担当。世界広場、魔法村、鳳凰城、探検旅行の4つのテーマがあり、観光客はスリルと興奮が味わえますよ。

園内には約23ものアトラクションがあり、スリルのあるジェットコースターはもちろん、旋回気球やバイキングのようなお子様向けのアトラクションもあるので、ご家族で楽しめる観光スポット。イタリアやスイス、アメリカ、ドイツなどでも人気のアトラクションがあるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

6.南塘老街

寧波古城南門外にある観光地「南塘老街」。商業貿易の中心だった南門三市が集まっており、寧波の八大歴史街区の一つで、市の保護区にも指定されています。

街は南北に造られ、祖関山路を境に南と北に分断。街区には300mに渡り、伝統家屋が保存され、保護家屋や施設が全部で7つあります。また保護区には、祠や学校などもあり、涌水橋や永善亭、関聖殿が有名。さらに北側の街は伝統家屋や商業、観光に適したエリアで、南側の街は都市リゾートをテーマにゆったりとした時間が流れています。

2012年1月に南塘老街は、100周年記念を迎え、新たに生まれ変わりました。歴史ある寧波の街並みを観光してみてはいかがでしょうか。

7.寧波動物園

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浙江省でも規模の大きな動物園として知られている、寧波動物園。1984年にオープンし、園内には猛獣区や小動物区、サル館、海の動物区などの16種類の展示があります。

また園内は、反時計周りで周遊でき、東北虎やライオン、揚子ワニやタンチョウヅルなど希少な動物が約130種類、1,000頭ほどいます。さらに、中国の保護動物が14種99頭、その他の国の希少動物が8種18頭います。動物園の建設当初、最高の年間観光客数は約78万人で、1989年の10月1日(中国の祝日)には28,000人が訪れ、寧波動物園の一日の観光客数のベストを記録しました。中国の人気の動物園で楽しんでみてくださいね。

8.寧波諾丁漢大学

寧波諾丁漢大学は、中国教育部の批准を得た中国と外国の合同大学。イギリスのノッティンガム大学と浙江省の万里学院の協力で実現しました。大学は、イギリスの前ノッティンガム大学長で中国科学院院士の楊福家教授が校長に就任し、陸明彦教授が執行校長になっています。

イギリスのノッティンガム大学は、グローバルランキングの100位に入る世界でも一流の大学。寧波諾丁漢大学は、イギリス本校の学科を学べることが特徴で、中国の経済発展のために創設されました。一流の学位課程を設置し、イギリス本校と同じ評価システムを採用。さらに授業はすべて英語で行われ、卒業するとイギリス本校の学位を取得することができます。中国とイギリスは大学創設というハード面でも協力していることが実感できる観光スポットです。

9.保国寺

寧波の中心部から15kmほどの所にある、保国寺。後漢の世祖の時代から始まり、当時は霊山寺と呼んでいました。唐の会昌五年に一度、壊されましたが、広明元年(880年)に再建されました。その時から保国寺の名になり、現在に至ります。

保国寺は宗教上の寺という他に、建築工芸という側面でも評価されています。境内の大雄宝殿は、長江以南では最も古いもの。保存状態の良い木造建築の一つで、他にも天王殿や唐代経鐘、観音殿などがあります。

またお寺の周囲には、広大な自然林が広がり、1961年に全国重点文物保護に指定されました。寧波の市内観光に疲れたら、保国寺で一息入れてみてはいかがでしょうか。

10.阿育王寺

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山の麓にある自然が溢れた、阿育王寺。晋の太康三年(西暦282年)に建てられ、1700年以上の歴史があります。東南の仏国と称され、禅宗のお寺として知られ、中国で唯一、インドの阿育王の名を冠したお寺です。

境内には、釈迦牟尼などの珍しい舎利や精巧な造りの舎利宝塔があり必見。また1984年に全国漢族地区仏教重点寺院に指定され、重要な観光スポットです。さらに2006年の5月には、晋の時代の遺跡として全国重点文物保護にも指定されているので、建築工芸の良さをじっくり見られますよ。

◎まとめ

アジア最古の図書館、天一閣や、現代的な天一広場など見どころの多い寧波。市の中心を川が流れ、三江口と呼ばれる川の合流地点は、寧波の代名詞となっています。長江デルタの一部である寧波は、上海から杭州湾を縦断する道路橋が造られ、陸路でもスムーズ。橋は27kmと長く、まるで海の上を渡っているかのような広大さです。

歴史的建築物が多いだけでなく、保存状態が良いのも寧波の特徴。また、世界を代表する一流ホテルも市内にあるので、寧波の観光を優雅に楽しんでくださいね。

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