名称:Great Pyramid of Giza
住所:Al Haram, Nazlet El-Semman, Al Haram, Giza Governorate, エジプト
古代、ナイル川流域に古代文明が栄えた国として有名なエジプト。遥か古代の建造物が現在にも多くその姿を残しており、エジプトという国そのものが古代の文明を現代に語り継いでいます。ピラミッド群やスフィンクスはあまりにも有名で、教科書にも記述があるほど。そうした史跡を一目見て歴史のロマンに触れようと、エジプトには観光客が訪れてやみません。
今回は、エジプトを観光するならここ!というおすすめの観光スポットを厳選して12個、紹介します!
目次
エジプトを満喫するおすすめ観光スポット12選|古代文明の語り部
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1.ギザのピラミッド
ギザのピラミッド群は、エジプト国内で最も有名な観光スポットと言っても過言ではないでしょう。3つの大きなピラミッドとスフィンクス、その周辺に小さなピラミッドがいくつも並んでいるさまは圧巻というよりありません。中でもクフ王のピラミッドは高さ138.8mを誇り、ギザのピラミッドの中で最大の大きさです。
エジプト文明を象徴するこのピラミッド群は世界遺産にも登録されており、世界中、多くの人の知るところとなっていますが、この巨大な建造物をどう作ったのかなど、あらゆる謎が未解明のまま残されています。
ピラミッドの内部を観光することもできますが、1日あたりの受け入れ人数が制限されているため、ピラミッド内部を観光したければ朝のうちに現地に着き、チケットを押さえるようにしておきたいところ。夕刻には音と光のショーも開催。こちらも見物です。
2.王家の谷
ルクソールのナイル川西岸にある小高い山が、王家の谷と呼ばれるエリアです。王家の谷には新王国時代の王たちが眠っており、現在までに24の王墓を含め、合計64もの墓が発見されています。現在も発掘が進められており、観光客に混ざり発掘作業を進める人達の姿を見ることができます。
古代から繰り返されてきた盗掘のために、荒らされていない墓はほとんどないような状態でしたが、1922年には有名なツタンカーメン王の墓がほとんど完全な状態で発掘され、多くの副葬品がミイラとともに見つかりました。
現在、王家の谷のうち、一般に公開されているのはその一部ですが、古代エジプトの人々が残した壁画やヒエログリフなどを間近で見ることができます。長い時を経てなお美しい壁画には感嘆を禁じえないでしょう。
名称:Valley of the Kings
住所: Qesm Al Wahat Al Khargah, New Valley Governorate, エジプト
3.ルクソール神殿
古代エジプトの時代から、ルクソール周辺には神殿などが数多く作られていました。もともとルクソール神殿はカルナック神殿の副殿として建てられたもので、両者はおよそ3km離れたところにあります。
エジプトのルクソール神殿を訪れる観光客をまず出迎えるのが第一塔門前に雄雄しく立つオベリスクです。本来左右1対のオベリスクがありましたが、2本のうち1本はフランスに寄贈され、現在はパリのコンコルド広場に立っています。
神殿内には至るところに緻密な壁画が残されており、当時の加工技術の繊細さを見て取ることができます。神殿後方はローマ時代に改築、軍の要塞として使用されていた経緯もあって、フレスコ画が描かれているなど、周辺とは違った様子を呈しています。
夜になると神殿はライトアップされます。暗闇の中、ぼうっと照らされて浮かび上がる大列柱廊は何とも神秘的。可能なら、昼と夜に2度訪れない観光スポットです。
名称:Luxor Temple
住所: Luxor, Luxor Governorate, Egypt
4.アブシンベル大神殿
アブシンベル大神殿は一枚岩を切り出して作られた世界最大の岩窟神殿で、エジプト南部に位置します。神殿は岩を削りだして作られたとは思えないほど巨大で、正面から見た高さはおよそ33m、4体ならんだラムセス2世の像も高さ20mに及びます。またダム湖にも近いため、湖とラムセス2世の像を同時に臨む絶景も。
アブシンベル大神殿は春分の日と秋分の日(現在は移設にともなってその翌日)にだけ入口から神殿最奥に向かってまっすぐに太陽光が射し込み、並んだ神像を順に照らし出すという非常に精密な設計がなされている神殿。年に2回だけの奇跡を一目見ようと観光客が詰めかけます。
また、夜になると毎日音と光によるショーが開催されており、こちらも一見の価値があります。アブシンベル大神殿へはエジプト国内から就航しているアブシンベル空港行きの飛行機に乗り、空港からの無料送迎バスを利用すればおよそ10分で行くことができます。
名称:Abu Simbel
住所:Abu Simbel Temples, Aswan Governorate, エジプト
5.フィラエ神殿
アスワンハイダムの建設に伴って水没から免れるため、ナイル川に浮かぶ島に移設されたのが、かの有名な女神イシスを祀ったフィラエ神殿です。移設先の島の形そのものを元の島と同じにしてしまうほどの大事業の末に移設されたこの神殿は、イシスが息子ホルスを産んだとされる、神話の上でも重要な場所だといわれます。エジプトの地がローマ帝国の支配下に置かれてなお、最後までエジプトの信仰を守り続けた場所でもあります。
最大の見所はやはりイシス神殿ですが、この神殿は東ローマ帝国の支配下でキリスト信仰のための教会として再利用されていたため、随所に十字架をはじめとする教会としての痕跡を見て取ることができます。神殿本殿は非常に保存状態がよいため、見事なレリーフを堪能することができますよ。
ナイル川に浮かぶフィラエ神殿へは、船で向かうことになります。最寄の船着場からボートで10分。苦手な方は、酔い止めの薬をお忘れなく。
名称:Philae temple
住所:Aswan, Aswan Governorate, Egypt
6.カイロ・タワー
エジプト・ナイル川の中洲、ゲジーラ島にすらりと立つカイロ・タワー。高さ187mの展望台からカイロ市内を一望することができます。付近の観光スポットを見つけるのもよし、遠くの景色を楽しむもよし。砂埃の舞いやすいカイロの町ですが、風が強く砂埃が吹き飛ばされるような日には遠くギザのピラミッドを見ることができるのだそう。
タワーは枝で編んだかごをモチーフにしており、非常にデザイン性の高い外観をしています。日中に見る姿も美しいですが、夜になるとタワーがライトアップされ、一層幻想的な雰囲気を漂わせます。タワーの営業時間は夜の12時までなので、カイロの夜景を楽しめる貴重な観光スポットとしても人気です。
なお、タワーの展望台にはレストランも。カイロの街並みを楽しみながら、エジプトの美味しい料理に舌鼓を打つのも一興ですね。タワー展望台に上るには75ポンドの入場料が必要です。
名称:Cairo Tower
住所:Cairo, Egypt
公式・関連サイトURL:https://www.sis.gov.eg/Story/168340/Cairo-Tower?lang=en-us
7.エジプト考古学博物館
古代エジプト文明の膨大な出土品は、そのどれもが世界的に見ても非常に高い価値をもっているものばかりです。そんな貴重な出土品の数々を展示しているのが、首都カイロにあるエジプト考古学博物館です。有名なツタンカーメン王の黄金のマスクや、ラムセス2世のミイラなど、のべ20万点とも言われる収蔵品の数々を見ることができます。膨大な数の展示品があるため、観光に訪れるなら時間をたっぷり確保して行きたい場所ですね。
ただし、博物館建屋の老朽化にともなって、現在は新しい博物館を建設し、収蔵品の一部をエジプト考古学博物館から引き継ぐ計画が進行中。新しい博物館はギザの3大ピラミッドの近くに建設中で、大エジプト博物館という名前になる予定です。
入館料は75ポンド。なお、館内での写真撮影には別途50ポンド、ミイラ室への入場にも別途100ポンド(2016年3月時点)が必要です。
名称:Egyptian Museum
住所:Midan al-Tahrir, Downtown Cairo
公式・関連サイトURL:https://egyptianmuseumcairo.eg/
8.ハン・ハリーリ・バザール
中世イスラムの雰囲気を色濃く残すのが、カイロにあるハン・ハリーリ・バザール。歴史を感じさせる街並みと雑多に陳列された商品たちの組み合わせは、否が応でも中世にタイムスリップしたかのような錯覚を引き起こします。エジプトでも最大級の規模を誇るハン・ハリーリ・バザールでは現在でも多くの店が軒を連ねており、お土産を選ぶのにももってこいのスポットで、世界中から観光客が詰めかけます。また、雑貨屋だけでなく、食料品店や飲食店も並んでいるため、現地の人々も多く行き交っています。
ハン・ハリーリ・バザールの特徴は、飲食店を除いて価格の表示がないところ。一切の値段は交渉によって決まるため、値切り交渉をして上手な買い物をするという楽しみ方もできますね。観光客相手には当然値段をふっかけてきますから、どんな物でも交渉の余地があります。
名称:Khan El Khalili
住所:Khan el-Khalili, El-Gamaleya, Qism El-Gamaleya, Cairo Governorate, エジプト
9.ガーマ・ムハンマド・アリ
カイロの南東、シタデル地域の小高い丘にそびえるモスクがガーマ・ムハンマド・アリです。1857年に建設されたこのモスクはイスタンブールのモスクの影響を色濃く残しており、エジプトにある一般的なモスクとは少々違ったつくりが特徴です。鉛筆型のシャープなミナレットは平地から見上げてもひときわ目を引くため、カイロを訪れた多くの観光客が、ここガーマ・ムハンマド・アリにも立ち寄ります。
外観の美しさもさることながら、モスクの内部も洗練された美しさが見るものをひきつけます。シャンデリアと無数のランプのまたたきには、宇宙を想起させるような神秘的な美しさがあり必見です。
シタデル地域はもともと城塞として機能した地域で、モスクのほかにも軍事博物館などがあり、観光にはうってつけ。シタデルに入るには60ポンドの入場料を払うことになります。
名称:Mosque of Muhammad Ali
住所:Mosque of Muhammad Ali, Al Abageyah, Qism El-Khalifa, Cairo Governorate, エジプト
10.白砂漠
エジプトの中部に位置するファラフラ・オアシス。この周辺の土地はかつて海の底で、土地が隆起してできた陸地なのだそう。そのため、ファラフラ周辺にはエジプトと言われてすぐにイメージするような黄金色の砂漠ではなく、白い砂が積もった白砂漠が広がっています。
この土地が海底にあったころにできた石灰岩は地表に出た後、風にさらされて少しずつ侵食され、独特の奇妙な岩石群となりました。見方によってはキノコや植物のようにも見える白い石灰岩が並ぶ景色は、どこか別の惑星のような雰囲気すら漂わせています。
また、白砂漠の近くには黒い砂が地表を覆うように散らばった黒砂漠とよばれるエリアも。ここはかつて海底火山であり、その名残が黒い砂なのだそう。
周辺のオアシスからは白砂漠と黒砂漠を観光できるキャンプツアーも出発しています。
名称:white desert
住所:Farafra, Egypt New Valley
11.ティラン島
ティラン島は紅海に浮かぶ島で、本来はサウジアラビア領なのですが、エジプトに貸与されているという、少々複雑な来歴があります。ティラン島には住民はおらず、海軍が駐留するのみですが、周辺の海域は世界でも有数のダイビングスポットとして知られています。水質が良く非常に澄んだ海で、サンゴ礁が見物。その他にもウミガメやイルカなどが生息しているというわけなので、多くのダイバーが心奪われてしまうのもうなづけます。
ティラン島でダイビングを楽しむには、エジプト屈指のリゾート地であるシャルム・エル・シェイクの町からダイビングツアーに申し込むことになります。シャルム・エル・シェイクの観光とセットで、ティラン島周辺でのダイビングを楽しんでみるのはいかがでしょうか。
名称:Tiran Island
住所:Tiran Island
12.カルナック神殿
エジプト国内最大級の神殿とされているのがカルナック神殿です。有名なルクソール神殿は、このカルナック神殿の付属神殿であり、かつて2つの神殿は無数のスフィンクスが立ち並ぶスフィンクス参道で結ばれていました。その一部は現存しており見ることができますよ。
カルナック神殿の最大の見所は何といっても大列柱室です。23mもの巨大な柱が130本、整然と立ち並ぶさまはまさに圧巻。天井はすでに崩れてしまってないはずなのに、日中でも柱の影で薄暗い、不思議な場所です。
神殿内のスカラベの像はフォーチュンスポットとしても有名で、周りを3周すると願いが叶うというジンクスが。旅のついでに、エジプトの神々に願を掛けてみるのもいいかもしれません。
また、夜になると神殿はライトアップされ、音と光のショーが催行されます。浮かび上がるように光に照らされる神殿は神秘的で、多くの観光客がこのショーを見に訪れます。
名称:Karnak temple
住所:Karnak, El-Karnak, Luxor, Luxor Governorate, エジプト
◎エジプトの観光スポットまとめ
古代エジプト文明探訪はもちろんエジプトを観光する上では外せない、非常に大きな魅力です。しかし、エジプトにはそれ以外にも、砂漠の国ならではの絶景や、紅海の美しさなど、ピラミッドや歴史ある神殿にも負けない観光スポットがあります。あなたも、エジプトの魅力を感じてみませんか。