世界屈指の磁器の街リモージュのおすすめ観光スポット10選!

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世界屈指の磁器の街リモージュのおすすめ観光スポット10選!

フランス中部に位置するリモージュは世界的に「磁器の街」として名高く、毎年、観光で多くの人々が訪れます。リモージュはリムーザン地方の中心都市で、印象派の画家ピエール・オーギュスト・ルノワールの誕生の地としても有名です。かつてルノワールもリモージュ磁器の絵付職人として、見習いをしたことがあるのです。またリモージュは古くから交通の要所として栄え、ガリア・ローマ時代には古代都市が築かれました。さらに三大聖地の一つであるスペインのサンティアゴへ向かう巡礼路(サンティアゴ・デ・コンポステラ)だったため、多くの巡礼者がこの地に立ち寄ったのです。今回は、そんな古い歴史をもつ工芸の街リモージュの観光スポットをより選ってご紹介したいと思います!ぜひ、磁器の街リモージュを観光する際のご参考にしてください。

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世界屈指の磁器の街リモージュのおすすめ観光スポット10選!

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1.リモージュ市庁舎

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リモージュ市庁舎は1882年に完成した建物です。ファサード正面の時計の下にはリモージュの市章があり、ガリアの使徒サン・マーシャルの胸像が施された装飾は壮麗です。

磁器で有名なリモージュとあって、市庁舎前にある噴水の水盤にはリモージュ焼の磁器が贅沢に使われています。観光でリモージュを訪れた際には、ぜひこの美しい噴水をご覧になってください。

なお、リモージュ・ベネディクタン駅と市庁舎の中間あたりに観光案内所があるので、そちらで街の地図を手に入れて観光をスタートするといいでしょう。

2.サン・テティエンヌ大聖堂

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シテ地区にある荘厳な佇まいのサン・テティエンヌ大聖堂は13世紀から19世紀にかけて、それまであったロマネスク様式の聖堂を取り壊して、ゴシック様式の建物に改築されました。

サン・テティエンヌ大聖堂の見どころは、リムーザン地方独特の造りである四角形と八角形が組み合わさった4層からなる鐘塔です。北の入り口にある扉には、聖ヨハネのポルタイユと呼ばれる美しい彫刻が施されています。殿堂内には、イタリア・ルネサンス時代のキリストのスクリーンや15世紀から16世紀に作られた美しいステンドグラスがあり、一見の価値がありますよ。

サン・テティエンヌ大聖堂は1862年に歴史的建造物に指定され、リモージュで人気の観光名所となっています。

3.サン・テティエンヌ橋

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サン・テティエンヌ橋はヴィエンヌ川にかかる13世紀に造られた橋。サン・テティエンヌ大聖堂の東側にあり、8つのアーチが美しく有名です。リモージュはキリスト教の世界三大聖地の一つであるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステラへ向かう巡礼路だったため、多くの巡礼者たちがこの橋を渡って行きました。

夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出してくれますよ。長い歴史の中で多くの巡礼者が渡っていったというサン・テティエンヌ橋。その雰囲気のある佇まいは必見です。

4.リモージュ市立博物館

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リモージュ市立博物館はサン・テティエンヌ大聖堂に隣接する博物館で、もともとは司教の邸宅だった建物です。12世紀から20世紀までの素晴らしい七宝焼コレクションを所蔵しており、有線七宝や彫金七宝などの展示を観光ことができます。

また、リモージュ市立博物館でのもうひとつの見どころが、リモージュ出身で印象派の巨匠ピエール・オーギュスト・ルノワールの作品です。ルノワールによって寄贈された5作品が展示されていますのでお見逃しなく!素晴らし庭園の中にあるので、博物館観光の後は庭園をゆっくり散策するのもおすすめです。

5.アドリアン・デュブーシュ国立磁器博物館

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アドリアン・デュブーシュ国立磁器博物館は、もともと1845年にオート・ヴィエンヌ県立美術館として建てられました。1896年に新築工事が始まり、4年の歳月をかけて現在の建物となっています。花崗岩とレンガを組み合わせたアール・デコ様式の美しい外観をもつ博物館で、歴史的建造物に登録されています。

当時館長であったアドリアン・デュブーシュは、美術愛好家でコレクターだったアルベール・ジャックマールのコレクションを買い取り、県立美術館にすべて寄贈しました。この功績により彼の名を冠し、県立美術館はアドリアン・デュブーシュ国立磁器博物館と改名されました。

館内は、美しい天井のモザイクやマルセル・ドゥロンによるリモージュ市の紋章が入ったステンドグラスで装飾されています。所蔵は何と約11000点!広々とした開放的な空間の中に、リモージュをはじめ、ヌヴェール、ルーアン、セーブルなどフランスを代表する約4000点もの陶磁器のコレクションが展示されています。リモージュへ観光では外せない観光スポットのひとつです。

6.リモージュ・ベネディクタン駅

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1856年、リモージュに初めての駅舎が建てられました。リモージュに鉄道が開通したときに造られました。

現在の駅舎は1920年代にリモージュ出身のフランシス・シゴーによって建てられたも。一際目をひく美しいアール・デコ様式のステンドグラスは、ガラス職人であり画家でもあったフランシス・チゴの作です。高さ60mの鐘楼には時計台があり、市内のどこからでも見ることができ、リモージュのランドマークとなっていますよ。

駅の前には広場があり、その先には美しい噴水のあるシャン・ド・ジュイエ公園を見ることができます。地元の人たちの憩いの場所となっており、ここから噴水を挟んで眺めるリモージュ・ベネディクタン駅は必見です。リモージュに観光で訪れたら、この公園からリモージュ・ベネディクタン駅を眺めてみてくださいね。

7.サン・マルシアル修道院跡

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かつてリモージュのシャトー地区には、リムーザン地方で大きな勢力を誇っていたサン・マルシアル修道院がありました。12世紀には、トゥールのサン・マルタン聖堂やトゥールーズのサン・セルナン聖堂と並び称されるようになり、「サン・マルシアルの第二聖書」や「リモージュ典礼書」などの装飾写本の傑作が残されています。

サン・マルシアル修道院は巡礼者の休息場としても使われていましたが、フランス革命により建物のほとんどが取り壊されてしまいました。レピュブリック広場の地下には、唯一修道院の地下祭室だけが今でも残っています。ここには、4世紀の鉛棺やメロヴィング期から中世時代の石棺が保管されており、夏季のみ見学が可能です。ご興味のある方は、この時期に合わせて観光をしてくださいね。

8.ベルナルド

リモージュに磁器工場をもつ、陶磁器メーカーのベルナルド。リモージュ最大の規模を誇る窯として世界中に多くのファンを有しています。ベルナルドの磁器は、各国の王室・皇室をはじめ、一流ホテルや星付きレストランなどで愛用されており、高い評価を受けています。

アドリアン・デュブーシュ国立磁器博物館の近くにある工房では、アトリエ見学ができます。予約が必要ですので、事前にチェックしておきましょう。また併設のブティックでは、工場直営ショップとあって、手頃な価格でリモージュ焼きを購入することもできます。

9.ロワイヤル・リモージュ

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1797年創業のロワイヤル・リモージュは、リモージュで最古の陶磁器ブランドです。事前の予約が必要ですが、アトリエの見学ができます。材料の説明や型の取り方など、丁寧に説明をしてくれますよ。

アトリエの2階はファクトリーアウトレットになっており、見学後にお買い物も楽しめます。工房直営ショップなので、リモージュ焼きが手頃な価格で手に入るとあって、観光客にも大人気です。また旧コレクション商品やB級品などをディスカウントして販売していますので、要チェックですよ!

10.肉屋通り

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リモージュといえば、リムーザン牛で有名な街です。リモージュの旧市街には、「肉屋通り」と呼ばれる通りがあり、中世時代に肉屋が軒を連ねていたことからその名が付けられました。漆喰の壁でできた木骨組みの古い家々が立ち並ぶこの肉屋通りには、当時の肉屋の様子を再現した建物があり、中を見学することができます。

年に一度ここで謝肉祭があり、肉屋通りは活気に溢れかえります。肉屋通りのすぐ近くには、ひっそりと佇むサント・オーレリアン・チャペルもありますよ。リモージュ観光で中世の街並を楽しみたい場合のイチオシスポットです。ぜひ肉屋通りを散策してみてくださいね。

◎まとめ

リモージュの観光スポットはいかがでしたか?美しいヴィエンヌ川が流れるリモージュの街は、その名をを聞けば誰もがリモージュの磁器を想起するほどです。そして2008年には、フランス文化省からリモージュの街は「芸術と歴史の街」の称号を受けました。その称号にふさわしく、リモージュの街は世界中から観光で訪れる人々を魅了します。リモージュ焼きの歴史に触れながら、リモージュの街をぜひ観光してみてください。

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