雪国ならではの風情を感じよう!石川県の冬におすすめな観光地

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雪国ならではの風情を感じよう!石川県の冬におすすめな観光地

冬の北陸石川の観光は、北陸新幹線が開通したこともあって、雪国北陸石川の観光めぐりが割と気軽に訪れることができるようになったのは嬉しいですね。観光客も少なくなるであろう冬場だからこそねらい目で、冬の石川の美味しいご当地グルメや、冬だからこそ身体も心も温めてくれる石川に数ある温泉観光地や、風情ある雪景色に彩られた歴史遺産、また冬のアクティブな体験にも出会うことができるかも知れません。そんな北陸石川の冬の観光をご案内しましょう。

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雪国ならではの風情を感じよう!石川県の冬におすすめな観光地

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1.日本三大名園のひとつ「兼六園」

兼六園は、加賀百万石前田家の居城金沢城の庭園で回遊式庭園となっており、宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望の六箇所の名勝を兼ね備えるという意味で名づけられたものです。

雁が列をなして飛んでゆく様子を亀の形をした石を並べたので“亀甲橋”とも呼ばれている「雁行橋」。その他にも多くの見どころが満載です。四季折々に美しい風景を見せているが、特に冬は園内の樹木に雪が積もって折れないように1本1本の木に縄で枝を吊る“雪吊り”の風景が周囲の雪景色とのコントラストも素晴らしく、日が落ちるとライトアップの演出もあります。

ライトに浮かび上がる松と池に写る雪吊りは幻想的で幽玄の雰囲気は感動をさえ覚えます。石川県の観光では定番のスポットです。

2.冬の景色も素晴らしい「加賀山代温泉」

北陸石川の加賀市にあって1300年もの歴史ある北陸では有数の温泉地です。昔僧行基がこの地を訪れた際に、傷を負った鳥が湧き水で傷を癒す姿を見て、その湧水が温泉であったということから、それ以来“からすの湯”と呼ばれて親しまれてきたのが山代温泉の始まりと云われています。

江戸時代には共同浴場が作られ、次第に街並みが形成されていき、共同浴場の周りに温泉宿が建ち並ぶようになり、湯治客が多く滞在したといわれています。伝統や文化の香り漂うこの温泉地を北大路魯山人や与謝野晶子も良く訪れたという、北陸石川の冬の観光で冷えた身体を芯から温めてくれる山代温泉の湯をぜひ味わってみてはいかがでしょうか?

3.冬の味覚は北陸石川が誇る「近江町市場」

北陸石川の冬と言えば、雪の風情も素晴らしいのですが、豊かな冬の食の文化も忘れることはできません。ブリやカニなどの魚介類の他、最近話題の加賀野菜も美味しく味わうことができ観光の目玉にもなっています。

特に11月上旬に解禁されるカニ漁は12月が最盛期となり、近江市場ではおおぶりなズワイガニや卵を抱えた香箱ガニが溢れるほど並びます。店頭でもうもうと湯気を上げている茹でたてのカニの味は他に例えようもないほどの美味しさ。地元の方たちの台所となっています。

冬の観光名所でもあるので北陸石川に訪れたらぜひ立ち寄ってみると良いでしょう。広大な敷地に170店舗もの商店や飲食店が並び、それぞれの冬の味覚を味わえます。また、兼六園や繁華街の香林坊も近く、色々な観光地へのアクセスも良い観光スポットとして人気を集めています。

4.温泉に入りながら能登半島七尾湾の冬景色を楽しめる「和倉温泉」

和倉温泉は、北陸石川の能登半島七尾湾を間近に望む温泉郷で、大同年間(806~810)に地殻変動によって沖合い60mほどの海中から温泉が湧いたという日本でも珍しい”海の温泉”。源泉は無色透明ながら塩分の多い”海湯”と言われるのが特徴とされています。

その昔和倉の漁師夫婦が七尾湾の沖合で一羽の白鷺が傷ついた足を海水につけて癒しているのを見たので、不思議に思って近づいてみるとそこに温泉が湧き出ていたという言い伝えが残されています。

多くの旅館やホテルが立ち並んでいて石川県最大といっても良い観光色豊かな温泉スポットで、食事も冬の七尾湾から水揚げされる新鮮な魚介や地元産野菜をふんだんに使った料理のもてなしもうれしいですよ。

5.四季折々の彩りも映える渓谷が雪景色に変る風景は「山中温泉」

北陸石川の山中温泉は、豊かな自然に囲まれ、山中を流れる大聖寺川の渓谷は四季折々に美しい風景を楽しませてくれます。特に北陸石川は情緒的に雪のイメージが浮かびますが、この山中の渓谷が雪をまとった風景は一幅の山水画を思わせる様に目を楽しませてくれます。

また、山中温泉は北陸石川を代表する古九谷の窯が築かれた場所でもあり、日本有数の漆器の「山中漆器」の産地。これまた日本三大民謡のひとつと云われる「やまなか節」も有名で、数々ある文化伝統に触れることができる観光地でもあるのです。

かの松尾芭蕉が奥の細道の旅の途中、弟子の曾良を伴って山中温泉に訪れ、”山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ”という句を残し、有馬、草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と讃えたと言われています。山中温泉の冬の風物詩といえば大鍋の振る舞いが名物、地元産の食材を山中漆器で味わってもらうという催しが行われています。

6.加賀百万石前田家に伝わる冬の調度品が「成巽閣」

金沢において文化伝統を育んだ加賀藩前田家の13代藩主齊泰の母「真龍院(鷹司隆子)」の御殿として建てられたもの。当初は金沢城の巽の方角にあることと、真龍院が京都鷹司の出で辰巳殿と呼ばれていたことから“巽御殿”と称されていました。

風格のある書院造りと趣のある数寄屋風書院造りの二つの様式を併せもち、優美な佇まいと華やかな彩色が施され、女人の住む住まいとして趣のある御殿となっています。庭園とともに国の重要文化財にしてされており、季節にあわせて前田家に伝わる品々が展示されています。

冬は「前田家伝来 冬の衣装と調度展」が催され、前田家に伝わる冬の装いと調度品の数々を紹介する企画展を行っています。

北陸石川の冬の観光にはぜひ訪れて、古の大名家の華麗な暮らしぶりを垣間見てみるというのも観光の楽しみ方の1つですよ。

7.伝統ある加賀宝生の能楽を「金沢能楽美術館」

北陸石川に遺産として受け継がれている能楽は、加賀百万石前田家が武家の式楽(儀式に用いられる音曲や舞)として育成保護を図り、領民にも広く奨励したことから、北陸石川において独自の発展を遂げて「加賀宝生」として名を成し、城下町金沢では“謡がそれから降ってくる”とまで云われたのです。

明治に入って武家の衰退に伴い一時衰えを見せたのですが、加賀宝生「中興の祖」と云われる佐野吉之助の尽力により徐々にその伝統がよみがえり現在の隆盛を見る事になりました。

毎年冬には、「冬の能楽の夕べ」として広く能楽に親しんでもらおうと開催されていて、北陸石川の観光の思い出にぜひ美しい冬景色とともに幽玄のひと時を味わってみてはいかがでしょうか。

8.冬の金沢の人気スポット「長町武家屋敷跡」

冬の北陸石川を観光するならば、歴史を感じる金沢の深々と静かに降り積もる雪で白く化粧された静謐な城下町の雪景色を堪能したいですね。雪を被った金沢城石川門や兼六園の雪吊りは良く知られていますが、長町武家屋敷跡もぜひにも訪れていただきたいもの。

長町界隈はかって加賀藩の武士たちの屋敷が建ち並び、今もその屋敷跡を囲むように土塀が続いているのですが、北陸独特の水分を含んだ重い雪によって土塀に水分が浸透してしまい氷結して損傷したり剥がれたりする被害を防ぐために、冬季間「薦掛け」が施されています。

それが北陸石川金沢の冬の風物詩となっていて、知る人ぞ知る観光名所となっています。歴史好きの方はもちろん昔ながらの風情漂う街並みをぜひ満喫されると良いでしょう。

9.能登の海で冬のスキューバダイビングを体験できるのが「能登島ダイビングリゾート」

北陸というと冬は雪に閉ざされ極寒の地というイメージが浮かび、ましてやスキューバダイビングなんてとんでもないとお思いでしょうが、北陸石川の能登半島の東に位置する能登島では冬でもとても穏やかな富山湾の海が広がり、1年を通じてダイビングが楽しめるのです。

特に能登島周辺の海底は珪藻土の白い砂地で白さが目立ち、波も穏やかということで砂などの舞い上がりもなく20m先まで見通す透明度が抜群です。機材などのレンタル料金も含まれた参加料なので、水着やタオルなどの必要最小限の持ち物で気軽に体験できるようになっています。

体験ダイビングの所要時間は約3時間、冬の水温は7度程度まで下がるが、インナーで温度調節可能なドライスーツの中にジャージなどの防寒衣料を着込んだ装備で海に入るので大丈夫。快適に潜ることができ、能登の海の生態系を十分に堪能できるので興味のある方は、北陸石川の観光の珍しい体験として参加してみてはいかがでしょうか。

10.ま~るい建物が真っ白な雪に抱かれアートな雰囲気を感じる「金沢21世紀美術館」

石川の観光地として大変人気のある施設で、一般的な古い作品のみだけではなく、現代美術にも着目して多くの現代美術作品が展示されています。新しい文化の創造と新たな街の賑わいの創出をコンセプトにしている美術館。

金沢城公園のすぐ南に位置し、兼六園からも近く、金沢能楽美術館や県立美術館、歴史館などの文化施設の集合体のひとつです。様々なアート感のある斬新な作品や、子供でも楽しめる遊び感覚のアート作品もあるので、いつ訪れても楽しめる雰囲気が魅力です。

展覧会も随時行われているのでチェックしてみましょう。また、降り積もった雪は21世紀美術館をなお一層アーティスティクな雰囲気を醸し出しているのが魅力的で、冬でも真っ新な雪景色のなか文化に触れながら散策するのも味わい深い観光スポットと言って良いでしょう。

11.冬の北陸のグルメを伝統文化溢れる「ひがし茶屋街」

古都金沢では、西、東、主計町と三つの茶屋街が形成されており、中でもひがし茶屋街は重要伝統的建造物群保存地区として保存区域に指定されています。金沢の主要な観光地のひとつでもあり、華やかな趣ある伝統文化を感じることができますよ。

お座敷で披露される金沢素囃子は金沢市の無形文化財に指定。冬のひがし茶屋街は卯辰山の斜面を背景に趣のある茶屋や周囲の木々が雪化粧して、一幅の絵画を見るような、そこはかとない風情を感じられます。

雪の茶屋街でも歩きやすく整備されているので、1軒のお茶屋さんで冷えた身体を温めて、冬の金沢グルメを堪能すると良いでしょう。

12.金沢市内にあるアクセス抜群な「金沢市営医王山スキー場」

アクティブ派なら北陸石川の観光のついでにひと滑りしてみませんか。金沢市民の憩いのスポーツ施設として、金沢外環状道路が開通し金沢市内から約車で25分という近さにあり、ファミリー向けに作られた市営のゲレンデです。

スキー場の頂上部分からは加賀白山から能登半島まで一望でき、その景観の素晴らしさが人気の秘密。冬の北陸石川の観光の穴場といって良いでしょう。

ビギナー向けの”林道コース”中級者向けの”ダイナミックコース”上級者向けの”チャレンジコース”と三つのコースが備えられているほか、ソリ専用のゲレンデが2箇所も設営されているので家族連れでも安心して雪遊びが楽しめます。時間がある方は美術館の観光と合わせて訪れてみるのもおすすめです。

13.ワイドなゲレンデを楽しんだ後は温泉でリラックス!?「白山一里野温泉スキー場」

石川県最大のゲレンデ。スキー以外にもネットで四方を囲んだエリア内でのソリ遊びや、60mのムービングベルトや滑り台といった、小さな子ども向けのキッズコーナーも整備されています。

ファミリーでもゆっくり楽しめるスキー場です。日本三名山のひとつ霊峰と崇められる白山の麓に広がり、名前の由来は四方を山に囲まれた中で、約1里(3.4㎞)ほどが原野になっていたことからということ。

石川県白山市と岐阜県の世界遺産白川郷を結ぶ白山白川郷ホワイトロードは絶景を誇る観光道路ですが、その石川県側の入り口に“一里野温泉”があるので、スキーなど雪遊びのあとの温泉は至福の心地を味わえます。

◎まとめ

冬の季節の観光は空気も澄んでいて、晴れていれば遠くの景色も良く見渡すことができ、春・秋とは違った雰囲気の別世界を肌で感じることができますね。北陸石川の冬の観光は、他の地域よりも冬ならではの観光スポットが多くあります。

歴史的な街並みも風光明媚な名勝地も真っ白な雪に覆われた世界は、普段とはまったく違った表情を見せてくれますよ。

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