伝統と文化が合わさった石川県の春の見どころ観光スポット8選

画像出典:白甲西 / PIXTA(ピクスタ)

伝統と文化が合わさった石川県の春の見どころ観光スポット8選

長い冬の時期をやっと過ぎた北陸石川の春。加賀百万石の城下町の雰囲気を残す金沢の街並みにも伝統的な史跡にも春の息吹を感じとれるでしょう。霊峰白山に被る雪も輝いて見え、厳しい冬の洗礼を受けていた自然豊かな能登地方にも柔らかな花の香りが漂い始めます。

春はやはり何と言っても桜を始めとする花々が一番ですよね。そんな石川のうららかな春を感じる観光地をご紹介します。

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伝統と文化が合わさった石川県の春の見どころ観光スポット8選

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1.幽玄な寺院と桜の老木のコントラストが美しい「總持寺祖院」

石川県輪島市にある歴史ある荘厳な寺院として知られている「總持寺祖院」。鎌倉時代元享元年(1321)に瑩山禅師が開いたとされ、福井永平寺と並ぶ曹洞宗の修行寺として隆盛を誇っていました。

しかし明治31年(1898)に大火に会い寺院の大半を焼失してしまい、後に本山を神奈川県鶴見市へ移され、現在は祖院としてかって大本山としての面影を残す経蔵、伝燈院、慈雲閣などが焼失を免れて残ります。七堂伽藍も再建されて荘厳な風格を見せています。

山岡鉄舟書の襖など多数の文化的遺産も所蔵されており、石川県の有形文化財に指定されている他、伽藍の多くが国の登録有形文化財に指定されています。境内には四季折々の花々や樹木が植えられていて、なかでも苔むした桜の老木が春には見事な花を咲かせますよ。古色蒼然とした伽藍とのコントラストは素晴らしく一見の価値があるので、能登の観光にはぜひ訪れてみてください。

2.石川金沢の奥座敷「湯涌散策園」

石川県金沢市の奥座敷として知られる“湯桶温泉”の近くにある公園。兼六園からも車で約20分ほどの距離にあり、観光するのにも比較的アクセスしやすいので、石川県の観光の合間に訪れる旅行者が多くみられます。

43,000㎡の広い敷地には、上の園地、中の園地に分けられており、自然に囲まれた園内を散策が可能。詩人であり多くの美人画を描き、金沢ともゆかりの深い竹久夢二を顕彰する記念館の「金沢湯涌夢二館」や江戸時代の建物を移築し、資料などを展示している「金沢湯涌江戸村」などの施設も建てられています。

春の公園は桜の名所となり、萱葺き屋根の民家の後ろには白く残雪を残している医王山が背景となって満開の桜の花との美しいコントラストを生み出してくれます。石川県の春を観光するには絶好の場所ですので、ぜひ訪れて春を感じてみてくださいね。

3.かつては城が築かれていた「小丸山公園」

石川の遅い春を彩る多彩な桜が咲き盛る「小丸山公園」は、加賀百万石前田家藩祖前田利家ゆかりの地。前田利家が織田信長より能登一国を賜り小丸山に城を築いて七尾城とし、後に加賀に領土を加増されて尾山城(後の金沢城)に移るまでの居城であった地です。

現在は小丸山公園として整備され、NHK大河ドラマで放映された“利家とまつ”に因んで七尾の街並みを見下ろすように銅像が建てられています。桜とツツジの名所としても賑わいを見せていて、春の桜の時期は七尾商工会議所主催による「さくらまつり」が開催。ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラ、山桜など約2,000本の桜が競うように咲き誇ります。

また、ボンボリの灯りで映し出された夜桜はまた格別の趣を醸し出していて、多くの花見客で賑わいをみせ、周囲の風景の美しさを眺めるだけでも石川県観光の目玉としても訪れる価値があるでしょう。

4.石川県小松城址の和風公園「芦城公園」

石川県小松市に、加賀藩三代藩主として前田利常が居城としていた小松城の三の丸跡に整備されてつくられた和風公園が「芦城公園」です。中央には二つの池と滝、清らかな流れを見せるせせらぎを中心として、池の後ろに築山を配した池泉回遊式庭園になっている景観が美しい公園です。

公園内には二つの美術館や図書館、茶室など加賀の文化を紹介する施設を有していて、庭園の趣きや四季の自然を楽しみながら石川県の文化にも触れることができます。また、庭園には風情ある松の名木を始め、春は桜や藤、初夏のつつじ、花菖蒲、夏の百日紅(さるすべり)、秋は紅葉、冬の雪吊りと四季を通じて季節の花々を鑑賞することも可能。

特に春はソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラ、フジザクラなど130本あまりの桜が美しい花を咲かせ、多くの観光客をふくめた花見の人々で賑わうのです。

5.石川能登の桜の花名所が「一本松公園」

石川県に観光に訪れる方は、まず能登地方の観光もコースに加えるでしょう。四季それぞれの変化に富んだ風情を見せる能登ですが、長い冬をようやく終え、ふくよかな風が頬をなでる春の季節は待ち望んでいた様に一転華やかな花たちが咲き始め、春の能登の観光に色を添えてくれます。

夜桜見物もでき、提灯やぼんぼりの灯りに浮かぶ桜も幻想的な美しさを見せてくれるこの公園は桜だけではなく、つつじや山吹なども同じ時期に咲いて、園内は一層華やかな雰囲気に包まれます。石川能登の春の観光にはぜひ一見されることをおすすめしたい観光地ですよ。

6.歴史ロマンを感じながら桜見物ができる「志乎・桜の里 古墳公園」

石川県羽咋郡宝達志水町に位置する古墳公園。田園風景は広がるのどかな雰囲気の町で、6世紀後半に築かれた6基の古墳を配する約5.6haもの広大な敷地を有します。国指定史跡「散田金谷古墳」を含む公園で、園内には芝生広場や休憩場所も整備されていて家族連れでも楽しめますよ。

また、周囲の散策路に沿って様々な樹木や植物が植栽されていて四季折々に景色を楽しめ、特にソメイヨシノや里桜などを始め36種類約1,000本の桜が植栽されていています。一度に様々な種類の桜の花を眺めることのできる珍しさもあって、春は観光客や花見に訪れる地域の人々で賑わいます。

また、公園の入口には石川の観光名所のひとつ「志乎・桜の里温泉古墳の湯」があり、休憩室やテラスからも桜が眺められ、露天風呂からは金谷古墳や子浦川の穏やかな風景を楽しむことができます。観光などで疲れた身体を癒しに訪れてみてくださいね。

7.天然記念物の桜が見られる風格ある寺院「阿岸本誓寺」

能登地方最大、最古と云われている浄土真宗の寺院です。江戸時代は加賀藩からの通達を各寺院に伝達するという重要な役目を負っていて、触頭(ふれがしら)の格付を持った古寺でした。現在も建っている本堂は、寛政4年に立て直されたものですが、開山はさらに遡るとされています。

大本堂は、芽葺屋根で県指定文化財にも指定されており、山門の彫刻や塀、石段など、随所に歴史や風情を感じられます。

石川県の観光名所のひとつにも挙げられている県指定天然記念物の「アギシコギクザクラ」があることでも知られ、小さな花に130枚もの花びらをつける山桜の一種でつぼみから開花、花が散る頃へと紅色から桃色、淡雪色へと徐々に花色が変化を見せる不思議な桜です。春に花が咲いたころは、珍しい桜を一目見ようと多くの観光客が訪れ感嘆の声をあげています。

8.自然や眺望も抜群「卯辰山公園」

卯辰山は日本の歴史公園100選にも選ばれた、石川県金沢市にある標高141.2mの山です。金沢城や兼六園からも近く公園内に文化都市らしく記念碑や文学碑も多くあり、それだけでも一見の価値がありますが、自然いっぱいの望湖台からの眺望は抜群。

金沢市街はもちろん、医王山などの山の連なりや晴れた日には遠く日本海も望めることがあり、夜景の素晴らしさも特筆物で金沢市民だけでなく観光客にも人気観光スポットとなっています。

この卯辰山公園には、約250本のソメイヨシノが植栽されていて、昭和57年に”金沢400年記念事業”として整備された園内の400年の森に植えられた桜と併せて公園全体で約500本の桜が春には花の競演を見せてくれます。

◎まとめ

北陸石川は霊峰白山や日本海などの自然も豊かで、加賀百万石が奨励してきた伝統文化など観光地として見るべきものがいっぱいあります。そんな石川の遅い春を待ち望んでいた様に一斉に芽吹きや花々が芽を出して名所と云われる観光地を彩ります。

今回はそんな春の名所をご紹介してみました。北陸新幹線も開通しアクセスもよくなった北陸石川へ春のそよ風を感じにお出掛けになってみてはいかがでしょうか。

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