石川県の文化的工芸品が作れる体験スポット6選をご紹介!

画像出典:りんごりんご / PIXTA(ピクスタ)

石川県の文化的工芸品が作れる体験スポット6選をご紹介!

石川県は加賀百万石前田家の奨励策によって培われてきた他に類を見ない伝統工芸品が数多く存在し、その文化と伝統を守り続けて現代まで続いています。古来より伝わる焼物の九谷焼や加賀友禅など手作業による職人芸は幅広く、また奥が深く見事なものがあります。

このコーナーでは、石川県でしか体験できない様々な体験スポットをご紹介しながら、その魅力に触れてみましょう。

目次

石川県の文化的工芸品が作れる体験スポット6選をご紹介!

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1.自分だけのオリジナル輪島塗りができる体験スポット「輪島工房長屋」

石川県能登輪島で生産される漆塗りの“輪島塗”は今や全国的に知られた存在となっています。輪島塗の起源については諸説あって定かではありませんが、紀州根来寺の寺僧が寺の家具類に漆工技術を駆使して製造していたことから、その後天正13年(1585)根来寺が豊臣秀吉によって兵火に遭いました。

そこからこの寺の僧が四散した際に会津や輪島などにその技法を伝えたと云われています。輪島工房長屋では、輪島塗の木造りから始まる工程の作業風景の見学もでき、漆器の販売や模様付けの体験なども出来るスポットです。

体験工房では、輪島塗の絵付けの技法でもある“沈金(ちんきん)”や“蒔絵(まきえ)”を実際に体験することができ、自分好みのオリジナルのパネルや箸が作れるのが人気となっています。職人さんとも触れ合いながら体験スポットを楽しんで下さい。

2.自然に囲まれた「吉野工芸の里」

石川県白山市にある「吉野工芸の里」では、手取峡谷や雲竜山などの“吉野十景”に囲まれた豊かな自然が残る地域です。陶芸、木彫、和紙、ガラスなどを作る工房や、作品が展示してあるパフォーマンス広場、宿泊しながら創作体験活動が楽しめるアート&クラフト交流館があります。

日本の名木百選や国の天然記念物にも指定されているという“御仏供杉(おぼくすぎ)”など、四季折々の美しい自然のなか、様々な体験スポットの拠点としてのコミュニケーションスペースとなっています。

その他にも予約が必要ですが、紙漉きとペーパークラフトを同時に楽しめる「和紙」のコーナーではオリジナルのランプスェードなどがつくれますよ。「ガラス」の体験コーナーでは、1300度で溶かしたガラスでグラスなども製作でき、吹きガラス体験でオリジナル食器も作れたり、アクセサリー教室や火を使わないで製作体験できる親子連れ向きの“サンドプラスト”があります。

また、陶芸コーナーでは“色絵付け”や“手びねり・ろくろ”で自身こだわりの作品が作れたりします。このような研修施設や交流サロン、休憩スペースや飲食施設も整備されているので、誰でも気軽に訪れることのできる体験スポットとなっているのが嬉しいですね。

3.伝統ある九谷焼の器づくりなどができるの体験スポット「能美市九谷陶芸館」

石川県能美市にある「九谷焼陶芸館」は九谷焼の全てを紹介する施設を有する体験スポット。九谷焼の歴史は江戸時代初期に当時金山であった九谷で陶石が発見され、そこから大聖寺藩の初代藩主であった前田利治が家臣の後藤才次郎に命じて肥前有田で製陶を学ばせ、その技術を導入して九谷に窯を築いたのが始まりとのことされています。

以降数々の名品が各窯から生まれたのです。石川県の九谷陶芸館では、陶芸教室を開き、基本から研究コースまで指導員が親切に指導が受けられます。絵付教室では、用意された白磁の器に伝統的な九谷焼の絵具を使いオリジナル絵付けができます。

また、作陶体験教室ではロクロ成形によって色々な形の器も作れ、陶芸の楽しさを満喫できる体験スポット。楽しい体験スポットとして自分の思い通りの作品を作る楽しみを味わって下さい。

4.石川県の伝統工芸を体験「加賀伝統工芸村ゆのくに」

粟津温泉南部にあるので“ゆのくにの森”のネーミングがあります。伝統工芸村の20数棟の館からなり、九谷焼、加賀友禅、金箔、輪島塗、和紙、山中漆器、ガラス、菓子など、それぞれの製作過程を熟練職人たちによって実演しているところを見学できるスポットです。

そして何より“漁師の館”では北陸の味覚を味わえ、“茶の湯の館”では本格的に茶の風情を楽しめるなど、他にも魅力いっぱいの見どころが園内に点在していています。約13万坪にも及ぶ自然に恵まれた地に、館の一部は石川、福井両県で実際に使用されていた茅葺の古民家を移築したものが建てられていて、懐かしいふるさとの風景を感じることができるでしょう。

各館では、工芸品の展示や製作過程の見学の他、友禅染め、陶芸のろくろ回しや絵付け、金箔貼りなど11の館で50種類もの伝統工芸などの製作体験ができますよ。ここでしか買えない石川の土産品もあり、園内の自然を満喫しながらの食事処もありますので、家族でゆっくり楽しむことができる体験スポットといえます。

5.黄金色に輝く美しい金箔を貼れる体験スポット「金銀箔工芸さくだ」

金箔とは、金をベースに微量の銀と銅を配合し、金槌で叩きながら極薄く伸ばして箔の状態にしたもので、歴史的には紀元前1200年頃にエジプトで作られたのが始まりと考えられています。

初代加賀前田家藩主であった前田利家が七尾で金箔を、金沢で銀箔を打つように命じたとされるのが定説となっているようです。江戸時代には幕府の政策により、金箔の製造は江戸と京都以外では許されなくなりました。明治時代には箔の統制はなくなり、伝統的な製法を密かに守り続けてきた金沢箔の生産は日の目を見る事となり、全国にも名を知らしめることになります。

金箔は当初漆器などに金箔を貼った金箔漆器でしたが、現在ではガラスや銅器、布などにも多くのバリエーションにも使われる様になり、金箔とのコラボ商品が数多く制作されるようになります。

「金銀箔工芸さくだ」ではそんな金箔を貼る体験ができる講座を設けていて、息を吹きかけると飛んでいってしまいそうな1万分の1ミリという薄さの金箔を使い、絵葉書や箸やもろもろの小物など9種類のアイテムのなかから選び、デザインシールで模様を貼り自分なりの作品を完成させます。繊細な金箔を貼るという体験スポットは石川金沢ならではのものでしょう。

6.甘党の方、「森八 金沢菓子木型美術館」

寛永2年(1625)創業という約380年の歴史を誇る、和菓子の老舗「森八」が、石川金沢の菓子文化を広く紹介するという意図で美術館 を併設しています。森八に伝わる江戸時代から現代に至るまでの菓子木型千数百点を展示していて、星空をイメージしたという天井には約3万本の光ファイバーが輝いています。暗い空間ですが、展示されている木彫りの菓子木型が美しい造形美を醸し出している演出は見事なものでしょう。

動線上には菓子作りの道具類や工芸菓子などを展示空間をうまく利用してアクセントとし、見る効果を印象づけているのがうまい演出です。

また予約が必要ですが、体験スポットとして「落雁手作り体験」が楽しめるようになっています。まず、木型と落雁の材料となる粉の色の白かピンクのどちらかを選ぶことから始まり、後は職人さんが手順を丁寧に教えて下さるので安心に取り組めます。

出来立ての落雁は「生じめ」と呼び、口に入れた瞬間の口どけが絶妙で、乾燥させてあるのが通常の落雁とはひと味違う食感を味わえます。もちろんおみやげとして持ち帰れるので、綺麗にラッピングして世界でただひとつのオリジナルギフトがつくれる石川の体験スポットです。

◎まとめ

伝統的な文化や工芸品の都として石川県は日本中でも京都などに継いで文化の花が咲き誇る都と云って良いでしょうね。加賀友禅や金箔、漆器の輪島塗、お茶席には欠かせない優美な和菓子など石川県の魅力は数え上げればきりがないほど。

そんな石川県の伝統工芸を肌で感じ、学ぶことができる石川の体験スポットをご紹介してみました。北陸新幹線も開通してアクセスも良くなった石川県で、豊かな自然を楽しみながら自分にあった体験スポットを捜し求めてください。

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