名称：夫子廟
住所：江蘇省南京市秦淮区大四福巷
中国の南京は、三国志の時代から繁栄してきた歴史ある街で、文化や史跡に触れられるおすすめの観光地です。街のいたるところに歴史的な名所が点在し、中国の時代の移り変わりや歴史の息吹を感じるのにぴったり。豊かな自然を残しつつ、現代的な国際都市としての一面も持ち合わせています。
上海から日帰りで訪れることもできるため、気軽に足を延ばせるのも魅力です。今回は、そんな南京の見どころを紹介します。
目次
歴史ある南京の観光はここ！訪れたいおすすめスポット15選！
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1.夫子廟
南京には、「夫子廟（ふうしびょう）」という有名な観光地があります。孔子を祀る寺があることで知られ、中国の歴史を感じられるおすすめのスポットです。ちなみに、「夫子」とは「孔子」を意味し、つまり夫子廟は孔子廟のことを指します。
夫子廟の境内に入ると、孔子の像があり、中国の歴史に関する展示コーナーも楽しめます。寺自体はそれほど大きくありませんが、厳かな雰囲気が漂う寺院ですので、ぜひお参りしてみてください。
また、夫子廟は南京の歓楽街に位置し、周辺には多くの店が立ち並んでいます。お土産店はもちろん、食べ歩きを楽しめる飲食店も豊富で、観光とグルメの両方を満喫できるエリアです。
2.中華門
「中華門」は、明の時代に築かれた南京城の門です。南京の街を囲む城壁の一部で、約650年前の姿を今に伝える歴史あるスポット。壮大な造りと重厚な雰囲気が魅力で、訪れるだけで過去の時代を感じられます。
中華門は、一般的な「門」というよりも、まるで要塞のような力強い構造をしています。その圧倒的なスケールからも、当時の防御の重要性がうかがえます。堂々とそびえ立つ姿は迫力があり、歴史好きにはたまらない見どころです。
外郭を含めた都市全体の面積が約250平方キロメートルもあったとされる南京城は、世界中世史上敷地面積最大の都市。中華門にはかつて約3000人の兵士が駐屯していたといわれています。その光景を思い浮かべながら巡るのも、中華門の楽しみ方のひとつです。ぜひ一度訪れ、その壮大さを体感してみてください。
名称：中華門
住所：南京市秦淮区中華門内
3.栖霞寺
「栖霞寺（せいかじ）」は、南京の寺院の中でも特に歴史が深く、484年に創建された古刹です。太平天国の乱で一度焼失しましたが、清の乾隆帝が「第一金陵名秀山」と称賛したその歴史と規模は、今も色褪せることはありません。
歴史深く趣のある栖霞寺は、情緒あふれる雰囲気が魅力。山の麓に位置するため、豊かな自然に囲まれ、四季折々の美しい景観も楽しめます。自然と歴史が調和したその姿は、訪れる人を魅了することでしょう。
また、栖霞寺は紅葉の名所としても知られています。秋になると、色鮮やかに染まる紅葉を目当てに多くの観光客が訪れ、その美しさを堪能します。古刹と紅葉の組み合わせは格別で、まさに絶景。秋に訪れる際は、カメラを忘れずに持参してください。
名称：栖霞寺
住所：中国南京栖霞区栖霞山中峰西麓
4.玄武湖公園
南京駅近くに位置する「玄武湖公園」は、玄武湖を中心に広がる歴史的な観光地です。
玄武湖は、三国志で知られる呉の孫権が掘らせたと伝えられ、また呉の武将たちが水軍の訓練を行った場所でもあります。三国志ファンには特に魅力的なスポットで、あの名将たちが過ごした地を訪れると、歴史の息吹を感じずにはいられません。
さらに、詩人李白が詩を詠んだ場所としても知られ、歴史の偉人たちの足跡をたどる楽しさも味わえます。
公園内にはお寺や盆栽博物館もあり、中国の伝統文化に触れることができます。大都市の中で静かな美しい風景を堪能できるこの公園。南京観光の際には、ぜひ訪れてみてください。
名称：玄武湖公園
住所：南京市玄武区玄武巷1号
5.秦淮河
南京を流れる「秦淮河（しんわいが）」は、母なる川として知られ、金陵古代文化の発祥地としても有名な歴史的な観光スポットです。
秦の始皇帝が中国を統一し、南京を訪れた際に「南京の地勢は素晴らしく、ここから全国を支配する王が現れるだろう」と言ったと伝えられています。始皇帝は自分が倒されるのを防ぐため、王が生まれる風水を壊すために堀を造らせ、これが秦淮河の誕生につながったとされています。
こうした伝説から、秦淮河は中国の歴史を感じるスポットとして広く知られるようになりました。歴史好きにはぜひ訪れてほしい、興味深い場所です。運河沿いの建物は夜になると美しくライトアップされるので、夜景観光も楽しめます。
名称：秦淮河（Qinhuai River）
住所：中国南京秦淮区内
6.鶏鳴寺
「鶏鳴寺（けいめいじ）」は、南京で1000年以上の歴史を誇る観光スポットです。小高い丘に建つ鶏鳴寺は、かつて「同泰寺」と呼ばれ、南朝梁の武帝から深く信仰されていました。武帝はここに多くの財物を寄進し、経典を学んだとも伝えられています。そのため、仏教に帰依した武帝を語るうえで欠かせない場所となっています。
鶏鳴寺は山や水、樹木に囲まれた自然の中にあり、その景観とともに歴史を楽しむことができます。自然と歴史が調和した景色は、南京の魅力を感じるには最適のスポット。鶏鳴寺は桜の名所としても知られ、春には美しい桜が咲き誇り、観光客が訪れます。日本の桜とは一味違った雰囲気を楽しめるので、ぜひその魅力を感じに訪れてみてください。
名称：鶏鳴寺
住所：南京市鶏鳴寺路1号
7.南京長江大橋
「南京長江大橋」は、長江に架かる壮大な橋で、観光名所としても知られています。
この橋の魅力は、展望台から眺める景色にあります。眼前に広がる長江と、その上に架かる橋の迫力ある光景は、訪れる人々を圧倒します。展望台からの景色を楽しんだ後は、公園でゆっくりと休憩し、周囲の美しい景観を堪能するのもおすすめです。
さらに、近くには橋の模型やその歴史を学べる資料館もあり、合わせて訪れることで、歴史的な背景を深く理解し、再び展望台からの景色を新たな視点で楽しむことができます。
名称：南京長江大橋
住所：江蘇省南京市下関区南京長江大橋
8.南京博物院
訪れた地の歴史や文化を深く知るためには、現地の博物館を訪れるのがおすすめです。南京を中心に中国の歴史と文化を紹介する「南京博物院」は、明の洪武帝が築いた皇宮跡に建てられています。外観は、中国の歴史を感じさせる雰囲気が漂っています。中に足を踏み入れれば、どんな展示品が待っているのか、ワクワクが止まりません。
館内には、春秋時代の青銅器や、唐から明時代にかけての工芸品、絵画など、数多くの貴重な品々が展示されており、南京がかつて多くの王朝の都であったことを実感できます。これらの展示品は、どれも国宝級と言えるもので、中国の歴史と文化を知るにはぴったりのスポットです。
名称：南京博物院
住所：江蘇省南京市中山東路321号
公式・関連サイトURL：https://www.njmuseum.com/en
9.明孝陵
世界遺産にも登録されている南京の「明孝陵（みんこうりょう）」は、明朝の太祖・朱元璋と彼の皇后の陵墓です。広大な敷地内には壮麗な建造物が広がり、神聖な雰囲気を漂わせています。さらに、地下宮殿など未だ発掘されていない部分があり、その謎に包まれた不思議な魅力がロマンをかき立てます。
明孝陵は陵墓としてだけでなく、風景区としても人気があります。2月には梅花山に梅の花が咲き誇り、イベントも開催。梅花山には三国志に登場する呉の孫権の墓もあり、南京を代表する歴史と自然が融合した見どころ満載の観光スポットとして知られています。
名称：明孝陵
住所：江蘇省南京市鐘山風景区
10.中山陵
南京には中華民国建国の父、孫文の墓「中山陵」があります。このエリアには孫文に関連する観光スポットが点在しており、孫中山紀念館を訪れると、彼がどれほど尊敬されていたかが伝わってきます。
中山陵は紫金山の小高い位置にあり、素晴らしい見晴らしが楽しめますが、到達するには険しい道のりが待っています。広大な敷地内を歩き、坂道を登り、さらに392段の階段を上る必要があります。訪れる際は履き慣れた歩きやすい靴を用意しましょう。
それでも、頂上に到達したときの景色は格別で、険しい道を乗り越えた者だけが楽しめるご褒美のような眺望が広がります。近くに明孝陵もあるので、両方をまとめて訪れるのもおすすめです。
名称：中山陵（Dr. Sun Yat-sen's Mausoleum）
住所：江蘇省南京市鐘山風景区
公式・関連サイトURL：https://zschina.nanjing.gov.cn/international/japan/
11.南京総統府（南京中国近代史遺址博物館）
「南京総統府」は、孫文によって中華民国の総統府として設置された場所です。それ以前には、明の皇族の庭園や清の地方行政の施設がありました。そして現在は、中国の近現代史を紹介する「南京中国近代史遺址博物館」として整備されています。
また、南京総統府には「煦園」と呼ばれる庭園が残っており、江南地域らしい石と水を生かした美しい風景を堪能できます。南京市の中心部に位置し、近くには博物館や美術館、レストランやカフェも点在しているため、観光の合間にふらっと立ち寄るのもおすすめです。
名称：南京総統府（南京中国近代史遺址博物館）
住所：南京市玄武区長江路292号
12.閲江楼
「閲江楼（えつこうろう）」は、南京の獅子山の山頂に位置する壮大な塔です。中国十大文化名楼の一つに数えられるその美しい姿は、多くの観光客を魅了しています。
塔に登ると、南京の街並みや広がる長江、そして力強く架かる南京長江大橋が眼前に広がり、まさに絶景。雄大な中国の風景を感じられる貴重なスポットです。
さらに、獅子山には明の時代の城壁や朱元璋の像など多くの史跡も点在しており、歴史を感じながら観光を楽しむことができます。
名称：閲江楼
住所：中国南京下关区建宁路202号
13.霊谷寺
出典： Px820 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=128167719による (CC BY-SA 3.0)
1500年近い歴史を持つ名刹「霊谷寺（れいこくじ）」は、自然豊かな山の中に位置しています。その厳かな雰囲気が魅力的で、南京の観光スポットとして多くの人々に親しまれています。
特に注目すべきは、無梁殿。明代の建築物として知られ、梁を一切使わずにレンガのアーチで建造されています。霊谷寺の多くの建物は清時代に再建されており、無梁殿は歴史を感じるには絶好のスポットです。
高さ約60mを誇る霊谷塔は、観光客の目を楽しませてくれる霊谷寺のシンボル的存在。深い歴史を感じながら、中国文化に触れてみるのも、霊谷寺での楽しみの一つです。
名称：霊谷寺
住所：江蘇省南京市玄武区
◎中国・南京市のおすすめ観光スポットまとめ
歴史ある江南の都・南京は、金陵や建業、建康といった古名を持つ都市で、王朝が変わっても多くの人々が行き交い、栄えてきました。現在の先進的な都市の姿とは裏腹に、史跡や自然の魅力が豊富な観光スポットがたくさんあります。その歴史的な足跡を辿りながら、南京で素晴らしい観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。
交通手段も充実しており、空港やバス、鉄道などが便利に整備されているので、移動も快適です。深い歴史を感じる旅ができるのは、南京ならではの魅力。歴史の風を感じたい方には、ぜひ南京を訪れてみてください。
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