花と美術館に溢れた埼玉県加須市のおすすめ観光スポット15選をご紹介!

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花と美術館に溢れた埼玉県加須市のおすすめ観光スポット15選をご紹介!

埼玉県の北東部に位置している加須市(かぞし)。大事なことなのでもう一回いいます、「かぞ」市です。あまり観光地というイメージを持ちにくいかもしれませんが、県内有数の古社や関東三不動の1つに数えられる名刹、そして個性あるたくさんの美術館など、加須には見どころが豊富にあります。

とくに、加須市の北半は利根川の氾濫原にあたり、今も田園風景の広がる自然豊かなエリア!都心ではなかなか見ることのできない水辺の植物や鳥などを、間近に観察できる観光スポットが加須市内の利根川流域に点在しています。

都心からも東武伊勢崎線でアクセス容易な加須市へ、季節を探しに出かけてみませんか。

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花と美術館に溢れた埼玉県加須市のおすすめ観光スポット15選をご紹介!

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1.玉敷神社

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加須市の南西部に位置する玉敷神社(たましきじんじゃ)は、埼玉県内に数多く点在する久伊豆神社(ひさいずじんじゃ)の総本社です。その歴史はたいへん古く、一説には成務天皇6年(136)の創建とも伝えられています。

加須市民の心のシンボルともいえる玉敷神社には、一年を通じて観光イベントが盛りだくさんに開かれます。まず、年に4回披露される玉敷神社の神楽は、国の重要無形民俗文化財の指定も受けている加須の伝統芸能です。また毎年2月1日は、高崎のだるま商人が加須にやってきたのが始まりとされる、新春「だるま市」で賑わいます。

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しかし、なんといっても玉敷神社観光のメインイベントともいえるのが、樹齢推定400年以上という大藤を愛でる「騎西(きさい)藤まつり」!百畳敷とも称される広大な藤棚に、大輪の花をたわわに付けた房が「加須」えきれないほどに垂れ下がり、あたり一面が甘い香りで包まれます。

見ごろを迎える4月下旬~5月上旬は、加須市が観光客でもっとも溢れる季節。まつり期間中は日替わりでさまざまなステージが催されるほか、物産品の販売なども行われ、加須観光を一日中楽しめますよ。

2.浮野の里

加須特有の田園風景を残そうと125ヘクタールにわたって武蔵野の水郷を保存しているのが、この「浮野(うきや)の里」です。利根川の氾濫原に広がる加須の水田は、稲刈りの時期になっても水が引かなかったといわれ、湿性の植物が季節ごとに咲き乱れます。

とくに、4月のノウルシと6月のアヤメの美しさは有名!アヤメの時期の「あやめ祭り」では、「田舟」と呼ばれる木造の小舟で遊覧観光するのがセオリーです。また秋には、紅葉のクヌギ並木の下を散策することも出来ますよ。

3.柳生の三県境

東武日光線柳生駅から徒歩5分程度のところに、埼玉県と栃木県、そして群馬県の3県が1点で交わる境界点があります。こうした3県境は、高い山の頂上などではしばしばみられるものですが、平地にあるのは日本でここだけなんですよ!そのため、最寄り駅の名前から「柳生の三県境」と呼ばれ、加須市の新しい観光名所となっています。

この「柳生の三県境」がにわかに観光スポットとなったのは、実はこれまではっきりしたポイントが確定していなかったから。2016年に調査や協議を行い、その年の3月31日に、埼玉県加須市・栃木県栃木市・群馬県板倉町の3自治体による正式な調印式が厳かに執り行われました。

「県境マニア」にとっては垂涎の観光スポット!繰り返しますが、最寄り駅は加須市にありますよ。

4.ワク井ミュージアム

ワク井ミュージアムは、クラシックカーの輸入車販売業者であるワク井商会が、私有コレクションを一般に公開するために加須市に建設したもの。ロールス・ロイスやベントレーといった、クラシックカーの雄たる名車の数々を動態保存している、日本では貴重な産業博物館です。

収蔵品のなかには、現存する世界最古のオリジナルベントレーや、吉田茂が愛乗したロールス・ロイス、白洲次郎の愛車のベントレー3リットルなど、歴史的にも価値の高い車輛を拝むことができますよ。

クラシックカー好きなら身悶えしてしまいそうなミュージアムが、埼玉県加須市にはあるんです。

5.騎西城

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玉敷神社の東に位置する騎西(きさい)城跡は、私市(きさいち)城とも呼ばれ、古河公方足利氏と小田原北条氏、そして越後上杉氏の係争の城でした。

戦国時代、北条の大軍に囲まれた味方の城を救援するために上杉謙信が遠路駆けつけましたが、到着目前で開城の報に触れました。これに憤激した謙信は、悔しさのあまり帰りがけにこの騎西城へわざわざ攻め寄せ、落城させました。日本に攻城戦は多々あれど、憂さ晴らしで攻め落とされてしまったお城というのは、たいへん珍しいといえます。

そんな騎西城跡には土塁がわずかに残るのみですが、戦後になって観光用に3層3階の模擬天守閣が建てられました。内部は郷土資料館となっていて、加須市の旧騎西町地域に関する資料や出土品を展示しています。最上階からは、富士山や筑波山、天気が良ければ東京スカイツリーなども眺めることができますよ。

6.ほくさい美術館

芸術家此木三紅大(コノキミクオ)氏の作品を中心に、田部井仁市が所蔵する絵画コレクションを展示している「ほくさい美術館」。ミュージアムの多い加須市の、新たな観光スポットの仲間入りを果たしています。

地元加須周辺の作家の美術品も数多く扱われていて、館内では販売も行われていますよ。加須で手軽に芸術鑑賞をしてみたくなったら、立ち寄ってみましょう。

ちなみに、「ほくさい」とは「北埼玉」から来ていると思われますが、由来は不明です。葛飾北斎の浮世絵は1枚もありませんので、注意してくださいね。

7.埼玉県環境科学国際センター

加須市の南西端近くにある「埼玉県環境科学国際センター」は、環境に関する研究施設と学習施設が一体となった、環境科学の中核的な機関です。観光の見どころは大きく分けて2つあります。

1つ目の展示館では、宇宙飛行士の若田光一さんと一緒に宇宙を旅した埼玉県のマスコット「コバトン」のぬいぐるみがお出迎え!さまざまなクイズや体験型アトラクションが用意されているので、小さなお子さまでも楽しめます。埼玉県公害センターを前身とするため、楽しくとも内容はシリアス。家庭でのエネルギー消費量を実感できるトレーニングマシーンや、一世帯が一年間に出すゴミの量を示したタワー、リサイクルの仕組みが分かる模擬ショップなど工夫を凝らした展示が続きます。

2つ目の見どころは、屋外に整備された「生態園」。昭和30年代の加須周辺をイメージした自然環境を、人工的に創出したものです。ここでは、ビオトープによる環境復元のようすを体感できると共に、首都圏では貴重となった里山の生き物を観察することができますよ。

ひとりで訪れるより、ファミリーでゆっくり巡りたい観光スポットですね。

8.北川辺ライスパーク

観光農園で野菜作りはいまや身近な趣味ですが、水田を借りて稲作となると…なかなか個人ではできませんよね。そんな貴重な体験を実現してくれるのが、加須市の利根川北岸にある「北川辺ライスパーク」です。ここではオーナー制の田んぼで田植えや稲刈りにチャレンジできるほか、温室栽培のいちご狩りを楽しむこともできます。

そもそも、利根川と渡良瀬川に挟まれたここ加須市北川辺地区は、埼玉県下随一の米どころ!体験型観光を通じて、美味しいお米もゲットできるというわけです。

とはいえ、大河に囲まれているということは、それだけ水害にも悩まされてきたということ。ライスパークに併設されている北川辺郷土資料館では、加須で安定的に稲作ができるようになるまでの知恵と工夫、そして自然との戦いの歴史を学ぶことができますよ。

9.サトエ記念21世紀美術館

加須市のみならず、北埼玉地域で初めてとなる本格的な美術館が、平成13年にオープンしました。サトエ記念21世紀美術館は「日本庭園と彫刻と絵画」をテーマとした登録博物館で、その規模と鑑賞環境は、北埼玉はおろか埼玉県全体で見てもトップレベルです。

また、四季折々の表情が美しい日本庭園には、かのオーギュスト・ロダンを筆頭に国内外・近現代さまざまな彫刻作品が配置されています。

付近には広々とした「加須はなさき水上公園」もあるので、開放的な気分で芸術を愛でることができますよ。

10.加須サイクリングセンター

加須市北部を流れる利根川の南岸に建設された加須サイクリングセンター。加須は、北は群馬県から南は千葉県まで続く河川敷サイクリングロードの、ちょうど中間付近に位置しています。加須サイクリングセンターでは、大人用から子供用まで、それぞれ20台ずつの自転車とヘルメットを用意!しかも、身分証明書があれば誰でも無料でレンタルできるのが嬉しいところ。駐車場も完備されているので、車で加須観光に来たついでに、サイクリングを楽しむこともできるんですよ。

また、隣接する加須未来館もおすすめの観光スポット。平成27年にリニューアルされたばかりの最新型プラネタリウムは、子供たちに喜ばれること間違いなしでしょう。レストランも併設しているので、自転車を漕いでいるうちにでおなかが空いたら、立ち寄ってみましょうね。

11.むさしの村

加須観光を「加須く」で楽しみたい!そんなお子様と一緒のファミリーにおすすめなのが、「むさしの村」です。「緑の中のファミリーランド」をテーマとした遊園地で、観覧車やジェットコースター、お化け屋敷にメリーゴーランドなど、おなじみの遊具をはじめ23種類ものアトラクションがそろっています。

また、むさしの村を訪れる観光ファミリーのもう1つのお目当ては、農業体験ができる「わくわくファーム」!春夏秋冬いつ来ても、季節の野菜や果物の収穫体験ができるんです。アトラクションで遊ぶだけでなく、農業を学ぶ有意義な経験までできて、子供にとっては一石二鳥の観光スポットですよ。

12.總願寺

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加須市の「玉嶹山不動院總願寺(そうがんじ)」は、「不動ヶ岡不動尊總願寺」とも呼ばれ、不動明王を本尊とする関東三不動の1つです。開運や商売繁盛を願う観光客が日々絶えませんが、總願寺がもっとも活気に包まれるのは、節分会の「鬼追い豆まき式」と、毎年9月28日に行われる「火渡り式」。

鬼追い豆まき式では、赤鬼が大松明を手に本堂を駆け、青鬼が大剣を振りかざし、そして黒鬼がこん棒を掲げて境内を沸かせます。その後は有名人を招いての豆まきが行われ、訪れた観光客からは歓声が上がります。

また火渡り式は読んで字のごとくですが、なんとこちらには一般人も参加可能!大護摩供の火を境内に移し、行者が先陣を切って渡り終えると、希望者が後に続きます。この炎は不動明王の浄火とされ、人間の業や煩悩を焼き尽くすのだそうです。

不動ヶ岡不動尊總願寺は、加須市の不動の一押し観光スポットといえるでしょう。

13.オニバスフェスタ

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オニバスは、ハスに似たスイレン科の一年草で、埼玉県の希少野生動植物種に指定されている植物です。加須市の北川辺幼稚園の南西には、この貴重なオニバスの自生地があり、紫色の特徴的な花が咲く8月から9月ごろには、多くのカメラマンや観光客が訪れます。

毎年8月中旬の土曜日には、早朝から正午にかけて「オニバスフェスタ」が開催され、オニバス観賞に遠方から加須へやってきた観光客のために、出店やボランティアガイドなどが開かれます。埼玉県内では唯一の自生地なので、加須市まで観光に訪れたなら、花の時期でなくても見てみる価値はありますよ。

14.渡良瀬遊水地

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加須市の北端、栃木県と群馬県にまたがる渡良瀬遊水地は、もともと足尾銅山の鉱毒を沈殿させ、渡良瀬川の水を無毒化するためにつくられました。銅山が閉山した今では、ラムサール条約にも登録された有数の湿原となっていて、さまざまな動植物の憩う水の楽園となっています。

とくに、増水時以外も水の張っている谷中湖では、バードウォッチングや釣り、そしてセーリングなどのレジャーがさかん。遊水池の真ん中を徒歩や自転車で渡ることもできるので、加須観光ついでにちょっとした散策に出向いてみるのもおすすめですよ。

15.クライミングウォール

加須市には、スポーツの日本一があるんです!一見どこにでもありそうな加須市民体育館の壁には、高さ13mのスポーツクライミング用ウォールが4面も。国内最大の規模を誇るこのクライミングウォールは、加須市民でなくても使わせてもらうことができますが、そのためには加須市が発行する「加須こいのぼりクライミングウォール利用認定証」が必要です。

認定証を取得するには、加須市が年4回開催する認定会に参加しなければなりません。ですが、初心者向けの講習会も併せて開かれるので、誰でも気軽にチャレンジできますよ。

クライミングの各種大会会場にもなっている加須の名物ウォールで、ひと汗流してみませんか。

◎まとめ

加須の観光スポット15選、多すぎなどということはないでしょう。埼玉一の米どころに日本一のクライミングウォール、そして加須市は鯉のぼり生産量でも日本一!これだけのハイスペックを誇る街が、観光していてつまらないわけがありません。

久喜市の誇る観光名所鷲宮神社も市境のすぐ向こうなので、埼玉県北東部観光で加須市をはしょる訳にはいきませんね。

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