アリススプリングス・デザートパークで砂漠体験。砂漠の生き物って?

アリススプリングス・デザートパークで砂漠体験。砂漠の生き物って?

オーストラリアの真ん中に位置するアリススプリングスでは、自然そのものを体験できるデザートパークが特におすすめ。「デザート=砂漠」なので、緑のない一面砂地をイメージするするかもしれませんが、ある意味そのようなイメージを覆す場所です。生い茂る緑の中に多様な生き物たちが暮らしていて、小さなジャングルに足を踏み入れたように感じるかもしれません!

目次

アリススプリングス・デザートパークで砂漠体験。砂漠の生き物って?

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1.アリススプリングスの位置と見どころ

アリススプリングス

アリススプリングスは、ノーザンテリトリー(北部準州)の中にあり、首都のダーウィンに続いて2番目に人口の多い都市です。

アリススプリングス

海岸線の大都市とは気候や自然環境が全く違っているアリススプリングスでは、乾燥地帯の風景と、砂漠に生きるさまざまな生物を見られるのが特徴。

常時50種類以上の爬虫類を見ることができる「アリススプリングス爬虫類センター」や、今回ご紹介する「アリススプリングス・デザートパーク」など、コアラやカンガルーだけではない珍しい生き物と遭遇できちゃいます。

アリススプリングス

「アンザックヒル」は、高台からアリススプリングスの町全体を見渡せるとともに、マクドネル山脈が一望できるので行ってみましょう。

ショッピングなら、銀行からスーパーマーケットまで多彩なジャンルの店が軒を連ねる「トッドモール」へ。アリススプリングスにはぜひ足を運んでみたいスポットや見どころがたくさんあります。

2.アリススプリングス・デザートパークとは?

アリススプリングス・デザートパーク

アリススプリングス・デザートパークは、砂漠地帯で生息する動植物を自然に近い形で観察できる、観光客に人気の自然テーマパーク。生い茂る緑の中に多様な生き物たちが暮らしていて、小さなジャングルに足を踏み入れたように感じるかもしれません。そのように広大な大陸を感じられるスポットにもかかわらず、アクセスは市内中心部から車で約10分。シャトルバスを利用すると便利です!

園内はじっくり見ていると、とても1日では回りきれないほど広大です。効率よく回りたい方には、ガイド付のパークツアーを利用するとよいでしょう。個人で行く場合でも、無料でレンタルできる日本語オーディオガイドがあるので心配いりません。

アリススプリングス・デザートパークは、3つの特徴あるエリアで構成されています。ではさっそく、各エリアごとにみていきましょう。

◆デザート・リバーズ(砂漠の川)
◆サンド・カントリー(砂の国)
◆ウッド・ランド(森林地帯)

◆デザート・リバーズ(砂漠の川)

アリススプリングス

オーストラリアの砂漠は、一般的な砂漠とは異なり栄養が豊富です。その理由は、地層で水分を蓄えることにより、動植物たちが繁殖できるから。干ばつによって魚などが土にかえり、泥のなかで生き残った卵が大雨によって孵る...。

このように緩急のある生態系のリズムが繰り返され、砂漠であっても動植物が絶えることはありません。

A Princess Parrot at Alice Springs Desert Park

カラフルなオウムなど、多種の鳥類が見られるのもこのエリアの楽しみ。オーストラリアの歴史を振り返ると、先住民のアボリジニも鳥たちの住処を守るよう働いていました。

デザート・リバーズエリアに足を踏み入れたら、耳を澄ませてみてください。きっと、ざわざわとしている野生生物たちの営みが聞こえてくるはずです。

◆サンド・カントリー(砂の国)

アリススプリングス

世界でも類を見ない生態系を、このサンド・カントリーエリアでは肌で感じることができます。空気が乾燥していて、地表に水分はほとんど見られません。多くの人が持つ”砂漠”のイメージにぴったりのエリアです。

アリススプリングス

このような環境で、スピニフェックス(トリオディア種)に代表される植物が生い茂っています。3mほどまで根を伸ばし、地中深くに蓄えた大雨によって成長することがでスピニフェックス。サハラ砂漠のような一面砂の景色にならないことにも、これらの植生が一役買っています。

スピニフェックスの葉は硬く尖っていて、トカゲなどの隠れ家にもなっているんですよ。ここにはエサとなるシロアリも豊富で、トカゲが多く生息しています。砂漠にある小さなくぼみや草の陰を、よく観察してみてくださいね。

◆ウッド・ランド(森林地帯)

アリススプリングス

中央オーストラリアでは、山脈から流れ出てくる水によって、岩だらけの土地でも森林が見られます。

アリススプリングス

ブラッドウッド、アイアヌッド、コルクウッドなどさまざまな木が生え、その根元には草花やハーブが育ち、その花の蜜を吸う鳥たちが飛び回ります。鳥たちや草食動物が住みやすい環境が、こうして自然にできているのです。バードウォッチングが趣味という人には、特にウッド・ランドエリアはおすすめですよ。

3.「夜行ハウス」

ビルビー(ミミナガバンディクート)

サンド・カントリーとウッド・ランドの間にある「夜行ハウス」は、夜行性生物を手軽に観察できる施設。毎日9時~18時までオープンしています。

オーストラリアの絶滅危惧種に指定された夜行性有袋類「ビルビー(ミミナガバンディクート)」をはじめ、スピニフェックスホッピングマウス、爬虫類、無脊椎動物など、夜行性の生き物が自然の中で生活している様子を見ることができます。

ノブテールゲッコー(Centralian Knob-tailed Gecko)という夜行性のトカゲなども展示。デザートパーク内で日中にも見かける人気者、全身にトゲのあるモロクトカゲ(thorny devil)もいますよ!

4.「ネイチャー・シアター・ショー」でワクワク!

アリススプリングス Wedge-tailed eagle

「ネイチャー・シアター・ショー」は、ダイナミックな猛禽類の狩猟シーン、自由に飛び回る姿などを見ることができるとあって大好評のイベント!このショーは迫力満点ですぐ満席になってしまうので、早めに足を運ぶことをおすすめします。

夏(11月~2月)は朝10:00~の1回、冬(3月~10月)は10:00~、15:00~の2回実施。ショーの開始時刻15分前に開場します。

【注意点】
・ショーが終了するまで外に出ることはできません。
・安全を確保するため、食べ物は持ち込まないでください。

5.「夜行ツアー」でドキドキ

「夜行ツアー」では、普段見ることのできない野生動物たちの夜の様子を観察することができるイベントです。夜行ハウスでご紹介したビルビー、ハリモグラなど、自然の中で力強く生きている様子を見てみませんか?

マクドネル山脈の麓、マルガウォークという特別なエリアに、専属ガイドと一緒に足を踏み入れてみましょう。

2020年2月末まで、夜行ツアーは、月・水・金曜日に実施しています。4月~10月は19:30出発、11月~3月は20:00出発。所要時間は約45分です。夜行ツアーのチケットを追加で購入することもできますが、デイ&ナイトパスのチケットの方がおトクです!

◎レストラン・カフェ

ゲート周辺、各エリアにレストランやカフェがあるので、デザートパーク内では飲食に困ることなどありません。あふれる自然のなかで、バーベキューもOK。グループでの申し込みであれば、ケータリングも利用できます。

※2024年2月の情報です。公式サイトで最新の情報をご確認の上、お出かけください。

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