御朱印ガールと山ガールは必見！伊勢原で巡りたい観光名所10選

小田急線を利用すれば、新宿からも1時間程でアクセスできる神奈川県伊勢原市。古くから人々の信仰を集めてきた大山をはじめ、歴史ある神社や仏閣といった名所がいくつも見られるエリアです。

さらに伊勢原市内には、参詣者を迎えていた宿坊の名残を思わせる旅館が立ち並び、大山登山の疲れを癒やす温泉郷もあります。そんな風情あふれる伊勢原市の中でも特におすすめしたい人気の観光名所を、今回は10ヶ所厳選してお届けしたいと思います。

これを読めば、あなたの興味を誘う伊勢原の観光スポットがきっと見つかるはずですよ！

1.伊勢原を代表する名所といえば、相模峯「大山」

まず最初にご紹介する伊勢原の観光名所は、標高1252mの大山です。丹沢山地ともども丹沢大山国定公園になっていて、「関東百名山」のみならず「日本三百名山」にもその名を連ねています。

ピラミッド型の美しい姿は相模平野のどの場所からも目にすることができ、古くは霊山として信仰を集めていたとのこと。山頂からは、空気の澄み具合によっては房総半島や東京スカイツリー、新宿副都心まで望むことができます。

また、大山は登山初心者にもおすすめのスポットで、家族そろってトレッキングやハイキングが楽しめます。途中には原生林だけでなく、伊勢原でも人気の高い観光スポットもありますよ。

◆新型列車で景色を満喫「大山ケーブルカー」

「大山の観光名所には行きたいけど、登山はちょっと…」という方は、大山ケーブルカーを利用すると良いでしょう。大山の最寄りバス停「大山ケーブル」から15分程歩いた場所にあり、およそ20分間隔で運行しています。

大山中腹までの全長800mの道のりには3つの駅があり、点在する伊勢原の観光名所へのアクセスも楽々！開業50年にあたる2015年には全面リニューアルされ、斜めになった先頭部分の大型ガラスからは、開放感あふれる景色が堪能できます。秋の観光時に利用すれば、見事な紅葉が楽しめますよ。

2.あの東大寺と同じ時代に誕生した「大山寺」

大山寺は「大山のお不動さん」と呼ばれ親しまれている、関東三大不動のひとつ。実は奈良の東大寺を開山した良弁僧正（ろうべんそうじょう）が創建したお寺なんです。

本尊の大山不動像と二童子像は国指定の重要文化財で、毎月8の付く日にご開帳されます。文永11年に造られた重量感あふれるその姿は、一見の価値アリですよ。

また、紅葉の名所としてもその名を知られていて、中でも本堂へと続く石段はまるで紅葉のトンネルにいるかのよう！日が暮れた時間に足を運んでも、ライトアップされた色鮮やかな紅葉が堪能できます。

観光の際のアクセスは、「大山ケーブル」バス停より徒歩で約30分。ケーブルカーを利用する方は、「大山寺駅」で下車すると近いですよ。

3.多くの武将から崇敬された「大山阿夫利神社」

大山の山頂に本社が、中腹に下社がある大山阿夫利神社（おおやまあふりじんじゃ）は、2200余年の歴史を持つ神社。その創建は10代天皇・崇神（すじん）天皇の時代だといわれています。

本社に祀られている御祭神は、大山祗大神（おおやまつみのおおかみ）と高龗神（たかおかみのかみ）、大雷神（おおいかずちのかみ）。本社までは下社からさらに険しい山道を登っていかなければなりませんが、下社はケーブルカーの山頂駅に隣接しているので気軽に参拝できますよ。

ふもとから歩いてきたという方は、大山名水・ご神水で渇いた喉を潤してみてはいかがですか？下社にある拝殿の地下から湧き出ているこの水は長命延寿の泉ともいわれ、飲めば登山の疲れも一気に吹き飛んでしまうかも。

4.伊勢原市内最大のイベントを見物「伊勢原観光道灌まつり」

伊勢原市は江戸城を造ったことでも知られる武将・太田道灌が最期を迎えた場所。その名が付けられた「伊勢原観光道灌（どうかん）まつり」では太田道灌公の鷹狩り行列をはじめ、北条政子の日向薬師参詣行列や祭り囃子パレード、観光総踊りなどが行われます。

観光の一番の目玉は、行列の主役にあたる太田道灌と北条政子。その配役には芸能人が起用され、毎年誰が選ばれるのか注目されています。行列以外にもお子さん連れに嬉しいキャラクターショーも開催。多くの見物客でにぎわうこのお祭りは、伊勢原観光を予定しているならぜひとも押さえておきたいところです。

5.僧行基によって開山された「宝城坊日向薬師」

伊勢原市の北東部に位置する「宝城坊日向薬師」は、かつて「日向山霊山寺」と呼ばれていた、日本三薬師のひとつでもあるお寺です。創建は716年頃といわれ、鉈彫りで制作された本尊・薬師如来像や丈六仏の前立ち薬師三尊像、十二神将像など9件が国の重要文化財に指定されています。

このお寺で注目の年間行事は、毎年4月15日に執り行われる日向薬師春季大祭。「かながわのまつり50選」にも選定されていて、山伏姿の修験者たちによって「神木（しぎ）のぼり」という安全祈願呪法や火渡りなどが行われます。普段は見られない本尊のご開帳もあるので、予定を合せてぜひ訪れてみてくださいね。

6.酒造家からの信仰も厚い「三之宮比々多神社」

三之宮比々多（ひびた）神社は、紀元前655年に創建されました。国土創造の神として知られる豊斟渟尊（とよくむのみこと）のほか3神を主祭神とし、相殿神には酒造りの神・大酒解神（おおさかとけのかみ）と、縁結びと子授安全の神・小酒解神（こさかとけのかみ）を祀っています。

この神社の境内や近隣からは遺跡および遺物が発掘されており、出土品の数々は境内にある三之宮郷土資料館にて見学可能。神社の参拝のついでに縄文・弥生時代の品々が見られるなんて、何だか得した気分ですよね。

そんな三之宮比々多神社では伝統ある祭事も行われ、県の無形民俗文化財に指定されている「国府（こうのまち）祭」は、なんと平安時代から続いているのだとか。そうした祭事の時期に伊勢原を訪れてみるのもおすすめです。

7.絶好の写真スポット「渋田川河畔芝桜」

今度の春は、伊勢原まで花見にでかけませんか？「渋田川河畔芝桜」はその名の通り、伊勢原市内を流れている渋田川の河畔およそ600mに渡って見られる芝桜です。

川沿いの斜面には赤と白、そしてピンクの花々が一面に広がり、その光景はまるで花の絨毯を敷き詰めたかのよう！「かながわの花の名所100選」にも選ばれているこのスポットは、川のせせらぎと相まって実に見ごたえがありますよ。

見頃を迎える4月中旬にはまつりが行われ、日によっては小田急線「伊勢原駅」から運行しているシャトルバスが利用できます。桜の木とはまた異なる美しさを味わいに、伊勢原に足を運んでみてはいかがでしょう。

8.万事円満を祈念するなら「伊勢原大神宮」

「大神宮さん」という愛称で伊勢原市民に愛されている「伊勢原大神宮」。内宮には天照皇大御神（あまてらすすめおおみかみ）が、外宮には豊受姫大神（とようけひめのおおかみ）が祀られ、そのふたつを表した赤と白のたまごのようなマークが伊勢原大神宮のシンボルとなっています。

伊勢神宮ともゆかりのある伊勢原大神宮は縁結びをはじめ、夫婦円満といった類のご利益に与れるといわれ、多くの観光客が参拝に訪れるスポットでもあります。小田急線「伊勢原駅」から歩いて15分程と、気軽に立ち寄れる距離なのが嬉しいですよね。

ちなみに6月と12月には古式の大祓式が祭事として行われ、日々の罪や穢れを茅でできた輪をくぐることで祓います。ぜひこの時を狙って伊勢原の地を訪れ、身も心も清めてみてくださいね。

9.射撃愛好家も納得のスポット「神奈川県立伊勢原射撃場」

日常では中々できない体験を伊勢原で！東名高速道路「厚木IC」から車で20分程の距離にある「神奈川県立伊勢原射撃場」は、2つの射撃場でクレー射撃とライフル射撃が楽しめる総合施設です。

伊勢原射撃場では弾を使用しない「ビームライフル」を導入していて、初めての方でも安全に体験できるのが嬉しいポイント。得点を競い合えば盛り上がること間違い無しですよ。

また、競技会などの会場としても利用されているため、凄腕のシューターたちの射撃を観戦することも可能。あまりの腕前に思わず歓声をあげたくなってしまうかも？

施設内にはほかにも豊富なメニューのランチやデザートがいただけるレストランがあるので、一日中ゆっくりと伊勢原射撃場で過ごしてみるのも良いかもしれませんね。

10.不思議体験がいっぱい！「伊勢原市子ども科学館」

最後におすすめする伊勢原市の観光スポットは、伊勢原市子ども科学館です。2階と3階に展示室が設けられていて、科学はもちろん、宇宙や地球、自然などが学べる展示物の数はなんと100種類近く！色々と見てさわって、楽しめる内容になっています。

また、イベントにも力を入れているこの科学館では、工作教室や実験教室といった子ども心をくすぐるさまざまなイベントを毎週土曜・日曜に実施中。プラネタリウムを利用したおはなし会やコンサートも開催していますよ。

子どもだけでなく、大人も意外と夢中になってしまうこと請け合いの「伊勢原市子ども科学館」。駐車場の収容台数は限られているため、公共交通機関を利用しての観光がベストです。

◎まとめ

ご覧の通り伊勢原市内にはたくさんの神社や仏閣があるので、御朱印ガールにはぴったりの観光エリアだといえるでしょう。伊勢原市内を通る東名高速道路の北西側は大部分が山になっているため、ハイキングも観光も一緒に楽しむことができますよ。京都や奈良、鎌倉ともまた違う、歴史と風情、そして四季折々の風景を味わいにぜひ伊勢原市まで観光に訪れてみてください。

御朱印ガールと山ガールは必見！伊勢原で巡りたい観光名所10選