栃木には歴史スポットが目白押し!歴史好きの方におすすめ7選

画像出典:Japaninter031 (CC BY-SA 4.0)

栃木には歴史スポットが目白押し!歴史好きの方におすすめ7選

栃木には、古くからの山岳信仰の山も多く、その歴史もかなり古いものがあります。有史以前にはナウマンゾウもおり、古代人が狩りをしていた形跡なども古い遺跡などで確かめる事ができます。鎌倉時代など、中世の頃も優れた武将を輩出しており、戦国史も調べてみると大変に面白い場所がある事がおわかりになる事でしょう。そんな栃木の歴史スポットを紹介します。

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栃木には歴史スポットが目白押し!歴史好きの方におすすめ7選

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1.日光東照宮

出典: Fg2

日光東照宮は栃木でも有数の観光地で、一番有名な歴史スポットでもあります。この日光東照宮は江戸幕府を作り上げた初代将軍徳川家康が、「東照大権現」として祀られている事は日本人なら誰でも周知の事で、栃木の日光観光では外す事のできない名所と言えるでしょう。ただし、豊臣秀吉公や源頼朝公もこの栃木の日光東照宮に祀られており、元々源氏にゆかりの深い社でした。徳川家康がこの栃木の東照宮の祭神になってはいますが、ここにお墓があるわけではなく、日光東照宮は徳川家康の分霊によって、作られたものでした。

実際のところ、家康の墓は静岡の久能山東照宮に祀られています。日光東照宮の美しい社殿は、当時の面影を残すものが多く、その特徴としては木彫りの動物たちが多く掘られている事にあるでしょう。特に"見ざる、言わざる、聞かざる"の3猿は有名で、人間の訓戒について言及しているとされています。

2.大谷寺

栃木県宇都宮市にある大谷寺は、有名な「大谷の磨崖仏」がある事で知られる栃木の歴史スポットです。大分の国東半島にある「熊野の磨崖仏」と並んで、歴史的価値のある磨崖仏として、重要なものとされています。この大谷寺の最大の特徴は、日本屈指の洞窟寺院というところにあります。さらにこの場所は地面に遺跡が残されており、周辺は栃木の「大谷岩陰遺跡」が残されているのです。

発掘現場では縄文時代の遺跡が発見されており、この洞窟が元々は古代人たちのお墓であったことが推測されています。実際縄文人の完全骨格が見つかっており、その縄文人の遺骨は今からおよそ一万千年も前のものとわかっています。こうした経緯から、栃木にあるこの大谷寺は、かなり古い時代から古代信仰と結びついていた寺と推測する事もできます。文化財の宝庫であり、大谷磨崖仏をはじめ、銅鐘や銅製灯篭、銅製鰐口と貴重な文化遺産が残されている歴史スポットです。

3.足尾銅山

足尾銅山は、栃木県日光市足尾町にある鉱山で、貴重な資料が多く残されている歴史スポットになっています。栃木の足尾銅山は、16世紀ごろには採掘が始まっていたとされており、江戸時代には盛んに採掘がなされていましたが、江戸時代末期には銅がほとんど掘り出されたものとされ、廃山同然にまでなっていたようです。

しかし、明治に入ると再び優良な交渉が見つかり、この栃木の足尾銅山は近代化の波と共に、再び活気を取り戻します。ご存知の方もいるかと思いますが、銅の精錬には大量の水を欲します。こうした成長の過程で、製錬過程で発生する亜硫酸ガスによる煙害の発生とともに、大量の鉱毒が発生し社会問題にまで発展しました。これが有名な「足尾鉱毒事件」で、田中正造や被害民の運動は、日本の公害運動の先駆けとして、国内の公害調査が本格化に行われるきっかけとなりました。この歴史スポットを訪れて時代背景などを学んでみるのも良いかもしれません。

4.日光二荒山神社

二荒山(ふたらさん)神社は栃木の日光にある歴史スポットで、「日光の社寺」としてユネスコの世界遺産に指定されている場所でもあります。栃木の日光にある男体山と女峰山に太郎山はともに栃木の神山であり、日光三山として古くから山岳信仰の対象の山として、崇められてきた山です。

この三山を祀っているのが二荒山神社で、境内の「本社」は日光の社寺最奥に鎮座し、「中宮祠」として中禅寺湖畔にあるのを始め、栃木の男体山山頂には「奥宮」として鎮座されているのです。これは、この二荒山神社自体がこれら三山を始め、日光連山までもを境内地としているためで、その神域には華厳滝やいろは坂も含まれているほどの、広範囲にわたる神社の様相をしています。元々男体山自体も古くは二荒山と呼ばれており、3,400haともいわれる広大な面積は、社殿の概念としては世界でも最大級の規模と言えるでしょう。

5.大中寺

大中寺は栃木県栃木市大平町西山田にある神社で、栃木県人であればだれもが知っているほどの歴史スポットです。この寺は大変由緒のある寺で、1154年に創建されたものとされています。住職に上杉謙信の叔父がなっていたゆかりの寺だった為に、上杉謙信の手によりこの寺の伽藍が整備されたとされています。

なかでも歴史的にも有名なのが、上杉氏と北条氏の和睦がこの大中寺で行われた事で知られており、江戸時代には徳川家の庇護を受け、曹洞宗の寺院を統括管理する役回りである「関三刹の筆頭」にも、任ぜられたほどの位の高い寺院であったのです。この大中寺には、江戸時代後期に書かれた「雨月物語」の題材になっている「青頭巾」を始め、「根無し藤」や「不断のかまど」、「油坂」に「馬首の井戸」、「東山の一つ拍子木」や「枕返しの間」に「不開の雪隠」といった七不思議が残されていることで、知られている歴史スポットでもあります。

6.玄性寺

玄性寺は、栃木県大田原市にある寺院で、那須氏の菩提寺とされている栃木の歴史スポットです。那須氏と言えば「那須与一」が有名で、平家物語や源平盛衰記にその名前が見られる事と、戦国絵巻に描かれている事で有名な、源平の合戦で活躍した武将の一人です。

源氏側についていた武将で、特に那須与一の名前を有名にしたのが、源平の合戦中でも「屋島の合戦」です。海面で揺らいでいる、小舟に乗せた扇を射ってみろとの平氏側の挑発で、それに答えた那須与一はそれを見事に射落として見せました。これに平氏は驚きその後の勝敗を決めた功労者とされています。与一は若くして亡くなり、京都の「即成院」に埋葬されていますが、那須氏の菩提寺とされている栃木の玄性寺に、分骨されたのだそうです。栃木の玄性寺では、毎年9月になると与一に因んだ墓前祭や弓道大会が開かれています。

7.茶臼岳

長岡百穴古墳は、栃木県宇都宮市長岡町にある古墳で、洞窟に掘られた横穴墓群が特徴の栃木の古代史を語る上で、非常に貴重な歴史スポットと言えるでしょう。穴の規模は縦横各1m、奥行き約2m程度のもので、古墳の周囲東側では44基、西側では52基ほどの横穴が発見されていますが、墓の内部には地蔵菩薩像や馬頭観音像といった仏が壁に掘られている事からも、後世の僧などがこの穴に入って彫ったものと見られています。

時代的には、これらの石仏が掘られていたのは、室町時代から江戸時代とされています。この栃木の長岡百穴古墳は、栃木の宇都宮に伝わる「百目鬼伝説」にも登場している事からも考えて、古くからこの栃木の長岡百穴古墳が知られており、むき出しになっている横穴の多くが、劣化が激しい事からも外気に晒されていた時代が、だいぶ長かったことが推測できます。こうした古墳の為に、その埋葬品や副葬品は発見されていませんが、古墳の形状からも貴重な資料とされています。

◎まとめ

栃木には昔から人々が暮らしており、そうした古墳が多くあります。有名な古墳はさほどありませんが、特徴的なものとしては、石室に栃木の特産である大谷石が使われている事や、下野型古墳とされる特殊な形状の古墳があることが挙げられます。歴史的見地から見ると、日本古来の伝説が多く残されており、現在でも山岳信仰が色濃く残る地域であると言えるでしょう。

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