福岡の観光名所・秋月のおすすめスポット!筑前の小京都を存分に満喫しよう

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福岡の観光名所・秋月のおすすめスポット!筑前の小京都を存分に満喫しよう

「筑前の小京都」と評される秋月(あきづき)。端正な城下町の街並みが色濃く残る、福岡有数の観光名所です。日本の伝統的な建造物の数々はもちろん、秋月の豊かな自然とのコラボレーションが創り出す四季折々の美しい景観は訪れた観光客を癒してくれますよ。

今回はそんな魅力あふれた秋月の人気観光スポットに加え、秋月地区が含まれる福岡県朝倉市のおすすめ観光スポットについても紹介!ぜひ秋月・朝倉観光の参考にしてみてくださいね。

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福岡の観光名所・秋月のおすすめスポット!筑前の小京都を存分に満喫しよう

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1.秋月城下町

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城下町としての秋月の歴史は、鎌倉時代に秋月氏が古処山(こしょざん)に山城を築いたことから始まります。秋月氏16代によって支配された後、江戸時代には福岡藩主となった黒田氏12代によって、秋月の治世が行われました。鎌倉~江戸を経て明治時代までの長きにわたって城下町として栄えた秋月には、現在も多くの史跡が保存されていることから、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。

その美しい城下町の景観から、筑前の小京都とも評される秋月。春は桜、秋は紅葉の名所としても名高く、多く人々が観光に訪れていますよ。まるで当時にタイムスリップしたかのような雰囲気を漂わせる城下町の魅力はもちろんのこと、周囲の田園風景と調和した様子は見事です。美しい四季折々の自然の中でゆったりとした時間を楽しむのにぴったりの秋月。季節の訪れと共に訪ねたい福岡県のおすすめ観光名所です。

2.秋月郷土館

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秋月郷土館は秋月が有する貴重な歴史資料・美術品などを展示した観光施設です。秋月藩主の建物がそのまま活かされているものもあり、郷土館全体が趣のある空間となっています。ぜひじっくりと観光して、秋月の歴史や文化にふれてみてくださいね。

◆長屋門

秋月城の裏門にあたる長屋門。現在は朝倉市の秋月郷土館の入口となっています。秋月城跡の梅園の入口に位置し、江戸時代に建造された秋月の建物の中で唯一、元の位置にその姿を残している建造物です。

当時秋月藩士であった戸波半九郎の武家屋敷の屋敷門として建築され、門の両側には門番などが居住するための長屋が続いています。まるで長屋の一部に門がつけられているような造りとなっているので、見ていて面白いですよ。石段の先で長屋門の白壁が横側へ広がっている様子は、周囲の自然と溶け合って美しい光景をつくりあげています。

◆郷土資料館

秋月郷土館の南側にある秋月郷土資料館は、秋月藩主の別邸内にあった蔵を移築した2階建ての施設です。蔵がそのまま資料館となっているだけあって、建物それ自体も見ごたえたっぷり。館内で行われている展示も様々で、歴史資料室である1階では秋月氏や藩主黒田氏などによる秋月の統治の歴史がパネルなどで解説されています。

2階は民俗資料室となっていて、秋月の人々が使用していた耕作道具や照明道具などが置かれています。実際の資料や道具を間近で見ることができ、秋月の歴史や民俗文化をじっくり学ぶのにぴったりの観光施設となっていますよ。

◆旧戸波半九郎邸(武家屋敷)

秋月郷土館の施設東側には、明治9年の秋月の乱で自刃した秋月藩士・戸波半九郎の武家屋敷があります。代々秋月藩の要職にあったというだけあり、屋敷には秋月藩の上級家臣としての特徴があらわれています。特に、間取りや床の間、座敷や玄関などは当時の戸波家の暮らしの様子を感じることができますよ。

◆郷土美術館

郷土美術館は秋月郷土館の北側にあります。現在美術館が建てられている場所は、かつて秋月藩の藩校・稽古館の跡地でした。館内には様々な文化財・美術品を展示しているのでじっくりと楽しむことができます。メインは甲冑・刀剣といった黒田家の遺品と、秋月藩士の子孫である土岐勝人氏によって収集された日本画・西洋画などのコレクションの数々。島原の乱の様子をダイナミックに描いた島原陣図屏風も必見です。

3.古心寺

古心寺は秋月初代藩主であった黒田長興が、父・黒田長政(福岡黒田藩の初代藩主)を弔うために建立した秋月の寺院。境内の墓所には、黒田長政をはじめ、秋月藩主を務めた黒田長興以降の歴代藩主がその夫人たちとともに眠っています。また、九州三剣士の一人・藤田仲智巳や、日本最後に仇討ちをした人物として有名な臼井六郎などのお墓もありますよ。力強く生きた侍たちが眠る寺院です。

4.秋月城黒門

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紅葉の名所として知られている秋月の中でも、特に紅葉が色づく観光スポットとして有名な秋月城黒門。名前の通り黒く塗られた黒門は、戦国時代に古処山城で使用された門を江戸時代に秋月城の大手門として利用したもの。明治初期に垂裕(ようすい)神社の山門として現在の場所に移されたといいます。約700年もの歴史を持つ秋月城黒門は小ぶりながらもどっしりとした存在感を放ち、秋月のシンボルとも言える存在です。

周辺の紅葉が優しい黄色や燃えるような赤色に染まる秋はもちろん、それ以外の季節にも四季折々の魅力を感じることができる秋月城黒門。多くの観光客が足を運ぶ、秋月の人気観光スポットです。そして、黒門をじっくり堪能した後は垂裕神社を参拝するのもお忘れなく!楓の木々が並ぶ境内はとても美しいですよ。

5.秋月八幡宮

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秋月八幡宮は秋月城黒門から歩いて約8分のところにあります。平安時代中期に武人の守護神として神社が建てられたのがはじまりで、その歴史は約100年。長い月日の中で秋月氏により代々修造が加えられたこともあって、多くの近隣の人々の信仰を集めたといいます。

山の中の神社ということもあり、境内はとても清らかな空気が流れていますよ。歴史を感じさせる社などと共に、巨木や花々などの境内の自然に癒されてくださいね。

6.久野邸

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久野邸は江戸時代初期に秋月黒田藩の初代藩主・黒田長興に直接仕えていた上級武士の屋敷です。秋月の武家屋敷の中で特に広い敷地を有し、久野家の武家としての格式の高さがうかがえます。

秋月の中でも武家屋敷の様相が残されている貴重な家屋の一つであり、屋敷内は当時の様子をそのまま忠実に再現されていますよ。見どころは趣のある立派な茅葺と美しい庭園!秋月の周囲の自然と調和した武家屋敷の空間をぜひ満喫してみてはいかがでしょうか。

7.目鏡橋

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江戸時代後期、月橋に架かる木橋が洪水によって何度も流失したことから、「流されない橋」を望む声が月島の人々の間に上がりました。そこで1805年に長崎の石工により、石橋を架ける工事が行われるも完成間近に崩壊。その後工事は慎重に再開され、ようやく1810年にオランダ風アーチ橋が完成しました。

石橋はそのアーチ形の姿から目鏡橋と名付けられます。現在では周囲の秋月の自然景観と見事に調和した秋月の人気観光スポットとして、多くの人々が見学に訪れる場所となっています。

8.だんごあん

観光を楽しんで少し歩き疲れたら、お店に入ってちょっと休憩なんていうのも旅行先での醍醐味ですよね。それぞれの観光地に素敵なお店がありますがぜひおすすめしたいのが、だんごあん。旧藩時代から八丁越の休み処だったという歴史あるお店です。すぐ近くを流れる野鳥川の上にいくつもの涼み台が置かれ、清流の中でのんびりと食事を楽しむことができます。

シーズン中の7~9月は涼み台は有料ですが、自然のクーラーの涼しい空間を求めて、たくさんの観光客が訪れています。お昼寝をする人や川遊びをする人など、それぞれ思い思いに過ごしている光景は時間がゆっくりと流れていてとても落ち着きますよ。

そして季節を感じるメニューが豊富。「紅白だんご」は白と赤の可愛いおだんごにソーダ水と砂糖がかかったもの。涼しげでどこか懐かしさを感じさせるメニューです。冬にはきな粉とうぐいす粉のあたたかい「二色串だんご」や、体を芯まで温めてくれる「だんご汁」が出ます。店先で焼いている「ヤマメの塩焼き」や「古処鶏の焼き鳥」、夏の定番「ところてん」なども美味しいです。

9.杉の馬場通り

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秋月城址までの登城路・杉の馬場通りは約500mの桜のトンネルが続いていて、春にはたくさんの観光客で賑わう桜の名所とです。もともとは馬の調教場としての杉並木道だったのが、日露戦争の勝利を記念して、ソメイヨシノや八重桜などの桜の木に植え替えられたと言われています。

古い街並みとなっている通り沿いには、お土産店や食事処などのお店が並び、まさに城下町を思わせる雰囲気ですよ。毎年4月の第1日曜日には秋月春祭りも行われ、たくさんの観光客で賑わいを見せます。そして夜には幻想的なライトアップも。趣きある杉の馬場通りでぜひ春の訪れを感じてみてくださいね。

10.筑前秋月和紙処

筑前秋月和紙処は、秋月和紙の伝統を守り続けている手漉き和紙工房です。秋月和紙は秋月藩の奨励産業として江戸時代の中頃から盛んになりました。ひきが強くしなやかな紙質なことから、髪を結う元結として用いられ、大阪などの上方を中心に愛用されたそうです。

筑前秋月和紙処ではそんな秋月和紙の手法を守りつつ、現在では水墨画や書道の紙、はがきなどといった用途に合わせた和紙づくりが行われています。一枚一枚を手作業で丁寧につくりあげる秋月和紙は、どれも味があって美しいものばかり。実際に紙漉きを体験してみることもできますよ。秋月観光でのお土産にぜひ、自分のオリジナル秋月和紙を作ってみてはいかがでしょうか。

11.道の駅原鶴 ファームステーションバサロ

朝倉市にある「道の駅原鶴 ファームステーションバサロ」は、年間80万人以上の観光客が訪れている県内屈指の人気を誇る道の駅です。それもそのはず、バサロは福岡県初の道の駅で、地域の活性化を担う存在として大きな役割を果たしています。

バサロでは地元で採れた新鮮な野菜やフルーツをはじめ、様々な惣菜やお弁当などが目白押し。新鮮で美味しい商品が安く購入できるとあって、毎日たくさんの人々が訪れています。中でも人気なのがフルーツです。ツヤツヤと輝く柿やなし、いちごをはじめ四季折々の綺麗な果物たちが立ち並んでいます。

また、「巨峰ソフトクリーム」も人気の名物。普通のソフトクリームよりもしっかりとしていて、どちらかというとシャーベットに近い印象。さっぱりしていてとても食べやすいですよ。秋には焼きたてホカホカを楽しめる「焼いも」も登場します。人気のテイクアウトメニューをぜひ味わってみてくださいね。

そして、夏に訪れる際はぜひ道の駅前のひまわり畑も満喫しましょう!高さ2mもの立派なひまわり約16万本が咲き誇る様子は、まさに圧巻。青い空のもとの広がる美しいひまわり畑と一緒に写真を撮れば、とても素敵なお土産になること間違いなし。ひまわりが咲いている期間はバサロでも「ひまわりフェア」が行われ、写真コンテストや切り花販売などで賑わいますよ。

12.原鶴温泉

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朝倉・秋月観光に訪れたらぜひ足を延ばして欲しいのが原鶴温泉。「道の駅原鶴 ファームステーションバサロ」の近くにあります。温泉が発見された経緯には、「ある雪の日、漁師が雪の積もっていない場所を見つけて行ってみたら温泉だった」、「ケガした鶴が湯浴みで癒していた」など諸説あるそう。

弱アルカリ性に硫黄が混ざった泉質には、肌の古い角質とその角質層に含まれるメラニンを落とす効果があり、肌を白くする効果があると言われています。お湯自体もトロトロとした肌触りでとても心地よく、まさに「美肌の湯」といったところ。

福岡県内でもダントツの豊富な湯量を活かし、様々な種類の浴槽でのユニークな温泉の楽しみ方があるのも原鶴温泉の特徴です。ジャングル風呂や展望台露風呂、檜造り露天風呂など、とっておきのお風呂を楽しんでみてくださいね。

▶ 温泉と一緒に観光も満喫!原鶴温泉周辺の観光スポットを巡る旅

◆筑後川の鵜飼漁

原鶴温泉は九州最大の河川・筑後川に面しています。筑後川での観光名物は毎年5~9月頃に行われる鵜飼漁。これは鵜を川に放ち、天然の鮎を飲み込んで捕獲させる漁の方法で、筑後川では約1300年前から行われていたと考えられています。鵜飼漁の期間中は屋形船での川下りとともに鵜飼いの様子を見学できるコースがあり、朝倉・秋月観光で人気の観光アクティビティです。

13.香山昇龍大観音

朝倉市北部にある香山(こうやま)の山頂付近に佇む香山昇龍大観音。日本最大の昇龍観音像と言われ、なんと28メートルもの高さがあるのです!まさにそびえ立つという表現がしっくりくる観音像で、足元には2匹の龍が絡みつく姿もあり迫力を感じます。「すべての人々が金運・財運に恵まれ豊かで幸せな人生を」という願いのもと建てられました。

開運招福にご利益がある観音像となっています。周囲を1回、2回と巡ればさらにご利益がもたらされると言われていますよ。この観音様の建立者・林一二三さんは、沖縄でのホテルの大事業を成し遂げた方。夢枕での観音様のお告げを信じて大事業に取り組み、成功後にこの観音像を建てたそうです。香山昇龍大観音でたくさんのパワーをいただけば、あなたのもとにもご利益がもたらされるかもしれません。

14.三連水車

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三連水車は現在も農業用に使用され、実働する水車としては日本最古です。その歴史のはじまりは今から350年ほど前。地域一帯を干ばつが襲い、困窮する生活を脱したいと開田を求める声が上がったことからはじまります。生活の安定のためには筑後川から引水する必要があり、様々な水田開発が進んでいく中で、約220年前に自動回転式の重連水車が完成しました。

長い年月の中で朝倉地域の生活を守り続けてきた三連水車は、1990年に国の史跡に指定。夏場は水車から舞う水しぶきが涼しく、訪れる観光客を爽やかに癒してくれますよ。そしてお盆の時期には、夜になると美しいライトアップも行われています。日が落ち暗くなった田園に浮かび上がる幻想的な光景は必見です!夏の朝倉・秋月観光でぜひ三連水車にも足を延ばしてみてくださいね。

15.キリンビール 福岡工場

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神獣のロゴが印象的なキリンビール。日本ビール業界でも屈指の人気を誇るメーカーとして有名です。あのロゴに描かれている神獣の正体は「麒麟」。中国の神話に登場する聖獣だそうです。朝倉市にはそんなキリンビールを存分に楽しめる観光施設があります。それが、創業50周年を迎えますます勢いを見せるキリンビール福岡工場です。

無料の工場見学ツアーが実施され、丁寧なガイドを聞きながら工場内を回ることができます。ツアーの最後には飲料商品が試飲できるサービスも!知識を得たあとの一杯は格別ですよ。また、キリンビール福岡工場は日本一広い敷地面積を有するビール工場でもあり、敷地内にはなんと約7万平方メートルもの花園が広がっています。初夏にはポピー、秋にはコスモスが彩る圧巻の光景は一見の価値ありです!

16.朝倉市平塚川添遺跡公園

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1991年、弥生時代の大規模な集落遺跡である「平塚川添遺跡」が朝倉市内で発見されました。2~3世紀の弥生時代後期から古墳時代初期にかけて最盛を誇ったと言われ、当時暮らしていた人は数百人にのぼったと考えられています。そんな平塚川添遺跡が公園として整備されたのが、「朝倉市平塚川添遺跡公園」です。

集落の中心部には竪穴式住居や高床式倉庫、木でつくられた桁橋(たけばし)、祭殿などを再現。弥生時代に集落を囲むように造られた多重の環濠には水を張り、遺跡から出土した花粉から植物の復元も試みられています。弥生時代当時の様子が再現された朝倉市平塚川添遺跡公園。地元の人々はもちろん、多くの観光客も訪れている観光スポットです。

人気のアクティビティは「古代体験」。火おこしや弓矢、勾玉つくりに土器づくりなど、弥生時代をまるごと楽しめる体験で思いっきり楽しむ子供たちがたくさん!他にも環濠でのイカダ乗りや丸太わたりなどのドキドキ体験もありますよ。気に入ったものにぜひ参加してみてくださいね。

◎まとめ

美しい城下町の景観を残す秋月地区はもちろん、朝倉市内にもステキな観光地がたくさん!秋月でたっぷりと歴史と文化にふれたら、朝倉で道の駅や温泉、アクティビティを楽しむのも素敵ですよね。秋月・朝倉観光での魅力はなんといっても四季折々の美しさです。秋月での桜や紅葉と史跡のコラボレーションをはじめ、道の駅やビール工場前の花畑や田園風景の自然景観は、日々の疲れを癒してくれますよ。次の旅行先はぜひ福岡有数の観光名所・秋月へ!

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