【新宿】稲荷鬼王神社とは?|お守りやご利益をご紹介

【新宿】稲荷鬼王神社とは?|お守りやご利益をご紹介

新宿歌舞伎町に「鬼」を祀る神社がある?「稲荷鬼王神社」のお守りやご利益、アクセス情報をご紹介します。

東京都内でも特に賑やかで、年中ビジネスマンや外国人観光客が行き交っている新宿。本記事でご紹介する「稲荷鬼王神社」は、そんな大都会に位置しています。なんと日本全国でも数少ない「鬼」と所縁のある神社とのことで、ユニークなお守りやご利益、イベントなど沢山の見どころで溢れています。

実際にどんな神社なのか、ぜひチェックしてみてください。


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好きな料理はもつ鍋。生まれも育ちも九州ではなく、加藤清正と熊本城を愛し、ホークスの試合を楽しみに日々生きてるライターです。


目次

【新宿】稲荷鬼王神社とは?|お守りやご利益をご紹介

稲荷鬼王神社とは?

「稲荷鬼王神社」とは東京都新宿区歌舞伎町に位置する神社です。新宿といえば行き交う人も多く、すぐ近くには交通量の多い通りもあれば、都内でも随一の繁華街とされる歌舞伎町があります。とても賑やかな街ですが、そんな都市の中で「稲荷鬼王神社」は静かに佇んでいます。

神社は遡ること1813年(江戸時代後期)、大久保村(神社近辺)の氏神「稲荷神」と、熊野(三重県)から勧請されていた「鬼王権現」を合祀して誕生しました。以降200年、近隣で信仰され続けてきた神社となります。なお三重県の「鬼王権現」は現存せず、日本唯一の「鬼王」と名を持つ神社となりました。

古代の鬼は「強さ」の象徴であり、決して悪者というイメージではありません。しかし近世(江戸時代)には既に悪いイメージを持たれていたようで、現在も「鬼」を神様とする神社は貴重です。

境内には目の病気を平癒させる鬼が居るなど、鬼を大切にしている神社です。

豆腐断ち・撫で守りとは?

稲荷鬼王神社には「豆腐断ち」と「撫で守り」で知られています。「豆腐断ち」というのは神社に豆腐を奉納し、病気が治るまで豆腐を断ちます。その後、授与された「撫で守り」で患部を撫でると病気が治るという言い伝えです。

これは大久保村の百姓である「田中清右衛門」という人物が実際に豆腐を捧げて断ち、病気が治ったということが由来です。

田中新右衛門は熊野(三重県)の鬼王権現へ巡礼の旅をしていましたが、途中に病気にかかりました。夢の中で謎の老人に「鬼王大権現に豆腐を捧げ、祈れ」と告げられます。実際に現地の鬼王権現に祈ったところ、病気が平癒したそうです。これに感謝し、大久保村へと持ち帰って稲荷神社と合祀。現在の稲荷鬼王神社となったとされています。

この時代、豆腐は貴重な栄養源でじた。一切食べないというのは、かなり厳しいことだったでしょう。現代でも当時のように「豆腐断ち」が実践されることがありますが、「麻婆豆腐」や「油揚げ」など家庭の料理で出てきそうなものも断たなければいけません。実際にお祈りを捧げる場合は注意しましょう。

節分でも「鬼は内」

稲荷鬼王神社は鬼のことを悪者や災いのように扱わず、「春の神」とみなしています。前述の「豆腐断ち」のエピソードからもわかる通り、鬼に対してネガティブなイメージがありません。

従って節分の豆まきでは、掛け声を「福は内、鬼は内」として鬼を追い払わず福として招き入れています。

有形文化財の水鉢

鳥居近くにある石造の水鉢は、「鬼王神社の水鉢」として新宿区の有形文化財に指定されています。

江戸時代の造立とされ、しゃがんだ鬼の上に、鬼よりも遥かに大きな手水鉢があるのが特徴です。力持ちというイメージの鬼がなんとも言えない顔で水鉢を支えていますが、その重さが伝わってくるような彫刻です。

この彫刻にも逸話があります。元の持ち主が毎晩水鉢から水を浴びる音がしたので、鬼の背中を刀で斬りつけたところ、たちまち病気や災難に見舞われました。そんな祟りに困り、持ち主は神社へと奉納しました。それ以降、神社では毎日鬼の背中に水をそそいで介抱し、お参りする人も同じように水をかけるようになりました(現在は不可)。すると病気が平癒するなど、「鬼の祟り」から「福の神」になったという話があります。

「富士塚」がある神社

富士塚とは富士山を模して造られた山・塚のことを指します。江戸時代は山信仰・富士信仰が篤く、さまざまなところにこの富士塚が造られました。現代では「ミニチュア富士」とも呼ばれていますね。

稲荷鬼王神社にも、社務所横の通路を進むとこの「富士塚」が出現します!(近くの足元には眼病を平癒させてくれる鬼もいます。)頂上と浅間神社などが模されています。

奥の鳥居

富士塚を超えると正面とは別の奥の鳥居があります。ここの鳥居をくぐることで富士山の参道を通ったことになります。

稲荷鬼王神社のご利益とは?

稲荷鬼王神社のご利益として、腫物や湿疹などを含めた多くの病気にご利益があるとされています。
前述のように鬼王様の力によって平癒したと伝わる「撫で守り」の新右衛門の伝承、そして祟り神として奉納されるも、病を治す福の神になった水鉢の伝承。いずれも病気の平癒がエピソードとなっており、江戸時代から現在まで多くの方が参拝しています。

なお鬼王神社や「鬼」のイメージに隠れがちですが、境内の「三島神社」には新宿山ノ手七福神のひとつである「恵比寿神」が祀られています。こちらは商売繁盛の神様であり、金運のご利益にも期待できます。

10月には稲地鬼王神社のイベントとして「えびすべったら祭」が開催されますが、このお祭りの際に登場する「べったら漬け」は金運の縁起物です。賑やかなお祭りなので、こちらもぜひ参加してみましょう。

稲荷鬼王神社のお守り・御朱印

稲荷鬼王神社のお守りとして、前述の「豆腐断ち」「撫で守り」で登場した撫で守りが授与されています。

言い伝えをおさらいすると、神社に豆腐を捧げてから豆腐を一切食べず「豆腐断ち」し、「撫で守り」で患部を撫でると平癒するとのこと。病気やケガ、腫物などの平癒祈願の際に手に入れたいところですね。強い味方になってくれそうです。

御朱印も複数種類あり、鬼王神社のご朱印のほか、境内にある恵比寿神社のご朱印も別であります。御朱印は参拝の記念や証明というイメージがありますが、稲荷鬼王神社のご朱印は「神社との縁を結ぶ」というもので、他の神社と若干違う意味があります。

そのため鬼王神社のご朱印は書き置きがないので、御朱印帖を忘れずに用意しておきましょう。(恵比寿神社のご朱印は書き置きがあります)

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稲荷鬼王神社へのアクセス方法

最寄り駅は都営地下鉄大江戸線・東京メトロ副都心線の「東新宿駅」、西武新宿線の「西武新宿駅」、またはJR「新大久保駅」です。

もっとも近いのは「東新宿駅」で、出てすぐに鬼王神社へとアクセスできます。JR「新大久保駅」からは駅を出て右側、高架下をくぐって最初の交差点を右折し、そのまましばらく線路沿いをまっすぐ進みます。

少し歩くと「西武新宿駅」の端が見えてくるので、その手前の交差点を左折。また少し歩くと、「鬼王神社前」の交差点が見えます。

巨大ターミナル駅である、JR「新宿駅」から神社まではさらに距離がありますが、徒歩15分ほどと行ける距離ではあります。路線も駅も多いエリアなので、都合の良い駅を選んで降車してください。

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