北前船とともに栄えた酒田の観光名所8選!1年中おすすめシーズンです

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北前船とともに栄えた酒田の観光名所8選!1年中おすすめシーズンです

酒田市は、山形県の特産さくらんぼをはじめ、多くの種類のフルーツが作られていますが、なんといっても、庄内平野が生み出した米のおかげで栄えた町であることはよく知られています。

江戸時代には、その米を大阪まで運ぶために北前船の西回路を切り開いたことで、酒田市は「西の堺、東の酒田」と言われるまでに発展しました。その繁栄ぶりは、建築物や史跡でたどることができます。

日本海を望む傍ら、秋田県との境に裾野を大きく広げた秀麗・鳥海山を北にいただき、手つかずの自然が豊富であることも酒田市の魅力です。

酒田のまち全体にあふれる歴史と自然を、目で見、肌で感じることができる観光名所を紹介します。

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北前船とともに栄えた酒田の観光名所8選!1年中おすすめシーズンです

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1.山居倉庫

けやき並木に立ち並ぶ木造の倉庫、酒田市の観光スポットとしてよく目にする光景ですね。この山居倉庫、今も現役ってご存知ですか?

山居倉庫は、酒田市が米の積出港として栄えた明治時代に、米の保管庫として建てられました。今は機械による空調管理が行われていますが、当時は土蔵や気象条件などの自然をうまく利用して建てられた、とても優れた倉庫なんです。

今は酒田の観光スポットとしてうまくハマっているけやき並木ですが、元々は、日本海からの強風や西日が直接倉庫に当たるのを防ぐために植栽したのだそう。それが今では立派な姿に育ち、倉庫に彩を添えてくれています。けやきは季節によって違った風情があるので、季節を問わず酒田観光を楽しめるというのもうれしいですね。

2.庄内米歴史資料館

酒田市といえば庄内平野。庄内平野といえばやっぱり米ですね。米の保管庫だった山居倉庫の一部が「庄内米歴史資料館」となって酒田に訪れる観光客を呼んでいます。明治時代に建てられた山居倉庫の一部は今も現役の倉庫として使用されていますが、酒田市を観光したら庄内米のこともぜひ知っていただきたいと思います。

山居倉庫の歴史や港町のジオラマを展示して分かりやすく説明しているほか、農家の暮らしぶりを等身大のジオラマで見ることができます。お米の栄養や美味しい食べ方がわかる、お米好きのかたもそうでないかたも役に立つ情報コーナーもありますよ。

山居倉庫を訪れたついでに歴史資料館にも足を運べば、酒田観光の面白さが一層深まりそうですね。

3.本間家旧本邸

「本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」こんな俗謡を聞いたことがあるでしょうか。江戸時代に北前船の寄港地として繁栄した酒田には多くの豪商がいましたが、本間家はそのなかでも俗謡を謡われたほどの大地主でした。

本間様にはなれないけれど、せめてお殿様に、と謡われるほどの本間家の繁栄はすさまじいものです。本間家の「弱者救済」「地域貢献」の精神は、邸内のみならず、酒田市内におよび、今も市内のあちらこちらに残っています。酒田観光していると目につきますね。

たとえば、農地改良や防砂林の植林がそのひとつで、酒田の人びとの暮らしを守ることに尽力していたことがよくわかります。邸内には、さりげなく訪れる人への気遣いが施され、格式の高さは門の一つをとっても表れていて、1700年代に建てられた旧本宅は県の指定文化財となっています。

本間家旧本邸の見学には、ガイドさんをつけて一部屋ごとに説明していただくのがおすすめです。せっかくの酒田観光、本間氏の細部へのこだわりから伝わるおもてなしの心を見落としたくはありませんよね。

4.本間美術館

本間美術館は、戦後まもなく人々に癒しの空間を提供することを目的に、別荘と庭園を美術館として公開したのが始まりです。都会の喧騒を忘れて、癒しを求めに訪れる観光客もいます。

邸の庭園の造成は農民の仕事を確保するための工夫と言われています。その庭園が、本間美術館となりました。

ここは、美術館というより純和風の雅の空間そのもの。鳥のさえずりや川のせせらぎ、四季折々の花や木々に包まれて、晴れた日には庭園の植木越しに鳥海山が望めます。この特等席に身を置いていると、時の流れを忘れてしまいそうですね。

本間家は初代当主以来、坂田の人々や地域に貢献する精神を貫いてきました。酒田市の至る所に本間家ゆかりの史跡名所があるのはそのためでしょう。そんな本間家の精神にふれることのできる代表的な場所のひとつでもある、本間美術館はオススメの安らぎ観光スポットです。

5.湯の台温泉鳥海山荘

酒田市の中心地からは少し離れますが、「出羽富士」の呼び名を持つ鳥海山の麓に「湯の台温泉鳥海山荘」があります。和室と洋室が選べ、部屋からは鳥海山の美しい姿を望めます。鳥海山を独り占めできる温泉宿なんて、そうはありませんよ。山のふところに抱かれた酒田市ならではの醍醐味です。

部屋の向きによっては、庄内平野と月山の眺望を楽しめる部屋もあるので、どちらの景色を取るか迷ってしまいそう。山荘内には天井が高いラウンジがあります。東北の冬は寒くて酒田の観光に消極的な人も、冬は暖炉の火がほんわか暖かいと聞いたら、わざわざ雪景色を見に行きたくなりますよ。

こちらの温泉は日帰り入浴も可能です。酒田の大自然のなかで観光を楽しんだら温泉に入って軽くランチ、なんていう観光もありですね。

6.玉簾の滝

山形県随一の名瀑「玉簾の滝」。自然の凄みを感じる観光名所です。「玉簾」を冠した滝はほかにもありますが、酒田の「玉簾の滝」は別格です。なにしろ、弘法大師のお告げによって発見された由緒正しき滝なのです。現在は滝に打たれることはできませんが、かつては山岳信仰の修験場でした。

滝の手前には、平安時代に弘法大師によって開基された御岳神社が祀られています。滝はマイナスイオンを豊富に出すことで知られていますが、御岳神社周辺の樹齢800年ともいわれている杉の大木からもなかなかのパワーがあふれています。パワースポットの評判を聞いて酒田にやって来る観光客もたくさんいるほど。

駐車場からは遊歩道が整備されていて、徒歩10分ほどで滝にたどり着きます。夏は緑と滝のコントラストが美しく、秋は紅葉、冬になると氷瀑に姿を変え、一年中観光客が途絶えません。ゴールデンウィークと8月の一部は夜間にライトアップされるので、昼間とはまったく異なる幻想的な滝を求めての酒田観光もしてみたいですね。

7.飛島

酒田市には船でしか行くことのできない離島があるのをご存知ですか?それは日本海に浮かぶ飛島です。酒田港から75分で行くことのできる定期便が運航していて、運が良ければ、イルカを見ることもできるんですよ。

飛島は、野鳥の飛来地としては日本一で、野鳥の種類はなんと290種とも言われています。渡り鳥は春と秋に移動、中継地点として飛島に寄るので、この季節はバードウォッチングに訪れる観光客やカメラマンで大賑わいです。

野鳥以外には、山形県としては平均気温が12度と暖かいので、多くの花を見ながらのウォーキングや岩礁の散策コースを歩いたりするのもいいですね。そして漁場としても恵まれた環境にある飛島は、いつでもどこでも釣りが楽しめます。

また、飛島を取り囲む紺碧の海をダイビングしたり、夏は海水浴、天気が良ければ、真っ青な海の向こうに鳥海山を拝めたり、どこを見ても絵になる風景があふれています。

周囲10kmと小さな島ではありますが、一日では観光しきれないほど見どころが多いので、旅館や民宿を利用するとよいでしょう。

自然とふれあう観光をしたくなったら、北の楽園・飛島に行きましょう。

8.旧鐙屋(きゅうあぶみや)

江戸時代に廻船問屋として、酒田のみならず、日本海開運を発展させた当時の様子を伝えているのが「旧鐙屋(きゅうあぶみや)」です。

全国でも有数の米問屋だった鐙屋は、三十六人衆として活躍、酒田の町政にも重要な役割を果たしました。

観光できるのは、1800年代の大火の直後に建て直した家屋で、石置屋根の典型的な町家造りが特徴、国の指定史跡になっています。その大きさから、鐙屋の繁盛ぶりが容易に想像できましょう。

こちらの施設では、季節ごとに公開される催し物も観光客に人気があります。たとえば、酒田の伝統工芸に土人形があり、3月には土のひな人形展を開催しています。歴史ある日本家屋と伝統工芸の組み合わせは、大変絵になり雰囲気抜群です。土のお雛様目当てに酒田を観光する人もいるほどですよ。

◎まとめ

酒田市の発展になくてはならない存在の豪商の足跡と、酒田の大自然に抱かれて、冬には冬の、夏には夏のよさを味わえる、酒田の人気観光スポットを紹介しました。

観光する季節を問わないのは名所も食べ物も同じ。いつ訪れても、四季折々の美味しい日本海の魚と自慢のお米、そして郷土が誇る「出羽富士」鳥海山が酒田への観光客をあたたかく迎えてくれます。

季節ごとに、ちがった風景に会いに行き、あなた好みの酒田を見つけてみませんか。

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